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ifLinkレシピカップ 個人的お気に入りレシピ10選!

2/25~3/3まで実施されたifLinkオープンコミュニティのレシピカップ。
https://iflink-recipecup.jp/recipecup.html
なんと213ものIoTのレシピが寄せられました!

最多イイネ賞はどれになるのか?
それはフェス最終日の結果を待つとして、私が個人的に好きなレシピアイデア10選を発表します!

◆◆第1位\(^o^)/◆◆ 
「No,Thanks」を伝える意思表示コースター
【社会の不満不便発見トレーニング部 行武良子さん】

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レストランで、ワインなどの飲み物を、もう注がなくていいよ、ということを暗に伝えるコースターです。コースターにセンサーがついていて、それで表裏を検知することでお店の人に意志を伝えます。

実現方法は他にもNFCを使う方法とかいろいろあると思いますが、コースターなど、こういったなんでもないモノに、少しだけITが入ることで、ふだんのコミュニケーションをちょっと快適にしたりとか、ちょっと上品にしたりとか、ちょっと便利にしたりとかできるというのが素晴らしいと思います。

現在は人とITをつなぐ多くのオペレーションがスマホに集約されていますが、これからはいろんなモノに少しずつ機能が分散していって、モノが役割を持つことによって日々の生活が豊かになるアフタースマホの時代になっていくと思います。そんな世界を予感させるアイデアです!


◆◆第2位◆◆
どこでも”故郷”(ふるさと)
【アルプスアルパイン 渡邉順さん】

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音声認識で同郷の人を判別して教えてくれるというアイデアです。
東京という人の洪水の中で孤独を感じる人たちが同郷でつながれるという「エモい」アイデアですね!
実現方法は音声認識が適しているのか、個人のプロファイルから引っ張ってくるべきか検討が必要と思いますが、このように特定の状況に応じて人と人をつなげる「コンテキストマッチング」の技術は個人的にとても実現したい分野です。


◆◆第3位◆◆
段差の通行前にお知らせ!視覚障がい者も安心通行できるIoTレシピ
【昭和女子大学 湯川ゼミ 小林千夏さん】

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階段やホームにある凸凹の床を検知して誘導するアイデア。ユニバーサルデザインの情報を障がいのある方に確実に届けるための素晴らしいアイデアです。最近は凸凹床にQRコードを埋め込んであるものを駅で見かけたりします。凸凹床に限らず、あらゆるユニバーサルデザインのシンボルをifLinkで検知できるマイクロサービスを作りたい。検知の方法は画像認識以外にもビーコンやRFIDなどでも実現可能でしょう。杖と凸凹床が相互通信して振動を伝える仕組みも面白いかも。障がい者にも外国人旅行者にも有益なアイデアだと思います。


◆◆第4位◆◆
児童を交通事故から守るレシピ
【東芝ITC 籠橋剛さん】

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学校に近い区域で、登下校時間などでは、車を一定速度以上出せなくするというアイデア。
危険運転や老人の運転ミスによる悲しい交通事故が相次いでいるので、少子高齢化の日本ではぜひ実現したいアイデアです。車の自動化IT化は進んでおり技術的な実装は容易です。
制度的な課題のほうが大きいかもしれませんが、実現したいですね!


◆◆第5位◆◆
離れていても、程よい距離で繋がりたい
【キューアンドエー 狩野崇さん】

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電車に乗ってる人同士がSNSでつながるというアイデア。これはとても面白いです。同じ場所にいるとかじゃなくて、同じ状況にある人がつながるというアイデアが斬新。
場所は離れていても同じような状況にある人がつながる「コンテキストマッチング」という考え方ですね。電車に乗ってるだけではなく、落ち込んでいる、お腹がすいている、眠いというような身体的、心情的な状況の共有や、明日旅行に行く(ワクワク)とか、明日試験(ドキドキ)などの状況の共有を行って、自動的にSNSのスレッドが立って人と人とがつながる、というような仕組みはまさにスケールフリー&サイバーフィジカルですよね!


◆◆第6~10位◆◆


広いエリアの管理業務を効率化、倒木を知らせるIoTレシピ
【社会の不満不便発見トレーニング部 行武良子さん】

倒木を見つけたらボタンを押すだけで位置情報含めて報告できる。
この仕組み、実はすでにifLinkを使った「ロケーションログサービス」として試作開発が済んでいます。倒木に限らず、さまざまな巡回監視で使えます。ぜひ実際のシーンで使ってレポートしてほしいです

ショッピングモールや飲食店で密を検知!コロナ時代のIoTレシピ
【パソナテック 杉浦美岐さん】

ショッピングモールで人の数を数えて、密を解消したり、混んでいない店を来場客に伝えたり。これも、ifLinkを使った「アンチクラスター・サイネージ」というソフトで実現しています。ぜひ実証レポートしてほしいです。

すでにいない人の声が甦るIoTレシピ
【社会の不満不便発見トレーニング部 行武良子さん】

これは東芝デジタルソリューションズが開発した「コエステ」という音声合成サービスでできます。生前に自分の声を登録しておいて、たとえば仏壇の遺影から語りかけてくるとかそんなサービスが仏壇メーカー、葬儀事業者などと連携してビジネス化できるかもですね。

釣り人の「ドキドキ」を検知!魚とのやりとりに夢中な自分の勇姿を記録できるIoTレシピ【NRIネットコム 石川大智さん】
魚がかかったときのシャッターチャンスを逃さず、いいシーンを撮影するサービス。釣りに限らず、ここぞというときには当人は目先の事象に集中してます。その時にタイムリーに記録を行う仕組みは、さまざまなシーンで求められるように思います。

面と向かって言えなくても家族の気持ちが伝わるIoTレシピ
【東芝 遠藤朱実さん】

画像認識を使った感情把握で、言葉にされない思いを伝えることで、コミュニケーションを豊かにする素敵なアイデアだと思います。特にコミュニケーション力が弱いと言われる日本人。ITの力が少しでも人と人をつなげるのに役立つといいですね!

以上、私の個人的嗜好で選んだレシピ10選でした。
振り返ってみると、私、行武さんのアイデア3つも選んでるんですね。なんか気が合うのかな(笑)
「最多イイネ賞」はどれになるのか? フェスの結果が楽しみです!

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