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今後、大家さんたちに訪れるであろう課題

 現在、個人大家さん向けに、teachableでの教材販売の立ち上げにもっか集中している岩カキコです。こんばんは。(2:58)

かなり前振りが長いので、
結論を知りたい方は目次から飛ぶことをお勧めします。

■まずは教材販売現在地進捗から

 ここ数週間、自分の教材として最初に出すブツの内容をどのように構成しようかという事を考えつつ、不足しまくっている教材販売に関する知識と技術をせっせと補填する日々を送っています。


今日、ようやくteachableのトップページの制作がおおよそ終わり、少しホッとしております。ここを先に着手したのには理由があって、無料期間で操作・編集が出来るのが2週間であり、以降は課金を開始しないと編集できない縛りがあるからです。


一番安いプランでも月に39ドルとなると、4000円ちょっと。現状ではいつ教材が出来上がるのか、自分でも分からない規模になりそうなので(笑)
(※やっぱり分割すべきでしょうか…)


教材作成時間中の料金垂れ流しを防ぎ、あとは教材が仕上がればスタートできる!という状況にまでしたかったからです。


それで、illustratorで色々カチカチと掲載する画像を制作しつつ、それを制作するにはやはり大家さんの気持ちを考えなければならないわけで、色々と思いを巡らせておりました。


■教材制作を決意させてくれた父。

 そもそも、私がこの教材を作ろうと思ったきっかけは、35年の大家歴を持つ父が、2018年の2棟目の購入において、本当に危ない取引をしたことを目撃してしまったからでした。


私は2007年に宅建士になってから、ずっと不動産にまつわる業務に従事していたので、当然自分の中の専門的コンテンツは「不動産」であるわけなのですけれども、


そうは言っても、自分自身が「大家さんではない」という現状から、そういうものを制作する資格はない、と思っていました。


 けれども父のような本当に本当に慎重で、真面目で研究と分析が熱心な乙女座の男性がですね、「ちょっと信じられない」という取引をしている様子に、度肝を抜かれました。


これだけ慎重な人でも、こういう事をしてしまう…これが、不動産の現場にずっと居た人間の感覚と一般の人々の感覚とのズレなのだろうとも思いました。


また、それは売買だけではなくて、通常の「大家業運営」の上でもしばしば同様の感情を抱くような状況が散見されました。


でも、ここまでの時代は
それでも利益が出せた。


それも事実だと思います。

金利6%後半時代にRC7階建の新築を決意した父は、比較的最近までその債務の返済があって(現在はようやく完済)


自分の事業と、賃貸収入で借金返済と家族の生活を賄い、子どもを2人大学に通わせ、夫婦でゴルフを趣味にし、猫4匹を扶養することが出来ました。


私が小さい頃の父は、自分が背負った債務の大きさにとてもプレッシャーがあったのだろうと思われる言葉も、よく言っていたのを記憶しています。


おまえにはまだ分からないかもしれないけれど、
我々だって、いつ家族で路頭に迷ってもおかしくないんだ。
だから一生懸命、働かなければいけないんだ。


ホリエモンさんや西野さんやひろゆきさんあたりが
今この話を聞いたら失笑するのかもしれませんが、



あの時代って、
本当に「努力」「根性」「忍耐」「質素倹約」
完全な正義で、美学だった気がします。
そして、それがあの時代において必須の
「家族を守るために必要な考え」でもあったのかもしれません。


幼少期にそうした考えを刷り込まれた世代としては
その後の生きづらさの根幹がココにあったりもするので、
複雑だし、何とも言えませんが、


少なくとも、
その考えがあったからこそ
その時代に家族を守り切った父という意味では

いくら現代において痛烈に批判されようとも、
その考えについて
養ってもらっていた立場の自分がアレコレ言うのは
下品だし、恩知らずかなと思っています。
その時代にはその時代の「闘い方」があったのだと思います。


 私の父に関しては、ハンサムで若い頃はモテてたようなので
与謝野鉄幹のような生き方も出来たところをw
家族のために未来をつくる!とバブル直前期に大きな借金を決意し、
「質素倹約」でそれを完済して「家族を守り切った」
つまり、結果を出したのですから
やはり、一家の大黒柱としては優秀な人なのかなと
私は思っています。


幼少時代についてはこちらに記載しています。多分、同年代の方には何かしらの共感のある風景が見られるかもしれません(笑)


それで、不動産に話を戻すと、私は2018年の秋まで、投資系不動産のリノベ再販の部門にいたため、宅建業者が所有する収益不動産についても、その管理をしていました。


宅建業者の所有物件というのは、人材が全身全霊で勤務時間に管理しているため、本当にスキのない契約書スキのない管理の上で運営されています。


私は自分自身が「大家の娘」であったことと、離婚後務めていた会社では、競売開始決定がされた所有者さんのご相談を受けていた為、「プロの宅建業者の管理」「父をはじめとした個人大家さんの管理」の間にある格差のようなものを目の当たりにしました。


そして、感じていたことは、これまでの「その土地を愛して長い間、賃貸業をしていた個大家さんの管理方法」では、これ以降、


時間の問題で淘汰されてしまうかもしれないという気持ちになりました。けれども、「利益を出す、損しない」が最優先の生き残りをかけた宅建業者の方法と、お会いしてきた色々な地域の個人大家さんの「本質的な豊かさに基づく精神性」の部分を考えた時に、


私の中では土地や地域の人々の幸福や豊かさ守っていくのは、断然、個人大家さんの方だという気持ちもあり、どうにか自分が役に立てる方法はないだろうか?という気持ちを持っていました。


父の個人大家さんとしてのエピソードはこちらです↓


■個人大家さんに今後訪れるであろう課題

やっと、タイトルのテーマにたどり着きましたw
前振り長すぎだろ問題を私もnoteで克服していかなくてはなりません。


さて、不動産業界が、IT後進国ジャパンの中でも、
選りすぐりのイノベーションと無縁の最果てにいるという事は前にお話ししました。

けれども、FAXが博物館行きになるのも、
そんなに遠い未来ではないと思われます。
大相続時代がもうすぐやってくるからです。


そして、不動産以外の分野のイノベーションが
かなり推し進められていった段階で、
前触れもなく一気に
その変化は不動産にも押し寄せて来るのではないかと
私は予想しています。


私が考えている今後の不動産業・大家業に係る変化としては


①家賃の決済方法が「銀行振込」だけの物件はキツくなる。
直近ではペイペイ、LINEPAY、AmazonPAY払い等、電子マネーへの対応を余儀なくされるかもしれない。(あくまで最初は円と密着したプリペイド方式)

②よって、管理会社も様々な決済方法へ対応せざるを得ない。

③さらにこれまでモヤモヤしてきたスクリプトの民が、賃貸ワールドコイン(年利30%とか)をつくる可能性(詳しくないけど)。このコインを持つことで、例えば年利30%で運用できたとすると(普及と共に利率は下がるでしょうが)、人生をマイホームは買わずに「賃貸物件」で生きていくと決めている人々にとっては、現金なんか持ってても増えないのだから、このコインを本気で持つことになるだろう。

今後、いくら信用の高い日本円であっても、通貨価値や国家通貨自体の可能性としての共同幻想から世界がほんとうに醒める日、この流れは正直止められないと思う。

という事は、このコインでの支払いを受け入れられないと、将来的には空室リスクが上がるのかもしれない。

けれども、国内の上場企業が現状の法律で仮想通貨を保有するのはリスク高すぎのため、対応できない会社が多い。(利益確定をしていなくても、決算時の価値で税金支払いがあるため)

➡管理会社、客付け業者の力に陰、完全に出遅れる。
➡逆に個人大家さんなら自力で客付けさえできれば、有利な部分も出るかもしれない(法人の家賃管理会社にしている方が多いだろうからそうでもないかもしれないが)

➡賃借人としてはとても明るい未来があるかも?しれない。
➡大家さんとしては出来るだけ早くここに乗ってしまった方がおそらく先行者利益があるはず。


④敷金・礼金・更新料という文化は絶滅するかもしれない。(日本固有の文化であるため)それらを前述のコインで代替させてズラすのはありかもしれない。フリーレント的な感じでコインを使った募集もありだと思う。大家さんがコインで運用をしていると、そこへ投入できる余力は勝手に湧いてくるようになりそう。


⑤中央集権型組織が今後衰退していくことを考えると、管理会社がどの程度生き残れるのか不明。個別に独立するのかもなとも思う。銀行も同様。暗号資産の取引所が今後銀行っぽくなるのかもしれないが、その時の融資や物件の評価価値についても根幹は同じだろうけれど、ディテールは時代と共に変わっていきそう(後述)

⑥さらに大家さんは自分の賃貸人を自分で見つけるという事が、フツーになるかもしれない。(自立と自治)そういうプラットフォームが確立しそう。

⑦株式会社という構造が減っていったり、終身雇用も年功序列も企業のゴーイングコンサーン自体が怪しくなった今、今後「会社員」ということ自体への属性による担保価値が下がっていき、全物件、「保証人」ではなく「保証会社利用」になるかもしれない。

⑧都市集中型の崩壊で都心部の物件の安定感が揺らぐ可能性
(コロナリモートから話には出ている)

⑨駅近物件よりも、都道府県道や幹線道路沿いの物件の方が評価が上がる可能性(電車乗車料金よりも自動運転タクシーの料金の方が安くなるという情報から)

⑩会社に行かなくなることから、「事務所空室問題」はいよいよ最終段階。自宅時間の方が長くなることで、ワンルームよりも広めの間取りの人気が上がる(かも?)


と、とりあえず、瞬時に思い付いた10個をひとまず挙げてみました。


分かると思いますが、業界的にもFAX手放すのを拒んでいる場合ではない段階です。日本のイノベーションが遅れた場合、大家さんがデジタル人民元払いを受け入れなければならない状況もあり得ます。

特に国家にはイノベーションを遅らせるイミフな制度を早く手放して、
国民が新しい時代にも生き残りやすいように、迅速で柔軟な政策へ再生して頂きたいものです。(ここに対して闘っているのも若年層、しかも大半海外へ行って最前線で闘っているという・・・)


そして、個人大家さんたちはいつ、自分で賃借人募集をしなくてはならない時代が突如やってくるか分からない、という気持ちで徐々にでも色々な準備をしていく必要がありそうです。でも、そこをクリア出来たら、とても明るい時代がしばらく続きそう。



そんな時代変化が来ても恐れない、今できる準備をすることは、結果的に現在不動産を通して出て来る数々の問題解決にもつながります。


それで、そんな準備を最適に備える方法についての教材を現在作っておりますw 最後に宣伝なのかyo!という感じですが、


とりあえず、いつできるか分からない大作となりそうです…。
出来た暁には、「オツカレ!」とお声がけいただけたら、めちゃめちゃ喜びます。

それでは、よい一日を!

<親御さんの住宅・不動産将来どうするの?問題についても言及>

■【みんな無料】空室対策基礎の基礎(上巻)

【上巻】サムネイル (12)

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