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そして今日、山手の街の、9月15日。

その昔の今日、父は私に今日から毎日日記を書くように言った。
まだ字もおぼつかない年頃だったので、
一日目は「あ」から「ん」までひらがなで書いてから、本題へ。
その次の日は、「ア」から「ン」までカタカナで書いてから、本題へ。
またその次の日は、ひらがなの「あ」から「ん」。
そうしてこの日記は、ある程度の年頃まで続いていくことになる。

大人になり、一度は人に読んでもらう文章を書く仕事についた。
それにはこの日記を書くという習慣が
かなり礎となったのではないかと思う。

私自身、書くことを仕事にしたことがあるだけに、
これが人に読ませるほどのものではないこともわかる。

ただ、私はここで、人に読ませることを考えない文章を書いていきたい。
「こんなもの」と思ったり「人に読んでもらうには」ということを
考えたりしない場として、このnoteを始めようと思う。

そして、この場で、私はもう一度、幼い私とともに生きたいと思う。

どなたかの目に触れるご縁があれば、それはそれでうれしいと思いつつ。




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