ばんえい日記20231203

今週来週辺りが論文執筆の佳境になりそうです。

タイトルは日曜だけの日付になってますが、土曜も競馬場にはちょっとだけ行ってました。お目当ては6Rに出走する、去年のPOG馬ホクセイスーパー。近走の安定感から2番人気に推されていました。

パドックはいつも通りノンビリ

ゲートが開いて、まあいつも通り1障害は最後方。ちょっと馬場が軽めだったので、どちらかと言うとパワータイプのこの馬にはどうかなと思ったんですが、阿部Jが道中バシバシ追ってくれたおかげで前半56秒の流れを2番手先行。2障害前をじっくり溜めて3番手で下りると、ジワジワ差を詰めてソリ1つ分前に出た所がゴール。これで今期3勝目、通算6勝目!賞金を積んでB3に昇格しました!

障害もちゃんと一腰
差し切り!
好きな馬が勝つとやっぱ楽しいね
馬券は記念に手元へ

この頃あと一歩のレースが続いていただけに、勝つところを見られて嬉しかったね……寒い中現地に行ってよかった。次の昇級初戦も頑張れよ!!!


さて本編。チャンピオンズカップはウィルソンテソーロからワイドでテーオーケインズとメイショウハリオに買ってたので泣いたよね。レモンポップつええ……

この日のばんえいは、10Rにばんえい甲子園・最終戦の十勝産駒特別、11Rに今期最初のBG1・ばんえいオークスとアツい日でした。

まずは10Rの十勝産駒特別。産地限定戦の中でも屈指の激戦区である十勝は今年も例に漏れず、1番賞金額の低いマルホンジュセでも2歳賞金ランキング22位(16回終了時点)。実質2歳A1A2混合のような組み合わせでした。
1番人気は前走ナナカマド賞1着の②ホクセイポルシェ。今年のPOG馬1番手の①スマイルカナは2番人気でした。

いつも通り2人引きのスマイルカナ
ブリンカー着用です

レース展開
レースは1障害の横一線から⑧ウルトラコタロウとホクセイポルシェのハナ争い。直後に⑤ホクセイハリアー、⑥アヤノダイマオー、スマイルカナが続く。
ひと溜めおいて先頭で2障害前に来たのはウルトラコタロウ、ほぼ同時にアヤノダイマオー、ホクセイポルシェ。前半は45秒。数秒置いてホクセイハリアーが来たと同時にウルトラコタロウ鈴木Jが仕掛けて先頭で2障害クリア。5番手でスマイルカナが来た頃には続く3頭も障害チャレンジ、各馬一腰。スマイルカナも溜め少なく上る。
障害降り口で1馬身のリードがあったウルトラコタロウだが残り30m、降りた勢いでアヤノダイマオーが先頭のウルトラコタロウに詰め寄り、2番手で降りたホクセイポルシェと3頭横並び。内枠2頭は1馬身遅れる。
ホクセイポルシェの脚が残り20で鈍り、最後は2頭のマッチレース。残り10でウルトラコタロウが差し返しソリ1つ分差をつけてV。写真判定の人気2頭の3着争いはホクセイポルシェに軍配が上がった。

上位馬メモ
ウルトラコタロウの最後の差し返しは、鈴木Jのスタミナ配分の上手さを如実に表していると思う。際立った逃げ馬じゃないのに先頭で2障害前に付けたところもそうだし、脚を使って並んでくるアヤノダイマオー赤塚Jに揺さぶられず自分のペースを保って歩くところもそう。リーディングジョッキーたる所以、ヤングチャンピオンシップはおそらく逃げないだろうがペースが速くとも前付け可能、争覇圏。

2着アヤノダイマオーは展開に左右されずしっかり伸びてこられるいい脚がある。今回障害力の差でやや差をつけられた分脚を使わされて最後差されたが、年末更に重量が増えて前が鈍れば差し切り可能。

3着ホクセイポルシェ、4着スマイルカナはもう2,3秒だけ前で競馬がしたかった。ホクセイポルシェはパワーはあれど目立った切れる脚が無い馬、上位2頭に2障害を前付けされたのは痛かった。1障害降りてだいぶ追っつけてたし本当はハナ取りたかったんじゃないかな。スマイルカナはもっと前半かかってくれないと脚が伸びない。初めての最内枠もあっただろうが若干力負けの感もある。切り替えて黒ユリ賞へ。ナナカマド賞の時も思ったけど、なんでブリンカー着けたんだろう……あと平場で今井J乗せてないということは黒ユリは謙一Jで行くのかな?

5着ホクセイハリアーは上手く流れに乗って先行したが息が持たなかった。軽馬場の平場なら一発。
6着以降の馬は障害二腰以上or直線詰まり。能力差もあるだろうが次走も手が出しづらい。


POG馬スマイルカナ、ヤングチャンピオンシップへの出走権取れず……悔しい。ちなみに年末の大一番に駒を進めた各馬の賞金順位(16回終了時)はこちら。
ヤングチャンピオンシップ出走馬賞金順位
②ミチシオ 北見1
④アヤノダイマオー 十勝2
⑤フレイムファースト 道南1
⑥ライジンサン 釧路1
⑦グランドスターダム 道南2
⑨クリスタルイプセ 北央1
⑩コトブキテンザン 北央2
⑰トカチヒロ 釧路2
⑱ディーホワイト 北見2
⑲ウルトラコタロウ 十勝1

うん、いいメンツ……この中でPOG馬が戦っているところが見たかったなあ……ちなみに上の順位表、メモってTwitterに貼ってたらまくまくにパクられて先にnoteに上げられました(言いがかり)。



ショック冷めやらぬまま11Rのばんえいオークス(BG1)。本馬場入場やファンファーレは北海道警察音楽隊の生演奏!動画撮ったので是非。

メンバーはB2格が3頭(②ルイズ⑨ベニサクラ⑩スーパーチヨコ)、B3格が1頭、B4格が6頭。B2格の3頭は牡馬を交えた世代特別戦でも入着しており、中々波乱は起きなさそうな組み合わせでした。
とそんな中、賞金8番手で去年のPOG馬ココロホマレが出走していました。1番ちっこいけど、ここまで駒を進めて来たのは嬉しいなあ……

去年のPOG馬ココロホマレ

レース展開
ハナを取ったのはルイズ。鈴木Jは折り合い専念か、道中ソリに座り込んで馬を止めるところも。やや差があって①リバティクイーン、④タカラヴェルベーヌ、⑤ミュウ、⑧アバシリモミジ、ベニサクラ、スーパーチヨコと一団。
2障害から10mほど手前、ルイズがじっと溜める。後続が障害前のもう一息を入れようとした時にグッと追い出し直行で2障害へ!一腰でこれをクリアするとグングン差を広げ逃げ切り態勢へ。前半70秒。
ルイズが2障害を降りた辺りで外枠2頭もチャレンジ開始、2番手ベニサクラ3番手スーパーチヨコが併せて前を追う。やや差があってタカラヴェルベーヌとミュウも一腰。
前との差は7馬身程だろうか、ジワジワと差を詰める8枠2頭、逃げるルイズ。ソリが内外並んだ時がゴール板前、コンマ1秒差でルイズに軍配が上がった。2着はスーパーチヨコ、3着ベニサクラ。

上位馬メモ
鈴木Jの完璧なレース運び。これに尽きる。今年のベストレースじゃなかろうか。
ルイズはだいぶ前進気勢が強く、上で書いたように道中止めるため座りこまなければならないくらいに折り合いが難しい馬。そして切れ味よりはパワータイプ。ということは末脚の切れる外の2頭に勝つためにはとにかくリードを稼ぐしかない、ならばの直行策。お見事。直行のタイミングもバッチリで、ちょうど外の2頭が2障害前の1個前の刻み地点に着いたとき。これでは急いで追い出すことも出来ない。前半70秒も馬場水分を考えればだいぶスローで、本当に何から何まで完璧なレース運びだったと言えよう。良いものを見た。

可愛いたてがみ飾り
赤いのはさくらんぼ?
鈴木騎手とルイズ号
槻舘厩舎の皆さんと馬主・生産者さん
おめでとうございました

2着スーパーチヨコと3着ベニサクラもいい脚を使って伸びてきたが、今回ばかりは相手が上手すぎた。しかしダービーでは勝手が違う、逆転も大いにあるだろう。特にスーパーチヨコは前走のふて寝からきっちり集中力を戻してきたし、次走も主戦の藤野Jなら一発。
4着ミュウは流石に格下馬には負けられない。実力は見せた。今回最後まできっちり脚を伸ばせていたし状態は良さそうで、次でB3は5戦目だしそろそろ頭があっても。5着タカラヴェルベーヌは障害巧者も脚が無い。もっと先行したいが雨や雪が欲しいね。
リバティクイーン、アバシリモミジはやや障害に苦戦していた。次走注意したい。
最後にココロホマレ、完走お疲れ様。


こんな所でしょうか。いやーばんえいオークスはとてもいいレースだった。流石リーディングジョッキーはちげぇや

ばんえい甲子園が終わり、次開催の帯広は重賞がありません。しかし今度は中央の2歳GIがドンドンドンとやってくる!ジュベナイルはアスコリピチェーノかなぁ……抽選通ればスウィープフィート永島JのGI初騎乗にも期待したい。香港国際競走もあるし今週末も大忙しだ!

てか実家で年越すから、年内に現地で見れるばんえいの重賞がもうないのか。馬券当てたかったなあ、ばんえいオークス……


おわり