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RICOH R Development Kitを使ってみた

はじめに

web上に全然情報が載っていない「RICOH R Development Kit」を使ってみました(商品名長い!)。

これはハードオフに転がっていたところを友人が見つけたものです。
圧倒的感謝!
金額は動作確認できないためジャンク金額で2200円でした。

付属品はすべてついていました

ハードオフの動作確認エリアのパソコンで、デバイスマネージャーで認識していることを確認できたため購入してみました。
(全天球カメラ、気になっていたのよね)

ですがですが、製品は2017年発売のものでだいぶ古くネット上にあまり情報が載っていませんでした。

https://jp.ricoh.com/release/2017/0105_1

なので自分が躓いた点をメモがてら記載したいと思います。

製品情報

まずは基本スペックですが…

……公式サイトはクローズされていたので、ウェブアーカイブから引用します。

解像度
■動画
1920x960
■静止画
非対応

外形・寸法(W)×(H)×(D)
質量46×118×22.9mm
約125g

動画撮影1回の最大記録時間
■ライブストリーミング
24時間の連続動作を確認
■動画撮影
通常モード:約30分
長時間モード:約60分

電源方式外部電源供給
※24時間の連続動作を確認

音声形式
内蔵モノラルマイク

ライブストリーミング
Full HD,59.94i
アクチュアルサイズモード
(1920x960+120)
またはFull HDモード

UVC/H.264,29.97fps
アクチュアルサイズモード
(1920x960+120)
またはFull HDモード
※専用ドライバーが必要
(Windows/Mac)

プラグイン対応
-
外部インターフェイス
microUSB 端子(2.0)x2
・UVC出力用 兼 映像コントロール用
・電源供給用

HDMI micro端子(type D)
・出力用

価格(税込)
メーカー公式ストア価格
(2018年5月時点)公式ストア販売終了
→本体価格59,800円
(税込)でした。

マニュアル

公式サイトのマニュアルを見ながら確認したかったのですが、
販売終了に伴いすべて情報を見ることができませんでした。
なのでこちらもウェブアーカイブから確認しました。


マニュアルなしだとここで躓きました。切り替え方法は覚えておく必要があります


OBSで使用するモードです
HDMIケーブルがないため未確認です

OBSにて動作確認

PCと接続し、動作確認をしました。
micro USBケーブル2本をPCと繋いだ後、
MODEを長押しし、緑色に点灯していることを確認します。

PCと接続されると自動でドライバが当たりました。
ダウンロード完了後、OBSを起動します。

ソースの+、映像キャプチャをクリックします


適当に名前を付けてOKをクリック


デバイスはRICOH R Development Kitを選択し、OKをクリックします


映像が表示されて準備完了です

さっそく録画を開始して保存データを確認しましたが、映像が間延びした感じになり歪んだ映像に。
360度の映像はこのようなフォーマットのようです。

丸っこい映像に

調べたところ「映画&テレビ」を使用すると見れるそう。右クリックで選択し開きます。

360度ビデオとして再生をクリックします。

そうすると360度カメラがしっかりと表示され、グリグリといじれるようになりました!
ですが、画像が荒い荒い…

左クリック長押ししながらグリグリと動かせます

何か設定がおかしいのかと思い、色々調べたのですが、どうやらこれが最高画質のようです。

製品の比較情報

ウェブアーカイブに製品比較情報があるのですが、RICOH R Development Kitは1920x960、上位機種と思われるTHETA Vは3840x1920が選択できるようです。
あくまでDevelopment Kitとあるように、開発者向けで24時間配信に重きをおいた製品ですね。

こちらのページは2018年のものなので、最新の全天球カメラを調べてみると、Insta360 X3が静止画で11968×5984だとか…( ;∀;)
お値段も実売で53,000円!時代の流れはすごいですね。

実際に使用してみた(失敗)

気を取り直して実際に外に出て使用してみました。
24時間配信に強い機種のため、本当はYouTubeでの配信や、監視カメラ、ライブ会場での使用が適していそうですね。とりあえず公園で試し撮りをしましたが、、、うまくいかず。
結論から言うとモバイル用PCのスペック不足でした……

レッツノートのSZ5を使用しているのですが、映像がカクカクしてみるに堪えない映像となりました。
premiereなどで書き出さないと360度カメラ用のムービーに出力されないようですが、とりあえずアップロードしてみました。

メインのグラフィックボードを積んでいるパソコンではカクカクしないため、スペック不足の影響のようです。

micro SDカードに保存する

ということでSDカードに保存するやり方を試してみました。
手持ちに128GBのmicro SDカード、32GBのSDカードがあったため、動作を試していたのですが、赤ランプが高速点滅、録画されたかな?と思いデータを確認すると保存されておらず…
マニュアルをよく確認すると32GBバイトまで対応と記載がありました。
はじめマニュアルを見つけられなかったため、高速点滅が何を意味しているのかわからず、ここで数時間躓きました…

マニュアルに記載がありました

ということでパソコン工房でmicro SDを購入してきました。

お値段800円弱

micro SDカードをモードボタンの下に挿入します

SDスロットは使用できないようです(マニュアルでもなかったことに)

一番下のpower DC5Vのみケーブルを接続し、MODEを1回押せばゆっくりと赤色ランプが点滅し、録画することができました!
(時間が遅くなったため撮影することができず。後ほど追記するかも)

そのほか

そのほかにコンソールソフト、DEV KITのGITHUBからのインストール等試してみましたが、画質が向上するわけではなかった(デフォルトの設定で十分だった)ので、割愛します。

まとめ

2024年現在、7年前の製品、生産完了品でサポートも終わっているということもあり、あとひとつな製品と感じましたが、24時間配信に特化、特徴的なヒートシンクを兼ねた外観は所有欲を満たす製品でした。

2017年前後はよく「VR元年」と言われ挑戦的なプロジェクトが多かったような気がします。その中の一つが「RICOH R Development Kit」でVRの促進がされていたといっても過言ではなかったと思います。

最後に

今回は情報が少ない中、この製品を使いこなすことができてよかったと思いました。利用者も少ないと思うので有効な情報かわかりませんが、備忘録として記載させていただきました。

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