しあわせは

しあわせは、大きさを測るものじゃないよ。人と比べるものじゃないよ。

目をつむって、深く呼吸をした時、からだに巡るきらきらとした感覚、じんわりと灯るぬくもり、口角を上げる記憶、わくわくする予感。私にしか感じられないもの。私だけの、とっておきの感覚。

測ろうとしている時、比べようとしている時には、せっかくの感覚を手放してしまっている。うまく立ち行かない気がする今日も、あれこれ考えて憂鬱な今日も、大丈夫。しあわせの魔法は、ちゃんと私の中に宿っている。深く深く呼吸をしても涙しか溢れない日々だって、ずっと続くわけじゃないよ。必ず晴れるから。美しい明日を忘れないで。

みんなが必要だと言っていることも、私が必須でないのなら、手放したっていいよ。みんなが正しいとしている方法も、私に合わないのなら、ちがう方法を取ったっていいよ。

思うように過ごせなかった今日も、自分を責めないで。そんな時こそ「大丈夫だよ。大丈夫だよ」って言いながら、気持ちが上がることをさせてあげるのも大事なの。私をいたわってあげて。いいんだよ。大丈夫だよ。罪悪感をかんじないでね。それは甘やかすことじゃない。自分のためのケア。私に必要なメンテナンス。

生きたまへ、五月は青き風の色。
今日の風が七色に透きとおり、私たちの明日へ爽やかに吹きわたりますように。