新種の「生物のような何か」環状RNA “Obelisks” の発見

新種の「生物のような何か」がヒトのRNAデータから見つかった。ウイルスとウイロイドの中間に位置しそうな存在で、地球全体として微生物叢などにも存在している。

ということで、わくわくさんです。
テンションがぶち上がる所以を、なるべく分かりやすく書き連ねます。

https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2024.01.20.576352v1

【前提】

・生物の条件
①内と外界とを分ける膜をもつ
②膜を介して物質のやり取りをし代謝する
③自己増殖(単独増殖)する

・Virus ウイルスは、①膜で覆われており、DNAまたはRNAで構成された核酸ゲノムを持っているが、②代謝と③自己増殖ができない。
つまり、単体では、ただの物質であり、タンパク質や脂質でできた膜とゲノムで構成された静的なカタマリに過ぎない。
しかし、宿主になり得る生物の細胞に入った時だけ、必要物を乗っ取って増殖を始める。この様子は、あたかも生物のように見える。
従って、生物とは言えないが非生物とも言いきれないような存在である

・Viroid ウイロイドは、①膜がなく素っ裸のRNAのみ。しかも、RNAウイルスより小さな一本鎖環状RNAである上、タンパク質をコードしないncRNA non-coding RNAである(∋tRNA rRNA, ↔︎mRNA)。当然②③もない。
しかし、宿主細胞中でのみ増殖を始め、あたかも生物のようにふるまう

【新規】

“Obelisks” オベリスクという存在の発見

・環状RNAでできている。塩基の数は、RNAウイルス>オベリスク>ウイロイド

・RNAゲノムは、とあるタンパク質をコードしている。そのタンパク質を “Oblins” オブリンと呼んでいる。オブリンは既知のタンパク質と相同性がない。つまり、共通の祖先に由来すると思われるような類似性を持っていない。ゆえに、機能が謎

・29,959個のオベリスクが、7大陸すべてと、多様なニッチから見つかった。ヒトからも細菌からも見つかった。最初の発見は人の腸。メタトランスクリプトームデータの解析による

すなわち、

・ヒトや、地球上のあらゆるmicrobiome(微生物やそれらの遺伝情報)の解明が進みそう

・ウイロイドとウイルスの中間に位置するような存在の発見により、生物の起源の解明に近づくかも


まちがってたらごめん おしえてピ

私的感想
・最高 わくわく たのし
・生きていてよかった こういう発見に感動し叡智を食べていたいから長生きしたい
・ノーベル賞級になる可能性も
・エピジェネティクスなどアチチなメカニズムの解明にも繋がりそうで激アチチ
・我が人体の神秘 普遍で固有で無限な世界の美
・ハァ 最高 ありがとう人類 ありがとう世界


※ツイート群のそのままコピペ

※【前提】部については、完全に学生時代の記憶を書き起こした代物です。人類の叡智が更新されていたら含まれていません。ごめす

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