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医学部1年生秋学期の勉強

そろそろ医学の勉強が本格化してくる1年生秋学期について書いていこうと思います。※今回も医学部で学習する上で無駄な科目はないというのは大前提で書いていきます。ご了承ください。

・本学期で勉強する主な科目の優先順位
①生理学(PH1)・解剖学(HA1)
②分子生命科学(MC1)
③医学英語(ME)
となります。

まずは①生理学(PH1)・解剖学(HA1)について
生理学、解剖学は医学の学習、国家試験の問題演習においてベースとなる知識を学びます。正直なところ、この2科目の順位が6年次まで続くと考えてもいいです。それだけ大事な科目になってきます。国家試験はかなり膨大な知識が必要とされます。この2科目の学習がおろそかになっていると、問題集の問題を丸暗記したり、基礎的な学習を1からやり直すことになってしまい、時間のない中で卒業試験の勉強をするとなると、実際の問題演習に取り組むにための時間が少なくなってしまい、中々学習が進まず、点数が伸びず不安な中で学習を進めていくことになってしまいます。解剖学も実習が大変で勉強時間が足りず、苦しいと思いますが、今後、CBT、国試と必ずついてきます。国試になると、解剖学の問題を捨てている人も結構いるので、1年生のこの時期から正しく学習していると、受験生の中で優位に立てるのである意味コスパ最強でお勧めです。もちろん忘れてしまうのは当然です。しかし1度必死に勉強したことは再び思い出すことが比較的容易であったり、長期的な知識になりやすいです。ぜひこの時期に取り組んでみてください。

②分子生命科学(MC1)ついて
はっきり言って物理選択者の方は大変だと思いますし、6年間で最も生物選択者と差がつく科目なのではないかと思います。しかしCBTや国試に関して、代謝、微生物学、遺伝病など比較的難しい分野との結びつきが強いですし、先にも述べたように分子生命科学のようなミクロな視点で考えて勉強する機会は今しかありません。この科目も後々知識が様々な分野に生きてきます。目的意識をもって取り組んでみてください。

③医学英語(ME)について
この科目は英語でアメリカの看護や生理学を学ぶ人が使用するテキストを使って学習します。内容的には①の生理学のさらに大まかなレベルで学習します。知らない英単語が出てきて大変かと思いますが、国試にも英語の問題は出るので、友達と集まって分からない単語を教えながら勉強するといいかもしれません。また、将来的に留学を考えている方や、日本の医学生で取得できる最も難しい資格とされるUSMLEの学習の基礎知識にも繋がります。

以上が1年次秋学期の主要な科目となります。その他の科目ももちろん必要な科目であるのは間違いないですが、ここの①~③の学習に集中して取り組むと6年間が非常に楽になります。逆にここで追試になったり、合格点すれすれの6割台の点数だと、そのまま6年生まで追試、国試もギリギリになって非常に苦しい生活となりますので、余裕をもって国試合格を目指したい人は是非9割の点数を目標にして学習してみてください。

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