DIE WITH ZERO を「いっぱい持って逝く」と訳したい
DIE WITH ZERO というお金の本が話題になり、図書館に予約した。
話題の本らしく、手元にくるまで3か月以上かかった。
購入せずにまずは図書館でと考えたのはタイトルから、多分こんなことが書いているのだろうな、と予測したから。
上の図は、FPの勉強を始めた時に教わったもの。
「資産形成期」と「資産取り崩し期」があり、最後には資産を使い切って0になるように計画的に暮らすものだ、という内容だったと思う。
財産を残すために頑張るのではなく、
途中でお金がつきて暮らしが立ち行かなくなるようになるのではなく、
丁度使い切ったくらいがいい。
資産形成期が40年、資産取り崩し期が20年なら、取り崩し期に毎月6万円づつ必要だと、毎月3万円づつ40年貯めていけばいい、という話だったと思う。(当時は、運用利回りを考慮しない、60歳まで働いて80歳までのキャッシュフローを考えた)
上がって下がっての一生で、なんだかつまらないと感じたもの。
この本のカバーの見返しに書いてある。
「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ。」
本の内容はお金の事だけではなく、とても簡単に要約するとこうなる。
著者が著名なトレーダーで資産家でお金のことに詳しい方なので、DIE WITH ZERO とお金に絡んだ書名になっているのでしょうが、日本語訳をつけるなら「(思い出を)いっぱい持って逝く」とつけたい。
私がいいなと思う資産図はこんな感じ。
思い出は自分のもの。
いっぱい持って逝きたい。
記憶力が薄い私が思い出を刻むには一人では難しいので、誰か要る。
家族・友達・ご近所さん・ワンコ等々。
心を預けられる人が要る。
お金はとても大事です。
日本の金融資産の6割は60歳代以上が持っているという。
そして、高齢化が進み、超高齢の親から、高齢の子への相続が多くなり、お金を必要とする家を買ったり教育費がかかる世代への資産移転が進みにくくなっているという。
第28回税制調査会 総28-6
https://www.cao.go.jp/zei-cho/shimon/27zen28kai7.pdf
60歳前後は退職金も入りキャッシュリッチ。
それは老後2000万円問題ともいわれる今後の老後に向けて必要なお金ではあるが、すぐに2000万円が全額必要なわけではない。
それに比べ、子ども世代が家を買う時はすぐに2000万円が必要で銀行で多額の住宅ローンを組む。
親子で信頼関係があれば、親が子に住宅資金を都合し、子が親の老後生活を支えることも可能だろうに。
親の資金が足りなくなったら、住宅ローンの返済のように子が親に暦年贈与をしてもいいだろうに。(生活資金の援助は贈与とみなされないことも多いと聞く)
親銀行に子どもがローンを申し込むイメージ。
お金はとても大事です。
けれど、生活に必要なのは口座の資産残高ではなく、日々暮らしていくための財布の中のお金、キャッシュフロー。
生活に必要なだけ残してあとは親子であげたり、もらったり。
贈与は親から子へと決まっていない(子から親も大丈夫)
義理と人情と欲望で親子間がぎっちぎちに固められてしまうのはいただけないが、ゆるく安心してつながれるのは嬉しい。
親も子も、それぞれが自立していて同じような金融リテラシーを持っていることが前提ではありますが、信頼できる親子関係は幸せの基盤でしょう。
思い出は、お金を使って遊ぶことばかりではない。
一緒に苦労したこともいい思い出。
お金がある人もない人も、1日の必要摂取カロリーは2000〜3000cal(ちょっと多め)。
暮らしていけるお金があり(多い、少ないとは関係なく)
生きている間は家族や隣人やワンコといい関係で暮らし、
逝く時にはたくさんの思い出を持って逝きたい。
この本の日本語訳をつけるなら「いっぱい持って逝く」とつけてみたい。
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