C級コーチ講習会　#あの選択をしたから

ラグビー未経験ながら、子供がお世話になっているミニラグビーチームでコーチを引き受けることになった私は、スタートコーチの認定証がもうすぐ手元に届くだろうという頃、JRFUのコーチプログラムから気になるメールを受け取りました。「女性限定C級コーチ講習会開催のご案内」とあります。C級は、スタートコーチの次のレベルです。プレーヤーのパフォーマンス向上、保護者やサポーターの方のグラウンド内での選手の支え方が学べるとあります。場所は熊谷。

ラグビーの聖地、熊谷。保護者も可。これは行くしかない。ラグビー経験値の足りない自分にとって、現役時代の経験は今さら更新できないけれど、知識の更新は必要。保護者なのにJRFUのコーチ資格を学べるなんてすごいじゃないか。迷わず申し込みました。

元日本代表や、現役学生プレーヤー、ベテランコーチの方々にまじって、午前は座学、午後は実践。指導がプレーヤーセンタードであるべきこと、攻防や練習の原則、育てるべきプレーヤーの年代別の姿、コーチの仕事。面白い。お話を伺ううちに姿勢がどんどん前のめりになります。今まで保護者として見ていたチームの長所も短所も言葉で表現できそうな感覚を味わいました。目から鱗がぽろぽろ落ちるような、衝撃的な1日でした。これはすごい。こんな勉強になることってあるんだ。この教えがチーム全体に広まったら、うちのチームはきっともっと素晴らしくなる。そう思いました。

C級コーチ講習を受けたその日から、コーチとしての自分の役割が明確になりました。ラグビーの技術は教えてあげられなくても、子供たちが楽しい時間を過ごせるように、子供たちがのびのび過ごせるように、子供たちがまた来週もラグビーしたい気持ちで帰っていけるように。練習に参加すればするほど、できること、やるべきことは山のように見つかります。

あれから１年。今わたしは、チームで子供から大人まで一緒にタグラグビーをするグループを担当しています。さらにタグラグビー担当者として、地域のラグビー普及活動のお手伝いもさせていただけることにもなりました。自分が子育てをきっかけに知ったラグビー。大人になってから出会い、好きになり、元気をたくさんもらったラグビーを、これからも追いかけたいと思っています。

#あの選択をしたから