啓風

内臓に鉛の錘(おもり)がくくりつけられ、脳ミソの毛細血管に湿った濃霧が巻きついて、その無数の錘と立ちこめる霧が、どこからともなく降りてきた錨(いかり)でぐっとトメられ、ニッチもサッチも動かれへん〜いう時。さいごに頼りになるのは、翼が生えている時にのこした自分の言葉だ。錘を融かし、霧を晴らして、何も錨に括られるものがなくなるよう、仕込んでおいた魔法だ。

もうアカン〜思いながら、何してもアカンのちゃうか〜思いながら、命からがら魔法陣の中に潜り込み、じっと膝をかかえて、きらめく魔法の粉をあびる。透明な風の力をかりて、緑のにおいをかぎながら、木漏れ日を浴びられる場所を選ぶといい。

そういう魔法を、たくさん仕込んできた。白い雪を啓く風とか、手を取ってくれる光の妖精とか、私の魔法とか、いろいろな名前で呼んでいる。簡単に呼ぶ時は、だいたい、啓風(はるかぜ)とか魔法と呼ぶことが多い。



ところがどっこい、取り出し方に、すこしこまっている。魔法陣があっちゃこっちゃに散らばりすぎている。これでは不便だ。

このnoteとTwitterが8個目のブログとTwitterであることが、ごく一部の人には知られてしまっており、跡形もない完全削除の前アカ達を弔ってもらったり(?)したのだが、じつは、オフラインではログが取ってあるのだ。それの取り出しにくさたるや。

一発がんばって、ひとところにまとめたいという気持ちを持って、5、6年経った。だって、一発では済まない。骨が折れるに決まっている。こんなことなら、最初からWordPressを勉強して始めておけばよかった。

しかも、だ。今のnoteとTwitterには、それとないつぶやきとか、ほとんどどうでもいいことばかり書いている。おまじない程度の魔法がポツンとあるくらい。

本当に大事なことは、ネットでは言わない。(だから、その所在は分かる)
しかし、それなりに書き留めておきたいこととか、ちょっと仮留めしておきたいことを、前はブログやらTwitterやらで書いていた。それらの引越し先の保存場所がとっ散らかっているのだ。

はてさて、どうしたものか。

本日、魔法陣の中に潜り込もうとして、取り出すのに苦労した。そういう時は力がないからすぐに取り出せないといけないのに、たいへんな思いをしたので、そろそろちゃんとしたい(と思っている)
どうしよう、、、

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