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『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=締込(しめこみ)と化粧まわし~

女性向け研修会社(株)シェリロゼ代表で、人材教育家、メンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。

前回の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=番付表と幕内土俵入り」に続き、今回は日本の国技=相撲の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~見どころ=締込(しめこみ)と化粧まわし~」について書きます。

私のコラムは、あくまでも大相撲観戦の初心者向けです。このコラムを読んで、少しでも大相撲に興味を持って頂けたら嬉しいです。上の写真は、入門当時の炎鵬関(えんほう)です。番付も人気も上がってきて、ますます活躍が期待できる力士です。

1.三種類の廻し

土俵入り・白鵬9

お相撲さんたちがしめる廻し(まわし)には、上の写真の「化粧まわし」、「締込(しめこみ)」、「稽古(けいこ)まわし」の三種類があります。それぞれについて紹介をします。

2.美しい&熱い思いがこもった化粧まわし

土俵入り・幕内8

前回のコラムで書いた、私が大好きな『見どころ=幕内土俵入り』は、力士たちの美しい色とりどりの化粧まわしをずら~っと見ることが出来ます。化粧まわしをして誇らしく土俵に並ぶ力士たちの姿に、大きな感動があります。

化粧まわしは、一枚の帯状の布で、博多織や西陣織で別注で作られている世界で唯一の逸品です。数百万円する物もあり、力士を応援する贈り主の熱い思いが込められています。

土俵入り・幕内4

化粧まわしの図柄に、細かい決まりはありません。力士の名前、母校から贈られた場合は校章を描いたもの、出身地の名所の景色や名産物を描いたもの。スポンサーから贈られた場合は、その会社名や商品名、ロゴマークなどが描かれています。

土俵入り・幕内7

最近は、その力士が好きなアニメのキャラクターなども見られます。この化粧まわしの絵柄を見るだけでも楽しめます。

3.力士たちの体を触るのは、マナー違反!!

土俵入り・幕内1

土俵入りや取組前に、力士たちが花道を通って土俵に上がります。客席とこんなに近くを力士たちが通るため、力士たちの体を触ったり、たたいたりする人がいます。これはマナーとして、絶対にやってはいけません!

力士たちは、命がけの戦いをするために土俵に上がるのです。その集中すべき取組の前に、体をさわったりするのは、集中のさまたげになるはず。力士が力を出し切れるよう、気を散らすようなことをしないのが、相撲観戦のマナーです。

土俵入り・幕内0

4.本場所で十両以上がしめる廻し(まわし)=締込(しめこみ)

仕切り前

本場所や巡業の取組(とりくみ)で、十両以上の力士がしめている廻し(まわし)を『締込(しめこみ)』と言います。光沢のある絹で作られています。色は、黒かナス紺が原則だそうですが、最近は、上の写真のようにカラフルな締込が多いです。

炎鵬・幕下の頃

ちなみに、幕下のお相撲さんたちの廻しは、十両以上の力士の『締込』とは違います。色は黒と決められていて、稽古と本場所のどちらも同じ『稽古廻し』を兼用します。上位力士たちがしめている締込の美しい色やツヤとは、全く違います。(上の写真は、幕下時代の炎鵬)

5.稽古(けいこ)の時にしめる廻し=稽古まわし

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日ごろの稽古(けいこ)で、お相撲さんたちがしめる廻しは『稽古まわし』と言います。幕下以下の人たちは、黒色の稽古まわし。

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十両以上になると、稽古場では白色の稽古用の廻し=『白まわし』をしめることができるのです。この白い廻しをしめるのも、力士たちの憧れ。ここでも差がついている。悔しかったら強くなれ!という、分かりやすい実力の世界なんです。

つづく・・・次回は『横綱土俵入り』について書く予定です。お楽しみに!

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