じいちゃん、あのね、

とても感傷的な気持ちになることが最近よくある。

一昨日は祖父の命日だったのだけど、祖父が生きていたら電車で会いに行って縁側に呼び出して「じいちゃん、どうやって生きていけばわからん」って、ポツリと話していたにちがいない。
事実、私は祖父を六歳で亡くしているのでそんなふうに人生の話なんてたぶんしたことないのだけど、じいちゃんに話したら何て言ってくれるかなぁ、って思ったことが、家を出てから本当にたくさんある。今回はそれの特番だ。じいちゃんの若い頃の話も、祖母と結婚したときの話も、母を産んだときの話も、聞きたいことが山ほどある。

やりたいことはたくさんあるのに、もしかしたら私は、その中のひとつすら、できるような道を歩いていないのかもしれない。

私は笑い上戸だけど泣き虫だ。喜びや楽しみは笑いも泣きもするし、哀しみや不安は笑っておいてひとりで泣きもする。

活き活きと生きることって、すごくかんたんなことだけど、すごくむつかしい。

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