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一の言葉は、千の意味に値する

自分は「仮面をつけて人と接する事で、本体の感情を左右させない」という癖をもっている。

ここ数年、カレーを通してたくさんの人に出会った。色んな価値観に触れる機会も増えた。自分は「変化している」と、思い込んでいた。

話は飛ぶが、ストレスを研究している友人曰く、「変化の量が大きいほど、ストレスは増える」らしい。その話を聞いて、自分のストレスが如何ほどかと興味がわき、友人が勧めたストレスチェックを受けてみたのだが「ストレスがほぼゼロに近い」という結果が出た。

詳しくは忘れたが、ストレスは4〜5つの種類に分かれており、その全てが限りなくゼロに近い結果となった。ストレスは基本的には生まれてから増え続けるらしいので異常値とも言える。ストレス対策は「ビタミンCの摂取」と「海の音を静かに聴くこと(心を落ち着かせ瞑想状態になる事)」と言われたが、特段そのようなことはしていない。

もう一つ面白いチェックを受けた。
「交感神経と副交感神経の優位性」のチェックだ。交感神経は緊張や集中している時に高まり、副交感神経はリラックスしている時に高まる。人間は基本的には交感神経が高い(ストレスが高い)ので、副交感神経を高めるために瞑想したり、睡眠をとったりする。しかし自分はその逆で、基本的に副交感神経が高く、交感神経が低いという結果が出た。

二つの結果を良く捉えれば「常にリラックスしていて、ストレスを感じない人間」だか、悪く捉えたら「適度なストレスや緊張、集中力がなく、仕事にエネルギーを注げない人間」と言える。

どうしてそんな事になってしまったのか。それは僕が5年前から「一平ちゃんカレー」を演じるようになった事が、原因なのではと推測している。

地方を駆け巡り、たくさんの人とカレーを一緒に作り、一緒に食べてハッピーを振りまき、仲間がたくさんいる人」そんな風に思ってくれる人も少なくはない。

僕は人が離れていく原体験から、そんな人間になる事に憧れを持っている。遠い昔、みんなに好かれる人気者の一平ちゃんは、人気者が原因で人が離れていく体験をしている。だから憧れてはいるがそうなろうとはせず、「演じる」ようになった。

感覚的には3歩先で輝いている一平ちゃんカレーを後ろで見ている感じ。そうすると、どんなに沢山の人と出会っても感情の変化が本体には起きづらい。傷つく事がなく、負のダメージを受けづらいというメリットはあるが、本体に変化が起きてこない。ストレスが少ないのはきっとそういう理由だ。

変化し続ける一平ちゃんカレーと変化のない本体のギャップに苦しむ時がある。それは「本体の言葉を聞かせて欲しい」という場に出会す時だ。そこには何もない。未来を演じている一平ちゃんカレーの言葉を借りようとするのだが、何かしっくりこない。結果、身のない言葉が出てしまい違和感に苦しむのだ。

その苦しみを打開する方法を、昨年籍を入れた妻が見出してくれた。基本的にネガティブ思考な妻。だから僕にはいつでも明るくポジティブでいて欲しいというのが妻の願いだ。

とりあえず、ポジティブを演じてみる事にした。

やったこと
・朝一番カーテンを開けて、朝日を浴びて、妻に笑顔でおはよう!を言う。
・2人で今日も一日最高でした!と言って1日を始める。
・ありがとうを500回言う。
・笑顔で歯磨きをする。
・妻に今日もめちゃめちゃ可愛い!!って言う
・幸せになりたいじゃなくて、幸せになりました。という。
・お花を飾る
・二人で歌う。踊る。

若干スピな話かもしれないが、これを毎日続けると最高の一日と思える日が増え、笑顔が自然になり、ありがとうを心から言えるようになり、妻がどんどん可愛くなる

その時思ったのが、未来を演じる一平ちゃんカレーを信じて、自信を持って言葉にし続ける事でしか、自分は変わる事ができないのでは?という事だ。

言葉は全て自分に返ってくる。

自分の言葉を録音して聴くと違う声に聴こえるのはみんな経験していると思う。あれは、「耳」からだけでなく、「骨伝導」で全身に声が渡っているため違う音に聞こえている。つまり、自分が発した言葉だけは、全身を駆け巡り、体に染みつく。発する言葉は第三者の誰かではなく、何よりも一番自分に返ってくるのだ。

一の言葉は、千の意味に値する。
それは周りに千の意味を持たすという事ではなく、一つの言葉は自分自身に大きな意味を持ち、変化を与え、変わった自分自身によって周りに影響を与え、意味をなす。

一日に使う言葉は800〜900語程度しかないと言われている。どんな言葉を使うのかで人生が大きく変わるのであれば、言葉を選んでいく、言語化して作っていく必要がある。

5年前に演じ始めて未来を語り出した一平ちゃんカレーの言葉は今、「6curry」や「スパイスカレー研究部」で実現し始めている。本体が少しずつ変化し始めている。

今年の昨年10月から店長として毎日6curryにいる。毎日みんなの前で6curryの話や、会員さんの紹介などの話をしている。ある意味、ポジティブな自分を演じている。会員さんも本当にポジティブで(演じているかどうかはこの際どうでも良い)人を笑顔にしてくれる人ばかり。

6curryは、演じてでも何でも良いから、未来をより良くしたいと願う言葉を安心して発することができる場という役割なのかもしれない。会員一人ひとりとトークセッションして、動画で配信したりするの良さそう(余談)

一平ちゃんカレーが語る、カレーで世界平和!と抽象度が高いが何故か実現できると信じてやまない未来の意味の解像度を高め、自分を信じて「未来を作るワクワクする言葉」を積極的に発信しまくる事を豊富に、最高の2020年にしたいと思う。

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