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Black Cloth_たどり着いたこの街で


夜の夕闇が辺りを覆い隠し包み込む頃、
私はこの街にいた。

辺りはネオンの明かりに彩られている。

無限のような人の流れに押し流されながら
この街にたどり着いた私は、
途方に暮れていた。

"わたしはいったい何者なのか?" と

このまま ちりのように消え去っても、
この街の人々は気が付かないかもしれない。

気が付かないどころか、そもそも
私の存在すら知らないだろう......

けれど私はちりのように
このまま消えてしまうわけにはいかない。

いったい誰のために?

過去と未来。そして
今この時を生きる自分自身のために。

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