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じかんせいぶつがく

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生命の誕生の時には、既に太陽の支配下でした。 皆さんの生活をより良くする時間生物学の世界をお見せ致します。
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2019年3月の記事一覧

すいみんのけんきゅうってどうやってやるのですか?

睡眠の研究の方法は沢山あります。 一つ例を挙げると、私たちの脳の中にある24時間を司る視交叉上核を観察する手法があります。 sf映画みたいに生物から脳を取り出して、顕微鏡を使って観察するのです。 すごいですよね。 更に、研究者達はすごい方法を加えました。 なんとホタルの遺伝子を導入して、覚醒している時は細胞を光らせるようにしたのです。 するとどうでしょう。24時間周期で光ったり、暗くなったりの様子が見れるようになるのです。 暗くなっている時にある生理活性物質を加

すいみんのけんきゅうしてみたいけど、自分にもできるのかなあ?

もちろん、勉強を頑張って大学に入って、更に勉強すれば何故人間は眠るのか?や 眠らない事による脳への影響は?など、とても面白い研究ができるようになります。 だけども、例えば睡眠を奪ったマウスを解剖したりしないといけません。 睡眠を解明するためには、命と向き合う素質が必要です。 そして更に重要なこと、実験するならば自分もずっと起きていなければなりません。 これはかなり大変なことです。交代でやるなど対策はできますが、睡眠がいかに大事かを知っている人達が自分の睡眠を奪ってい

エジソンは四時間しか寝てなかったから自分も夜遅くまで起きてていいんだよね?

じかんせいぶつがくのおはなし 電球を発明した事で有名なエジソンさん。(厳密には他の研究者ですが) 寝てたら勿体ない!四時間寝れば平気だと言っていましたが、果たして今の時代に当てはまるのでしょうか? エジソンさんが生きている時は電球はできたばかりでした。当たり前ですよね。エジソンさんが作ったのですから。 この時、人類の変化点が訪れました。ここから人類は睡眠不足の大きな始まりになったのです。 エジソンさんが電球を作る前までは、生物のシステムは太陽が登ったら徐々にエンジン

なんで人間を含む動物は24時間周期で生活しているって言えるの?

じかんせいぶつがくのお話 どの動物にも視交叉上核って言う目と目の間の位置で深さは耳の穴くらいの場所にある脳の部位が二十四時間をコントロールしてると言われています。 むかしむかしに研究者がマウスの視交叉上核を壊してみました。 すると、そのマウスは寝たり、起きたりが不規則になってしまったのです。 ただ、これだけでは視交叉上核が24時間周期を支配しているとは言えません。 更に研究者は、壊されたマウスに対して正常なマウスの視交叉上核を移植してみました。 するとなんとマウス