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ガレージとコンパクトハウスに憧れるワケ。

もし、場所の制約がなくどこにでも住めるとしたら、どこに住んでどんな暮らしをしてみたいか。

そう聞かれたら、26歳独身女の私は迷わず
「ガレージ!海無し県!居住スペースは最小限!寒いところ!」
と、こう叫ぶ。


そう叫ぶワケは幾つかあるため、順を追って解説させてほしい。


まず、「ガレージ!」に関してであるが、
私の趣味は車とバイクである。
そして、極度の心配性である。

そのため、盗難対策として、
・ハンドルロック
・タイヤロック
・車体カバー
・GPS
などを取り付け、きちんと定位置に停まっているか、日に一度は確認をしに行く始末である。

盗難対策を施し、窃盗団に「面倒な車両」と諦めさせることはとても重要なことではあるのだが、反面、持ち主に対しても「面倒な車両」になってしまう可能性を秘めている。
「出発前」と「帰宅後」の作業が多いため、とても時間が掛かるのである。

また、いくら盗難対策を施していたとしても、手慣れた窃盗団の前に太刀打ちできず、盗まれてしまう可能性もある。

よって、私にとっては、「持ち家を持つこと」よりも「ガレージを持つこと」の方が優先順位が高いのである。


「海無し県!」も理由は同様、車とバイクのためである。
とにかく、とにかく、可能な限り「錆」という敵から愛車を遠ざけたいのである。
そのため、湖や川の近くもなるべく避けたいところである。



次に、「居住スペースは最小限!」と「寒いところ!」である。

こちらも、私の性格に起因する。
私は、「心配性且つ神経質のくせにズボラ」という厄介な性格を持ち合わせた人間である。

簡単に述べると、「泥棒怖い」「不審者怖い」「カビ怖い」「G怖い」「でも頑張りたくない」である。

特筆すべきは、「でも頑張りたくない」である。
書いていて恥ずかしくなるようなセリフだが、私は家事が得意ではない。
頑張れる範囲は、せいぜいワンルームである。

しかし、自身の貯蓄から生み出した大切な家である。
泥棒や不審者とは無縁の生活を送りたい。
綺麗を保ちたいし、カビは嫌だし、Gも嫌である。特にGである。彼とは同居したくない。

そのための策が「居住スペースは最小限!」と「寒いところ!」なのである。

部屋が小さいことが最適解とは思わない。
ただ、私には合っている、と思うだけだ。

例えば、スイッチ。
ワンルームから2DKに引っ越した際に、最初に感じた煩わしさがスイッチである。
部屋から部屋へと移動する際に、頻繁にスイッチを入れたり切ったりすることが地味にストレスに感じたのである。

或いは、料理。
毎日自炊をする人にとっては、部屋が狭いことは不利に働くかもしれない。
料理をした時の匂いがベッドに付くことは御免だ、と私も思う。
ただ、私の生活は、ご飯は決まったものを食べるし、基本的には冷蔵庫と電子レンジしか使用しないため、問題が無い。


ここまで記載したところで、私の理想の住まいを具体的に記載しようと思う。

「どこに」という点に関しては、残念ながら2023年現在、特に無い。
しかし、「どんな暮らしをしてみたいか」については以下のとおり具体的にある。

ガレージは、
・車2台分の駐車スペース
・ライディングジャケットやシューズを収納できる大型クローゼット
・水道(洗車用)
・ソファー
・簡易キッチン(冷蔵庫と電子レンジ)
・作業スペース
・冷暖房
を想定している。

盗難の心配をしなくて良いのである。
そればかりか、愛車を眺めながらソファーで珈琲が飲めるのである。
あぁ、さぞ至高な空間であろう。

家は、ガレージとは別が好ましい。
生活(平日)と趣味(土日)を分けたいのである。

ガレージの隣に、コンパクトハウスを建てたい。
若しくは、ガレージから徒歩圏内のワンルームマンション。

あぁ、なんて夢のある生活であろうか。
私は、この計画を10年以内に実行したい。

結婚したらどうするのか、と案ずること勿れ。
その予定は、今のところ一切ない。



これが私の「どこでも住めるとしたら」に対する2023年時点での回答である。

しかし、世の中がとんでもないスピードで目まぐるしく変化していくように、人間の価値観や考え方も変わるものである。

上記の夢は本心ではあるものの、思い起こしてみれば、東京でのワンルーム生活も、現在の2DK生活も、特段の不満なく楽しく暮らしているものである。

人間というものは、案外適応上手なのかもしれない。

私の5年後の住まいは、どうなっているであろうか。
最期の住処は、どのような所であろうか。
そう想像を巡らせることが人間の楽しみであり、「自由である」ことを表してくれているのだと思う。

#どこでも住めるとしたら

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