4年生の方へCBT編

今回は医師国家試験前の最初の砦となるCBT・OSCEなど臨床実習に繋がる学年である4年生向けに書いていきます。

この学年で最も重要な試験はもちろんCBTです!!皆さん「そんなことは分かってるよ」、「落ちる人はあんまりいないんでしょ?」と最初は考えると思います。結論から申し上げますと受かるのはそれほど難しくないがCBTの成績は今後の臨床実習、国家試験勉強、採用試験、マッチングに大きな影響を与えます。

CBTの勉強を全力でやるべき理由は大きく4つあります。

1.留年する
CBTは日本国内の全医学部で行います。時期や合格基準は大学ごとで異なりますが本学の定める基準点以上を取らないと臨床実習に進めません。

2.国家試験に落ちる
CBTの成績と国家試験の成績には強い相関関係があります。試験問題が各人で違うためIRT(偏差値を10倍したようなもの)で評価するのですが
IRT:420が一つの基準となっており、420未満の学生留年率:26.4%国試不合格率:23.6%となっており420以上の学生の確率はそれぞれ2.3%、3.8%と非常に強い相関関係がみられます。420は絶対に切らないように勉強しましょう。

3.臨床実習が意味をなさなくなる
後期からは実習が始まります。ほぼ毎日、朝から夕方遅くまで拘束されます。その実習の中で朝回診、オペ見学、外来見学、クルズス(小授業)、症例発表、カンファ、夕回診などがあります。CBTで最低限合格するだけの勉強しかしてこなかった学生には「先生からの質問は答えられない」「同じ実習班の優秀な人にすべて答えてもらう」、「良いレポートが書けず駄目だしやり直しをくらう」といった事態になります。
このような状態で実習を受けても、先生に呆れられて班全体の空気が悪くなったり、場合によっては無学を注意されたり、優秀者との差が如実に出て劣等感を感じたり、レポートのやり直しを何度も受けて自分の時間がどんどんなくなっていくことがあります。これらは全て実習というただでさえストレスが多い環境の中では想像以上に著しいQOL低下を招き、勉強、私生活や人間環境に悪い影響を与えることになります。

4.マッチングの評価の一部にされる
病院によっては評価にCBTの成績が加味されるところがあります。この点数が全てというわけではありませんが、足切りに使われることがあるそうです。

以上がCBTを全力で勉強するべき理由です。
OSCEに関しては友達と集まって練習を2.3日の間に何度も繰り返せば十分です。

CBTの勉強方法についてもまた書いていく予定です。
よりよい実習を迎えるためにCBTを頑張りましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?