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エメラルドグリーンに戻る時

6月19日 TEAM NOAH主催興行「LIMIT BREAK.3 GO! 〜潮崎豪デビュー20周年記念大会~」が後楽園ホールで開催され、主役である潮崎は秋山準と組んで、丸藤正道&杉浦貴の現役GHCタッグ王者”戦友”コンビと対戦、潮崎は1月の拳王戦で敗れてから封印していたエメラルドグリーンのコスチュームで登場、エメラルドグリーンのコスチュームはI am NOAHの象徴、封印してから黒タイツで通してきた潮崎だったが、改めて今の潮崎はエメラルドグリーンが相応しいレスラーになっていた。

試合も伊賀プロレス通信でも更新した通り、世界タッグ王座も保持していた秋山&潮崎は現役GHCタッグ王者である戦友タッグ相手に激闘を繰り広げ、潮崎がムーンサルトプレスを杉浦に剣山で迎撃されたところで、時間切れ引き分け、気が付けば残り3分になっているなど、時間の経過すら忘れていた。

LIMITBREAKは潮崎にとってNOAHの原点である熱い戦いを追及しているイベント、20周年大会は三沢光晴や小橋建太、秋山準がいた頃のNOAHを思いださせる大会だった。今のNOAHは武藤敬司のエッセンスを加えたことで、華やかで芸術的な部分を取り入れているが、原点である熱い戦いだけは忘れてない、それが自身の20周年興行で示すことが出来た。

そして潮崎はまだI am NOAH の象徴であるエメラルドグリーンを着用することに関しては答えを出さなかった。今の潮崎は世界ヘビー王座をかけての齋藤彰俊戦に向けて集中している。彰俊もセミファイナルに出場し前王者であるクリス・ヴァイスの挑戦を受け、返り討ちにして防衛した。彰俊もLIMIT BREAKで最前線に戻った影響もあって、腰を痛めているが、気持ちだけは衰えていない。その彰俊を降すことで、潮崎は答えを出すのだろうか、ただこれは自分の願望であるが、エメラルドグリーンに戻って、新たなステージ立とうとしているNOAHの壁になって欲しい、彰俊戦でその答えが出るだろうか、注目したい。

最後に丸藤正道の引退騒動が再燃していることが話題になっている。

元の原因は1・2有明アリーナのメイン問題で、丸藤が引退を口にしたことで、GHCヘビー級選手権である拳王vs征矢を差し置いて、飯伏との試合をメインとして押し切ってしまったことだと思う。前にもいったが、いくら拳王vs征矢がGHCヘビー級選手権だとしても、有明アリーナのメインに相応しいか、疑問があり、いくら拳王が民意があっても征矢はどうなのか、拳王の相手がこれはたらればになるが、清宮海斗か潮崎だったら、丸藤vs飯伏を押しのけていたと思っている。

ただ今回の場合はNOAHとWWEの関係強化のことも再燃した原因になっており、一部のファンがNOAHにAJスタイルズが参戦し、丸藤と対戦することに関して、かなり不満を抱いてるファンもいるのだ。

自分も不満を抱いているファンの投稿を見たが、悪意に満ちているものがあった。いくら言論の自由だから発言するのも勝手だといって、自由と勝手をはき違えている。自由の中にも最低限の常識というルールがある。それを逸脱してしまっては、自由ではなく暴走の域になって悪意になってしまう。今でも悪意に満ちたものを見てしまうと、自分は人間の嫌な部分を見てしまった気分になってしまう。最近は不適切など話題になっているが、自分にとっては悪意に満ちたものが本当に不適切であると思っている。

最後に丸藤の引退発言は正式発表ではないとはいえ、下手に言うべきではなかった。かといってSNSの声に押されて引退してしまっては、悪しき前例を作ることになる。またプロレスファンだけでなく、世間も言論の自由や本当の意味での不適切とは何かを考え、自分も肝に銘じたいと思う。



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