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同人誌を作ったよ

同人誌が出来ました!!!!!!!!!!!!!!(歓喜)
2024年1月中旬!!!!!!我が家にやってきてくれました!!!

「ひまわりとひじかけいす!」

ゴッホとゴーギャン、略してゴホゴギャを推し始めてから間もなく二年が経とうとしています。え?怖。
美術史においてあまりにも有名すぎるこの二人。この本はそんな二人が決別するきっかけとなってしまった耳切り事件以降、その関係性はどのように変化していったのかを追っていく本になります。
と、なんかかっこつけてますが普通に関係性に萌えているだけの本です。
私のツイッターで仲良くさせてもらっている方がこんな感じで備忘録を書いていたのでめちゃくちゃ便乗しようと思います。


そもそもゴッホとゴーギャンって?

フィンセント・ファン・ゴッホ
オランダ出身のポスト印象派の画家。「ひまわり」や「星月夜」などで有名ですね。あまり美術に詳しくない!という方でも、ゴッホの作品や名前を知っている人は多いのではないでしょうか。
耳切り事件や自殺など波乱万丈な人生を送っていることから、悲劇的なイメージが強く、「狂気の天才」などとも呼ばれていたりします。

ポール・ゴーギャン
フランス出身のポスト印象派の画家。南国タヒチで制作した作品たちがかなり有名ですね。幼少期を南米ペルーで過ごしたためか、「未開の地」に強いあこがれを持っていた彼は、耳切り事件のあとわずか一年でタヒチに向かっています。「ゴッホの同居人」として語られることが多いですが、彼も画家としてきちんと成功を収めています。

二人はどんな関係?
二人の関係を一言で表せと言われたら無理です。あまりにもお互いに対する感情がぐちゃぐちゃで友人と定義しようにも「なんか違う……」となるからです。(私がオタクだからかもしれませんが!!)
少々長くなりますが事実を述べるなら「同居人」でしょう。
ゴーギャンの事が大好きで尊敬していたゴッホは彼にに南仏アルルにある黄色い家での共同生活を持ちかけました。金がないゴーギャンは「どうせそこまで長い間滞在するわけでもないし生活費が浮くからな……」というめちゃくちゃ最低な理由で同居の持ちかけを承諾します。
その後約二か月間、二人は同じ屋根の下で暮らしていたわけですが二人の性格が絶望的に合わなかったんですね。芸術家だから性格がお互いに難ありですからね、仕方ないね。
ある日、生活力皆無のゴッホとの同居に嫌気がさしていたゴーギャンがとうとう「パリに帰る」と言い出してしまいます。もともと精神が不安定で、自分の気に入らないことがあるとすぐにキレる、メンヘラのDV彼氏みたいな性格をしていたゴッホ。
その後いろいろあったのですが、最終的に自分の耳を切ってしまいます。
そしてこの事件をきっかけに共同生活は破綻。そこから二人の関係性は徐々に変化していくんですよね~~~~~~~!!!!!!

沼らない訳がない

芸術家はキャラが大体ぶっ飛んでいます。ゴッホはもちろん、ピカソやらなんやら、芸術家というのはおそらくそういう生き物なのです。
キャラが濃い×キャラが濃いの組み合わせなんてもう沼らない訳はないです。
ゴホゴギャに沼った当時……それは私がもう少しで受験生になる時でした。

まーじで誇張とかではなくすっっっっっっごく面白かったわけです。
知識をこの本で手に入れてしまったため、自宅の画家のキャラデザは大体須谷明さんのキャラデザに引っ張られています。もうなんかそのレベルで大好きですマジで。

その後の私と言えば、受験勉強もそっちのけでゴッホやゴーギャンの作品が展示されている展覧会に行きまくったりしてました。勉強しろ。
色んな資料を頑張って見つけ出したり、なけなしの金で頑張って本を買ったり。
そんなことを繰り返していた時、ふとこんな欲望が。

「ゴッホとゴーギャンの関係性についてもっと詳しくまとめたい!!!」

そうです。もう入門程度の知識では満足できなくなってきたのです。
もっとゴッホとゴーギャンという画家にしっかりとスポットライトを当てたい……二人の関係性がどんな風に変わっていったのか細かに解説したい……。同じ資料を何回も読みなおすたびに「自分なりにゴホゴギャの良さを伝えたい」と考えるようになっていました。

一年越しに動く

しかし残念ながら当時私は受験生でした。冬になれば勉強に追われまくり、絵を描くどころの話ではなくなっていきます。
しばらく社畜みたいな生活を繰り返し、ようやく受験が終わってからツイッターを動かしまくります。その後しばらくの間「同人誌を作る」という発想は一ミリも湧きませんでした。あと普通に金がないのでどっちにしろ無理。
転機が訪れたのは2023年の秋ごろ。

え?!仲良くしている方が同人誌を出すだって?!?!

そのとき私はネームを進めてはいたのですが、同人誌にするつもりは全くありませんでした。普通にめちゃくちゃネットに載せようかなと。

同人誌、同人誌かあ。
お金がかかるんだろうな。発送の仕方とか全然わからないんだけどな。
紙の種類とか、営業日とか……なんだこれは、全然わからん。

……まあなんとかなるでしょう!!!!!!!!!!!!!!

こうしてゴホゴギャ同人誌制作はノリと勢いだけでスタートすることになりました。

ネームにめちゃくちゃ苦戦

これは私の良くないところなんですが、何も考えずに漫画を描いてしまう癖があるんですね。なので話が長くなればなるほど話に矛盾が生じ、ごちゃごちゃになっていく地獄。
一年半推していたこともあり、資料について困ることはなかったんですが……
問題は、これらをどうやってわかりやすくまとめるか。

どれくらい苦戦したかって言うと一回ネームが没になるくらい苦戦してました。やば~~~~

文字が多いと人は漫画を読みたくなくなる……みたいな話を聞いたことがあるのでできるだけ文字は少なく。
ゴホゴギャを語る上で欠かせない情報を取捨選択し、かつ漫画としての面白さも両立し……

あれ?これひょっとして無理ゲー?

いやいや諦めるないえてぃ。お前ならできる!何とかしなさい!!

このネームのダメなところはゴッホの弟であるテオを出しすぎているところ。確かにゴッホが自殺したきっかけを開設するのに弟テオの存在は不可欠です。
しかしこの漫画のメインはあくまでも「ゴッホとゴーギャン」の二人。
ゴッホ兄弟のエピソードもめちゃくちゃオタクを苦しませるようなものばかりですが、ここは堪えてその情報はカットします。

この「情報を取捨選択、再構成、それらを漫画に落とし込む」という作業にマジで苦しめられました。
オタクだから全部布教したいのに!!!!!!!!!!!!!!!!
というかそもそも飽き性な性格なのでネームがちまちまとしか進まなかったです。暇さえあればスプラトゥーン3に逃げていました。これはひどい。

そうしてだらだらと迷走しながらもなんとかネームが11月に完成しました。
やったね!!!

原稿作成

そんなことがありつつも何とかデジタル作業にこぎつけました。
私の場合

アナログでネーム(といっても割と絵はちゃんとしている)を描く

アイビスに取り込む

不透明度を下げてペン入れ

の順で一枚一枚原稿を書いていました。

ネーム兼下書き
内容を考えながら進めてました
これがこう!

ペン入れをする段階でやっぱりしっくりこないな……と思ったものは書き直してます。ここのページで言う一コマ目とか。
デジタルは全て指で作業していたので眼精疲労やら肩の痛みやらで死にかけてました。あとめちゃくちゃ時間かかります。指描きで同人誌出してる人はすごいよ。そうじゃない人もすごいよ。
iPhoneのアイビス指描き勢ですが、実はこれでも作業環境良くなった方です。前まではiPodにアイビスいれて描いてましたからね、あっはっは。
いつかiPadとapple pencil欲しい~~~~~~~!!!!

そして原稿はPDF化しないと入稿できないみたいだったのでいろいろ調べてたら相互さんが「iPhone系なら写真の共有からのプリントでPDF変換できるよ」って教えてくれました。
マジで助かりました。私のiPhoneの容量は常にカツカツなのであまり新しいアプリは入れたくないのです。

正直原稿を進める速度は速いとは言えなかったですが、正直すぐに飽きて全部没にする癖がある私からすれば作業を終えることが出来ただけでも嬉しかったです。
いやあ楽しかった。めちゃくちゃしんどかったけど。

入稿!!!

うおおおおお!!!入稿入稿!!!!!
これはちょっとした自慢なんですが、ミスが画像サイズの間違いだけで済みました。しかもちょ古っ都製本工房さんが直してくれたので私は原稿の手直ししてないんですよね。なんか嬉しい。
そうそう、今回印刷をお願いしたのはちょ古っ都製本工房さんです。

同人誌を破格の安さで印刷することが出来ます。あと対応がめちゃくちゃ手厚かったです!お金がない&同人誌を作ったことがない私からしてみればめちゃくちゃありがたかったです。感謝。

表紙の紙は「ミラーコート紙220㎏」、本文の紙は「上質70㎏」です。
表紙の質感をめちゃくちゃこだわりたかったので、奮発してPP加工なるものをつけました。
もともとミラーコート紙がつやつやの紙なので、届いた同人誌はめちゃくちゃ光ってました。ぴかぴかつやつやてっかてかです。(当時本が届いたときのツイートですが、写真ではそこまでつやつやしているかはわからない)

いやはやもう同人誌っていいな……って思いました。万年金欠なのマジで痛いですね。私に時間と金さえあれば毎秒同人誌出していたと思います。めちゃくちゃ楽しかったので。

その他

その後、同人誌が届くまでに時間があったのでポストカードやら名刺のデータ作成にいそしんでいました。
ポストカードと名刺はおたクラブさんで印刷させていただきました。

もっと紙の質感にこだわりたかったんですが、紙の種類がすごく多かったので、何が何だかさっぱり……なので一番無難そうな紙にしました。
今回つやつやな紙が好きだという事が分かったので、今度はもう少し詳しく紙の種類を調べたいです。

あと梱包はめちゃくちゃ苦労しました。不器用なのでフィルムがぐちゃぐちゃになったりしてました。難しかったです。
マステいいね!と言ってくださる方がたくさんいたのは嬉しかったです!
かわいいよね。

おわりに

もっと同人誌作りた~~~~い!!!!!!!!!!
ネタだけは死ぬほどあるので、それをどれだけアウトプットできるかの一年になりそうです。もっといろんな紙の質感を楽しみたいですね。ひょっとしたら私は紙の質感オタクなのかもしれない。怖すぎる。

今年はかなーり忙しくなりそうですが、余裕があったらイベント関係についても調べたいな……と思っています。私はいつかコミティアに出るんだ!!!
まあ常にお金ないんですけどね!!!!!!

ここまで読んでくださりありがとうございました!多分まだ同人誌の在庫あります!よければどうぞ!!




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