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乱入や介入の阻止って何?

新日本プロレスの社長を就任して半年が経過した棚橋弘至が会見を開き、マニュフェストを発表した。

1・若手の抜てきと新人の発掘、2・ベルトの価値向上、3・乱入や介入の阻止、4・新日本本隊の強化、5・スターダムとの関係強化、6・米国AEWとの関係強化、7・チケットの価格帯見直しや券種多様化の検討、8・NJPW WORLDの改善、9・個人情報管理の強化、10・協賛営業の強化

が挙げられたが、その中3である“反則・介入の阻止”に関して賛否が出ている。

棚橋社長は、「最近、リング上は目に余る反則、特に乱入や介入が行われているので、社長として厳しく向き合ってきます。乱入があった場合は、私が現場で体を張ることも考えています」「新日本で今一番そこがファンの皆さまがイライラしているところ、ヘイトがたまっているところなので。何とかします」とファンからの声に応えるとしているが、それだとファンに媚びたことになり、ファンからの民意にプロレスが押されてしまっては、これからはファンの‟民意”が反映されるようなことが多くなってしまう。それはプレーヤーである棚橋弘至が一番良くわかっているはずなのだ。

対象とされたHouse of toutureは、それに素直に従うかというと、従うわけがなく、ますます反則がひどくなって、‟自称社長”であるEVILの理不尽ぶりも発揮されていくかになるかと思うが、EVILも本来実力のある選手であり、SHOもヒールをやりつつも、メンバーに金丸義信が加わった影響なのか、試合運びも上手くなっている、また金丸自身も「BEST OF TEH SUPERJr」の公式戦でエル・デスペラード相手に、ほぼ正攻法のしたことから、多少会社側の要望にそってアレンジも加える可能性も否定できない、それを考えると棚橋も社長の立場として、反則だけでなく試合でも見せて欲しいという意図もあると思う。

House of toutureも決して不人気で嫌われているだけでなく、支持しているファンもいることから、会社側の圧力で解散できるわけがない、それにヒールというポジションはプロレス頭が問われるポジションで、やることでプロレスの幅が広がり、今後にも役に立つ。天龍源一郎が「ベビーフェースは技を浅く知っているだけで試合は成り立つ、でも観客の空気を理解して、試合の流れをいろんな方向へ持っていくのはバットガイ(ヒール)だから」と言った通り、観客を一番エキサイトさせる重要なポジションでもあるのだ。

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