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自営型テレワーカーを目指すかどうか考えるための指標。

自営型テレワーカーの育成をはじめて5年。できるようになっている人もいるし、途中で挫折してしまっている人もいます。やっていけるかどうかはその人次第で、なかなか答えにくい質問のひとつ。

みなさんが自営型テレワーカーの道を目指すかどうかを決める指標になるようなことをお伝えできればと思います。

自営型テレワーカーって何?

なんだか堅い言葉ですね。自営型(じえいがた)テレワーカーを検索すると次のように出てきます。

自営型テレワークとは、「注文者から委託を受け、情報通信機器 を活用して、主として自宅又は自宅に準じた自ら選択した場所に おいて、成果物の作成又は役務の提供を行う就労」をいいます。
厚生労働省ー「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」

つまり、『パソコンなどの道具を使って、事業者から委託を受けて家で仕事する働き方』のことです。

そう言うと、「私パソコン使えないんだけど...」「経験がないんだけど...」というところで諦めてしまう方も多いかもしれません。実は自営型テレワーカーを行うために必要なパソコンやインターネットの活用スキルはそれほど高いものは求められていません。わたしたちの授業では3日間でほぼ教え切ってしまうほどです。

経験に関しては、もちろんあるに越したことはないですが、誰でも未経験からはじめますので、経験がないのは仕方がないことだと思います。経験がなくても少しずつ積んでいく方法はあります。

あなたがチャレンジするかどうかを決めるだけです。

自営型テレワーカーって稼げるのか?

一番気になることだと思いますが、これも非常に答えにくい質問です。自営型テレワーカーはいわゆるフリーランスの働き方の一種です。どこからが自営型テレワーカーでどこからがフリーランスだという境目がありません。

わたしたちの基準では「ある程度の指示の元で仕事を行う」ことを自営型テレワーカーと位置付けています。指示がなくても行えるようになるとフリーランスというふうに便宜上呼び分けています。

発注者やチームのディレクターなどに指示をしてもらい、仕事を行う自営型テレワーカーとして活動した場合には、よくてパート・アルバイトの時給程度だと思います。「よくて」と書いたのは、自営型テレワーカーやフリーランスは労働基準法の適用がなく、契約してしまえば金額の制限が今のところないため、いくらでも低くなってしまうからです。

安ければ安いほど良い、と思う事業者はそれなりにいるという印象です。クラウドソーシングなどでも「初心者」「未経験」を狙った情報商材詐欺などの案件もかなり多く目につきます。

しかし、そういった案件が目に留まるだけで、良いクライアントさんももちろんたくさんいらっしゃるのです。

自営型テレワーカーとして稼ごうと思うと、良いクライアントさんとの出会いが欠かせないということになります。スキルや経験がない人が自営型テレワーカーをはじめるには、クラウドソーシングを活用する選択肢しか残されていないと考えても問題ありません。

稼げるか、稼げないか、良いクライアントに出会えるかどうか、以前に、クラウドソーシングしか、自分の選択肢はないということに気づくことから始まります。

まずは信頼の土俵に乗ること

自営型テレワーカーとして稼ぎたいと考えるのであれば、良いクライアントさんとの出会いが必須です。待っているだけでは当然出会いません。

クラウドソーシングで仕事を受注するには、まずは信頼の土俵に乗ることから始まります。みなさんが発注者だったら、受注数が0件のワーカーさんに発注するのはとても不安になることと思います。

どのくらいの数字なら安心できるか、ということになりますが、クラウドソーシングに慣れるためにも私たちは「20件の実績」を目安にしています。
20件ほど問題なくこなしていれば、このワーカーさんは最低限問題ないと判断することができます。

この信頼の土俵に乗るまで、クラウドソーシングの実績を詰めることが一つめの壁になります。

自分の専門分野を決められるかどうか

20件程度の実績を積みながら、同時にやらなければならないことがあります。それは自分の「専門分野」を決めること。

結局のところ「誰でもやれる仕事」は、生活を支えていけるほどの報酬はついていません。空いた時間でお小遣い稼ぎしたい、という人には向いていますが、食べていくことはできません。

生活を支えるほどの報酬(パートやアルバイトと同等以上)を得るためには、自分の専門分野を決めて、学び、スキルを磨いていかなければなりません。

「初心者でも楽々稼げる」なんていう美味しい話があるわけがありません。発注者側に立てば当たり前のことです。甘い気持ちでいると、そこに漬け込まれ、詐欺案件などにあたってしまうことも増えてしまいます。

自営型テレワークは「自分が専門分野を決めて勉強していかなければならない」その事実を知っても、やってみようと思う人でなければ、お勧めしません。

最低2つを乗り越えられるかが目指すかどうかの指標

信頼の土俵に乗るまで、困難を乗り越えながら続けることができるか、そして、自分の専門分野を決めて価値を提供できるようなスキルを身につける覚悟があるかの2つが、自営型テレワーカーを目指すかどうかの指標です。

でもその2つを考えてみて「わからない...」と思うのであれば、やってみる価値はあると思います。自営型テレワーカーの学びは、その働き方だけでなく、全ての働き方に共通して役に立つことばかりだからです。決して損にはなりません。

「家で働きたい」と思ったのには理由があると思います。自分が自分らしく、自分の価値を発揮して、働いていくために、家で働くことが必要だと感じたならば、ぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。






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