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あつあつ君を使いこなそう!②

【①からの続き】


寒くなってきた(現在2021年10月23日)。
外気温が低いと、箱型サウナを温めるのにもより長い時間を要するだろう。
だろうというのはきちんとデータをとっていないからで、初秋の外気温25.6℃時はこんな感じだ。

スイッチ入れてから30分後に70℃、60分後に90℃、80分後に100℃。
90℃から120℃にするのには、スイッチ入れてから90℃にするのと同じくらいの時間(つまり60分)かかるかな。

そうなんですよ、特に100℃から120~130℃までがなかなかの壁でね。ま、90℃でもサウナとしては充分な温度なんですけどね。
120℃まであっためると、石焼きの仕上がり具合が半端じゃないんで、ロウリュの爽快感は格別だ。熱すぎて扉開けて蒸気を逃がすほど。

■箱型サウナの意外な真実 増えるのは電気代ではなく……

家にサウナあるって言うと、たいていみんな「電気代すごいんじゃない?」って言うね。サウナ=電力を大量消費、みたいなイメージがあるみたいだ。が、あつあつ君の電気代は1時間約20円。ナビダイヤルの方がずっと高いぞ。これは、他の家庭用箱型サウナ(100V)でも似たようなものだろう。むしろかかるのは水道代だ。

うちはユニットバスで普段はシャワーのみで済ませており、浴槽にお湯をはっていない。
あつあつ君買いたてのころは週3,4回入っており、そのたびにバスタブに水張って水風呂にしていた。
その結果がこれ。

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サウナのない前月(下)に比べ、サウナ始めた当月(上)は、水道料金が3千円ほど増えている。
でこの紙は、いきなり使用量増えたけどお前ん家漏水とか大丈夫か?とご丁寧に水道局から送られてきたもの。

当然だが、水風呂やると水道料も上がること、覚悟しておこう。
ちなみに電気代は、微増しているのかもしれないが、ほとんど気づかない程度だ。

もうひとつ、サウナ市長として有名になった大阪の元池田市長の例を見てみよう。

「1回あたり50分、計30回使用で690円」なので、
1500分(25時間)で690円→1時間あたり27.6円、となり、こちらも安い。
神戸メディケアのNATURAL SPA(サウナ市長モデル)があつあつ君より多少電気食うのは、遠赤パネルが何枚もあるからだろう。

■ロウリュを究める~その1 石はマシマシ、銘柄にもこだわる

さてここからは、あつあつ君最大のストロングポイント、狭い箱の中でロウリュしまくれる点について書いていこう。
いちおう公式にもなんとなく認められ、石を増やして石焼き鍋方式にすれば、ロウリュしまくりで気持ちいいっすよ!と前回書いた。

あつあつ君に元々付いている石は香花石という石だ(↓)。

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香花石は、フィンランド全土やバルト海の海底から採掘され、古来よりフィンランドサウナで使用されている。サウナストーンとしては最もポピュラーだ。施設の石をよく観察すると、たいていこれだったりする。

追加する石はこれじゃなきゃいけないんかな?と考えつつ、amazonで「サウナストーン」を検索した。
そしたらこんなのあるじゃないっすか。

富士山の溶岩石。3kgで1,780円。サウナ用として使える石では最も安い。ちなみに香花石は、1kgあたり1,500~2,000円が相場。
同じ値段で3倍の石! まあ実際のところ、あつあつ君に追加するにはこんな量要らなくて、1kgで充分なんすけどね。
早速買って石マシマシ。

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香花石と比較した使用感の違いは、正直なところあまりない。
ただ、ぼつぼつ小さい穴が開いているのは、見えないところで効果を発揮しているはずだ。
というのも、ケルケスに似ているからだ。ケルケスはフィンランドでサウナ用に作られた人工のセラミックストーンで、小さい窪みがたくさんあり、水分が溜まりやすくできている。価格は、香花石と同等か少し高い。

サウナストーンだからといって必ずしも香花石やケルケスじゃなくてもよい。溶岩石でいえば、桜島や浅間山、最近噴火した阿蘇山の石をネットで見かけた。
自分好みの石をトッピングしてロウリュを楽しもう!
完全に気分の問題だが、霊峰富士の溶岩石から、スピリチュアルなパワーをもらってる、とかね。 

他に私が追加している石はこちら。

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バドガシュタイン鉱石!
近所の銭湯にバドガシュタイン鉱石を使ったラドン湯があって、その名を知っていた。
こちらは高くては100g2380円(これでも安い方)。一般的なサウナストーンの約10倍だ。
バドガシュタイン鉱石とは、オーストリアのバドガシュタイン地方から産出される石だ。低線量ラジウムによる放射線療法が万病に効き、現地では鉱石の洞窟の中で岩盤浴がおこなわれている。
これを入れてから元気100倍! 風邪ひとつひかない体質になって……とはならない。
目に見える効果はないが、なんとなく良さそうな気がする。これも気分の問題だ。

もうひとつの追い石はこちら。

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丸い形状のこれは、姫川薬石。 
約1.2kgで1,000円と、相場よりだいぶ安く手に入れることができた。流紋岩が偽物として出回っているが、素人見に本物と鑑定。
姫川薬石は、新潟県は糸魚川で採取される天然ラジウム鉱石だ。バドガシュタインほどではないにせよ、同様の効能がある。似たものとして、秋田玉川温泉と台湾台北から産出される北投石がある。
新潟出身なので姫川薬石を選んだ。
表面がつるんとしているのでロウリュ水が滑っていく印象で、必ずしもロウリュ向きとは言えないが、オリジナリティを出すため導入した。

※石を選ぶ際は、爆(は)ぜない石を選ぶようにしよう。つまり、熱して水をかけると割れたり、最悪爆発して欠片が飛び散らないように。
これは、実際に試してみないとわからないところではある。

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