読書感想#6「室内生活」

「たたき上げ」で必要とされるのは
「繰り返し」と「顧客からの直接フィードバック」→修羅場、火事場の場数がビジネスとしての深みを生む。 

生産性向上の本丸は
分母(労働時間)の削減ではなく、分子(業績や成果)の最大化である。
することを減らす→分母の縮小
とことんこだわる→分子の最大化

することを減らすからこそ
とことんこだわることが可能になる。

好きこそものの上手なれ
→スキルがある。というだけでは
 「余人にとって代えがたい」スペシャリティなセンスは生まれない。「好き」だからこそ、代わりのきかないセンスが生まれる。

努力はインセンティブと表裏一体の関係にあることが多い。しかし、インセンティブはいつか枯渇する。そのため、「努力の娯楽化」が必要になる。
→「好きこそものの上手なれ」は挫折等のネガティブな局面でも強い。

企業文化とは、基本的には
「その組織の好き嫌い、らしさ」を反映している。

経営能力の本質は
「具体と抽象の往復運動にある」

スキよりもイヤのほうが強い感情
→自分にとって嫌なことほど、自分の価値観のスイートスポットについての理解が深まる。

個々の打ち手を静止画だとすれば、ストーリーは何枚もの静止画が淀みなくつながった動画

優れたストーリーは強さ、太さ、長さが大事な3大要素

戦略とは、そもそも競合他社との違いをつくることである。組み合わせだけではなく、順列が大事。ピッチャーの配球と同じ。順列が無ければ、「160キロのストレートを投げなさい」という論理になってしまう。

ストーリーを緻密に構成するには、外部環境のオポテュニティになびかない我慢強さが必要。

良い模倣が垂直的な動きだが、悪い模倣は水平的な横滑りである。

地頭がいい→具体と抽象の振れ幅が大きい。

ROEはR(儲け)を分子に、E(自己資本)を分母とした分数。「分母操作」に躍起になる前に、まずは事業の生産性に目を向けるべき。

人間の評価には遠近の歪みがある。近いものほど粗が目立ち、遠いものほどよく見える。

動因(ドライブ)と誘因(インセンティブ)は異なる。インセンティブだけでは長い間、がんばりつづけることは出来ない。

逆境こそ、人間の人となりが現れる。
いつか歯車が噛み合うまで、動き続けるしかない。

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