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身の回りに使われている無線の周波数について

こんばんは。
私たちが今、切っても切れないものに電波(無線)というものがありますね。昨日の投稿で共有したドローンの操縦もまさに無線の力によるものです。ご関心がある方は是非下記へご訪問いただければと思います。

周りを見ただけでも、ラジオ(最近はラジオではなくてradikoラジコかな)、スマートフォン、WiFi、Bluetooth、電子レンジ。・・・と使われていますね。
IoT (Internet of Things)も勿論そうです。
またIH(Induction Heating)のキッチンも電磁界(中間周波電磁界)を発生させることにより、誘導された電流が鍋底に流れますので電波を使っています。

ということで、今回、次回はは我々の身近にある電波の周波数をちょっと整理してみたいと思いいます。

総務省 電波利用ホームぺージ「周波数帯ごとの主な用途と電波の特徴」

となります。
ご覧の通り、左に行くほど周波数は低くなります。

周波数が低くなると、情報伝達量が低く、真っ直ぐ行こうとする直進性が低くなります。但し、波長が大きくなるので遠くまで電波が届きます。
また直進性が低いですが、水中や雨の中等の障害物があっても電波が届きやすくなります。

また波長とは以下の図の通り、波が下がって上がってくるまでのサイクルを呼びます。総務省 電波利用ホームぺージをほぼ引用しつつ少し補足を入れながら2回に分けて8周波数帯共有したいと思います。

1.超長波(VLF:Very Low Frequency)

周波数は300〜30kHzとなります。
超長波は、10~100kmの非常に長い波長を持ち、地表面に沿って伝わり低い山をも越えることができます。

また、水中でも伝わるため、海底探査にも応用できます。
さらに釣り好きや船乗りの方にはご関心あるかもしれませんが、魚を取る魚群探知機等でも使われます。

ちなみに海底調査でも魚群探知機も同じで原理で、電波を送信するとどこかで反射して電波が戻ってきます(受信)。
例えばその送信してから戻ってくるまでの速度で魚や物体がある場所とそうでない場所では受信までの時間が異なります。
この差異をディスプレイ上で色分けをすることによって測定するのです。

2.長波(LF:Low Frequency)

周波数は30 - 300kHzとなります
長波の波長は、1~10kmで、非常に遠くまで伝わることができます。
若い方はご存知ないかもしれませんが、1930年頃まで電信用として利用されていましたが、大規模なアンテナと送信設備が必要という欠点と、短波通信の発展により、電信用にはあまり用いられなくなっているそうです。

長波の一部は、ヨーロッパやアフリカ等でラジオ放送に使われているほか、日本では船舶や航空機の航行用ビーコン及び電波時計などに時間と周波数標準を知らせるための標準周波数局に利用されています。

ちなみにビーコンとは船が座礁したり何らかの事故によって沈みそうになった時に緊急信号を発信する装置です。

3.中波(MF:Medium Frequency)

周波数は300kHz - 3MHzとなります。
中波の波長は、100~1000mで、約100kmの高度に形成される電離層のE層に反射して伝わることができます。

電波の伝わり方が安定していて遠距離まで届くことから、主にAMラジオ放送用として利用されています。送信機や送信アンテナは大規模なものが必要ですが、受信機は簡単なもので済む利点があります。

この周波数帯からアマチュア無線の帯域になりますが、上述の通り無線機の送信アンテナは大規模であり、機器自身も高額なので実際に交信を行っている人はアマチュア無線全体の中でも少ないです。

ということで今日は3周波数帯ご紹介しました。この辺りの周波数帯は皆さんにとって馴染の無い帯域かもしれません。
次回は我々がよく使っている周波数について投稿したいと思います。

本日のサムネイルもAdobeStock の波長という検索から画像を取りました。
文中でも出てきましたが、波長とはWave Lengthで波が下がって再び元に戻ってくる長さを指します。

いつもありがとうございます!

それでは、また次回の記事で会いましょう!

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