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保育園申請が1ヶ月ずれていた!―育児給付金と保育園保留通知

「育休の延長には、保育園の保留通知が必要」というのは、多くの育休中の保護者の方にとって当然知っていることだと思います。
わたしも、一人目で経験していますし、余裕ぶっていました。
んが! 危なかった~!!!
育休延長はさておき、危うく育児給付金の延長ができないかもしれない状態になっていました。
わたしの失敗からどう挽回したかをシェアさせていただきます。

育児給付金もらえなくなっちゃうかも?! と焦ってる方、わたしの場合はという事例紹介でしかありませんが、ご参考ください。

こうしてことは起きた……

まずは、どういう状態だったのかをご説明します。

4月
区役所へ行き、保育園入園の状況確認と、書類をもらう。
元々、子どもが7月の終わりの方のうまれなので、8月復帰のスケジュールで保育園について聞こう~と考えて質問をしていました。
その際
「7月が誕生日であれば、育児休業などの兼ね合いで7月入園で申し込む必要があるかも。でも、詳しくは職場に聞いてくださいね」
といわれました。
その時、職場に聞いておけばよかったのですが……。
わたしは、職場の同僚で7月終わりにお子さんを産んでいた方に質問してしまったのです。
その方は8月入園で申し込んでいた、とのこと。
ふむふむ、と思って、8月入園申し込みで準備をしていました。

5月
職場に就労証明書などの書類を依頼。
8月入園で申し込みしますねーと伝える。

6月14日
書類を持って役所で申し込み。
その際
「あれ、これですと、8月1日の時点で育児休業が終わっているので、育休ポイントが入りませんよ?」
と伝えられました。
あれ、そうなんだ?
でも、保育園入れなかったら育児休業自体は伸びるはずだよなぁ……。
と思い、ひとまず、9月以降の入園審査では対象にしてもらうため、
延長して育休取っているのを証明する、
職場にかいてもらう書類ををもらいました。

6月20日
職場と復帰の面談。
8月入園で申請を出した旨と、育児休業のずれの話をしたところ
「そもそも申請が1か月ずれてるんじゃないか?!」
ということが判明。
わたしの同僚がなぜ問題なかったかはわからないのですが、
とりあえず今回はこのままだとまずい、ということがわかりました。
まずいってどうまずいかというと、
・保育園入れなくても育児休業が延長できないかも
(ただこれ自体は社内の問題なのでなんとかなる)
・保育園入れなくても育児休業給付金がもらえなくなるかも
二つ目の件、わたし真っ青。
ただでさえ給付金が50%に減額になって赤字なのに、
0になったら生活していけない。
どうしよう、どうしよう、と内心軽いパニックになりました。

6月21日
とりあえず状況を頭の中で整理して、
ハローワークの担当部署っぽいところへ問い合わせ。
・保育園の申請はすでにしていること
・ただ、誕生日から希望している入園日まで数日なので、誕生月の翌月で申請をしていること
・申請を前月(7月入園分)にすることはもうできないこと
・8月入園分の保育園の申請の締め切りは終えていないこと
すると、「書類を見ていないので何とも言えないですが……」
と言われつつも、
「疎明書」というのを書いてその他書類を揃えて提出すれば
育児休業給付金も延長できると思います、
というお話をいただきました。

ひとまずすぐに職場へこんな話だったと連絡。
同時に職場でも、本部の総務担当の方が
ハローワークに足を運んで相談してくださったとのこと。
(感謝しかない!)
最初話したときは「延長できませんね」という
冷たい反応だったらしいのですが、
詳しく伝えたら、それならば……と、概ね同じことを言われたそうです。

そして書類集めに奔走し……。

7月23日
保育園の入園保留通知が届く。
それはそれでがっかりなのですが、その書類のコピーと、
もろもろ準備していた書類をまとめて職場へ送付。
職場総務担当の方がハローワークへ申請。
「何かあればまた連絡します」
と言われつつも受理されました。

7月31日
給付金の入金を確認……!!!!!

まじで、涙が出るかと思いました。
我が家の家計の生命線……うぅ。
では、具体的に何を用意したか、どういう行動がよかったのかを解説していきます。

なぜ、給付金の延長ができたか(行動要因)

給付金が通ったのには、いくつかの要因がありました。
先にもいくつか書いていますが、まとめると以下の通りです。

・保育園の申し込み自体を早くおこなっていた
毎月10日が申し込み締め切りなのですが、
7月申し込み締切日の翌週月曜日に、
元々希望していた8月入園の申し込みをしていました。
なので、職場と相談したときも、ハローワークに相談したときも、
そもそも入園申し込みは済んでいる、という前提だったんですね。
7月10日のギリギリに申し込んでから、やばい違ってた!
 という状況ではなかったのはひとつ要因としてあるのではと思います。

・区役所でも書類を発行してもらった
今回結局使用しなかったのですが、
区役所で「証明書」という名前の書類を発行してもらいました。
何を証明しているかというと、
保育園入園申込日から、発行日まで、
保育園に入園していませんという証明書です。
育児休業給付金というのは、入園を希望しても入れなかった就業者が、
引き続き休業できるように給付されるお金です。
なので、本来入園すべきだった7月1日も入園してませんよー
という書類を発行したもらえば、
給付金延長してもらえるのではないか、
と考えました。

この書類の存在は知らなかったのですが、
保育園に入れていない、あるいは、7月の入園はできません
みたいな書類を発行できませんか?
と事情を説明してご相談したら
「ここまでなら、役所として出すことができます」
と教えてもらいました。

きっとどこの自治体にも似たものがあると思うので、
ぜひ保育園の入園関係を取り仕切る部署に問い合わせてみてください。 

・区役所に何度か問い合わせた
先にも書いた証明書発行に加えて、
そもそも入園申請自体を7月入園に変えられないのか
という問い合わせと、
入園申請を受け入れなかったみたいな証明が出せないか
という問い合わせを、何回かしています。
その際、電話口や窓口で対応してくださった方のお名前を
控えておくようにしました。
(誰がこういった、というのは大切な証拠になるので)

・早い段階でハローワークに問い合わせた
職場との面談で間違いがわかり、悩んでも仕方がないと思ったので、
可能性があるのかないのかとりあえずはっきりさせたくて
電話番号を調べて問い合わせました。
電話口の方はとても丁寧にご対応くださいました。
電話では、「何とかなりませんか?!」みたいなことだけでは
相手も困ると思ったので、
こちらができうる証明はこれですが、
これならどうでしょうか?
と仕事と同じように交渉のつもりで以下のように話を進めました。
・子どもの誕生日が7月終わりなので、8月入園で申請を(6月に)出した
・給付金の継続を考えるならば、通常7月入園で希望を出す必要があった
・1か月申請がずれてしまったというのは理解している
・また、それによって通常であれば延長できないことも理解している
・ただ、延長要件としては「保育園入園していない」ことで、事実入園できない状況なので、その証明ができれば延長できないか?
・入園もできない、給付金がないでは、生活できません
という形で質問していきました。

入園できない状況というのは、そもそも申し込みにいった時点で7月入園申し込みは締め切られていたという点。(6月中に申請に行っていたが)
また、希望する園は7月入園の受け入れ人数は0人で、申し込みをしても入園は不可となっていたという点です。

すると、
・すでに入園申請はしている(電話したのは6月末)
・入園していないという証明書も発行できる
のであれば、8月の入園不可の書類に加えて
「疎明書」というもので事情説明を書いてもらえれば
延長できる可能性が高いと教えてもらえました。

職場の方でも、
直接ハローワークの担当の方に
問い合わせてくださり、
似たような回答をもらっていました。

確約ではないものの、
可能性があるといってもらえたのは結構安心できましたし、
取るべき行動が明確になったので、
書類の準備に時間をかけることができました。

・疎明書の下書きもハローワークの人に見てもらった
ひとつ前の話に繋がりますが、
早い段階でハローワークに問い合わせたことで、
書類に時間をかけることができました。
書けばなんとかなるかもといわれた
疎明書の下書きを、
ハローワークの方に事前に見てもらい、
手直しすることもできました。
結構赤字入ってたので、
これはできてよかったです。

偶然とラッキーが重なった部分も多かったかもしれませんが、
なんとか給付金を継続することができました!

提出した書類

結果的にわたしが職場に提出したのは次の書類です。

・保育園の入園保留通知(コピー)
・疎明書
・区役所からの証明書(使用されず)

入園保留通知が届いたところでまとめて職場に発送、
子どもの誕生日の翌日(ハローワーク担当者さん指定)に
職場の方で申請してもらいました。

疎明書にはなぜ入園できなかったかの事情を書くのですが、
書いた内容としては以下のような感じです。
・なぜ8月入園で申請したのか
(子どもの誕生日が月の終わりなので、有休を使って8月入園しようと思っていたんです)
・いつ入園申請をしたか
・申請時期のずれが発覚したのはいつか
・7月の入園申請になぜ切り替えられなかったか
(申し込みが締め切られていたから)

例えばなぜ切り替えられなかったかという点については
役所の方が絡んでくるわけですが、
○○市役所の△△課に問い合わせ(担当:□□さん)
みたいに細かく書きます。
なので、役所に問い合わせをする際は、
できるだけ対応してくださった方のお名前を憶えておくと
良いですよ。

保育園申請は忘れずに!

今回、保育園入園申請のタイミングが遅くなったものの
無事に延長することができました。
でも、ラッキー要素が多かったというのは否めません。
月の下旬産まれだと、翌月1日からの方が
すっきりするし! と思ってしまいがちですが、
みなさんどうぞ、ご注意ください……!
(在籍は1日からでも、登園は誕生日以降とか、ゆっくり慣らし保育するとかもできるわけなので)

でも、今回申請のことに翻弄されて改めて、
そもそもなんで気軽に、
育児休業や育児休業給付金の延長ができないのか?
ということが気になりました。

1歳のタイミング、1歳半のタイミング……と、
タイミングごとに、職場と休業取得者が面談等を行って
コミュニケーションをとること自体は、
良いと思うんです。
そもそも社会から取り残され気味な育児休業取得者なので、
最近どう? お子さんはどう?
と職場の人と話ができることで
就労への意欲が増したり、社会とのつながりを感じたり
ちょっと愚痴ってスッキリしたりできます。

でも、休業期間は、保護者の希望に合わせるべきでは?
役所で申請を出すとき
「育休延長目的ですか?」
と尋ねられました。
延長目的なら、そもそも8月入園申請の枠には入れず、
書類だけ受け取りますということだそうです。
本当に入園したい人が落選してしまわないようにするための質問です。
でも、だったら、入園したいときに入園希望を出す
という形にならないのだろうか。
”育休延長目的の保育園入園申請”
という謎の行動を取らなければならないのに違和感がありました。

今は、現制度に従うしかないので、
申請お忘れなく!
なのですが
いつかもっと育児休業取得者が利用しやすい制度に
変わっていくといいなと思います。

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