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自分の将来=「結婚・出産」 について考えてみる

「卵子」は年を取っていく

30代半ばで患った子宮筋腫で、私は医師に開腹手術をすすめられ、病院で号泣しました。

子宮筋腫は、筋腫の大きさや子宮内のどこにできるかによって、内視鏡手術が可能か、開腹手術になるかが決まります。私の場合は、内視鏡手術が難しい位置に筋腫が見つかったのですが、開腹手術はしたくありませんでした。

私が開腹手術をしたくなかった一番の理由は、おなかを切れば体のどこかに影響が出るだろうし、単にしこりを取るためとはいえ、「出産前(将来出産を考えている、という意味です)の子宮にメスを入れても良いのか?」という漠然とした不安があったからです。

のちに、医師によって考えが異なり、手術が唯一の治療法ではないとわかったのですが、「これは体のためにも、自分の出産についてちゃんと考えなければいけない」。そう思った私は妊娠・出産について調べ、不妊治療専門医である浅田義正先生の『卵子の話』(シオン刊)という本の中で、あるショックな事実を知りました。

それは、女性の卵子は毎月新しく作られるのではなく、「卵子の数は、自分が生まれた時から決まっている」ということです。

浅田先生は、1995年に精巣精子による顕微授精での妊娠に日本で初めて成功した不妊治療の第一人者です。

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浅田先生によると、「誕生時約200万個ある原始卵胞のうち、排卵されるのは400~500個。それ以外は1日30~40個消滅し、35歳で急減。
45歳でほぼなくなるが、高齢だと流産も増えるので、実質42~43歳が妊娠の限界。(卵は)時とともに古くなり、量も減るので妊娠しにくくなる」のだそうです。
そして、51~52歳ごろの閉経まで妊娠可能と考えるのは誤解で、「卵がなくなっても生理はしばらく続く」。

つまり、卵子は自分と一緒に年を取ってゆき、若い時期の妊娠は卵子も若いため、流産のリスクも低いというわけです。

卵の若返りはできないので、残っている良い卵を利用して妊娠につなげるのが女性側における不妊治療であり、初めから「『不妊治療をすれば40代後半でも50歳でも出産できる』と思うのは大きな間違い」だともおっしゃっています。

一方で、それを可能にしているのが浅田先生なのですが、高齢での出産は母体にとっても大きな負担になることを覚悟する必要があるようです。

さらに、「今の女性たちは外見を若く見せる技術にはとても長けているけれど、『臓器は確実に年を取っている』ことをしっかり理解しておかなければいけない」という指摘にも深くうなずかざるをえませんでした。

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女であること、「出産への意思」を確認する

私のスクールの生徒さんにも、私と同じく今まで「仕事最優先」できて、女性としての自分の身体機能について考えることは後回しにしてきた方が大勢いらっしゃいます。

でもそこは、以前にも書いた通り、「今、知って良かった」の精神で、「卵子にも寿命がある」ことを認識し、仕事だけでなく、体も大切にすることをおすすめしています。

子どもを授かることに関しては、既婚・未婚を問わず、神様にお任せするしかありませんが、その前段階として、女性の身体機能の現実は知っておいたほうが良いと思います。

そのうえで、これまでのペースで仕事を続けていくのか、それとも出産を優先したいのか、20代前半の女性なら早めに子どもを産んでからキャリアを積むのか、といった自分の将来を考えて欲しいのです。

自分の女性としての選択肢を真剣に見つけながら、早めに人生設計を立てていけたなら、それにこしたことはないのですから。


⏬プロフィール 井垣利英(いがきとしえ)☆マナー嫌いだった私が、マナー講師になるまで

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