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わたしのすきなひと 5(ゆんぎ編)


ゆんぎひょんはかわいい。
ゆんぎひょんは冬になると唇のはしが切れてカサカサになっていてたまに痛そうにしているのがかわいいし、いつか16時間ダイエットをしていると言っていたかと思えば小麦粉をやめたりバルクアップをしたり最近では炭水化物をセーブしていたりと毎回ちゃんと結果を出して痩せているのに次々と色んなダイエット法を試していてかわいいし、宿舎のゆんぎひょんの部屋のエアコンは魔法使いのおもちゃのステッキみたいなピロロロロンという音がしてかわいい。


1. かわいいベストセレクション



筋トレをしているときにジミンくんに「ゆんぎひょん脚が折れるんじゃない?」と言われこんなことを言い出したときも最高にかわいかった。

「お前圧縮筋肉知らないのか?」
「俺は圧縮筋肉なんだよ。キャプテンコリアみたいな圧縮筋肉だから部屋に入ったら急に圧縮筋肉がパッとなって太ももがこれくらいになる。知らなかったのか?」
(『Memories 2018』より)

何を言ってるのか全然分からないけどかわいい。
それからこの時も「몰랐냐?(知らないのか?)」と言っていたけど、アドバイスだったり何かを話したあと「OK?」と聞く口癖も、ものすごくかわいい。最近休みの間に英語の勉強に励んでいたらしいゆんぎはホソクくんに勉強してる?と聞かれて「I did study English! ……You know?」と言っていたけれど、たくさん勉強した成果なのか「몰랐냐?」「OK?」が「You know?」にアップデートされていた。天才だと思う。

ちなみに“キャプテンコリア”枠は自分だけじゃなくてテヒョンくんも入っているらしく、いつのまに一緒に“キャプテンコリア”を目指し始めたのか、はたまたゆんぎひょんが一人で勝手に言っているだけなのか詳細はアミたちに全く聞かされないまま誕生日のお祝いツイートで突然「来年はキャプテンコリアになろうぜ」と書かれていた。
その他にもテヒョンくんへのメッセージをハッシュタグで「#腕すごく太くなってたな」「#羨ましい」と書いていたけど、ゆんぎの中でテヒョンくん=筋トレ仲間なのだろうか…ハッシュタグで文章を書くタイプの人という属性も含めて丸ごととてもかわいい。

「テヒョンア誕生日おめでと〜来年にはキャプテンコリアになろう#ヴィセンイルチュカ#シュガヒョンだよ#今度は大邱一緒に行こう#腕すごく太くなってたな#羨ましい」(⬇︎下記ツイート訳)


ゆんぎひょんかわいいベストセレクションの一つとして定期的に観ているのは2019年の誕生日Vliveだ。
事務所の先輩のイ・ヒョン氏が部屋に来た際にVliveの画面にイ・ヒョン氏がいることに謎に大爆笑し始めた瞬間や、ふらっと現れたテヒョンくんに去り際、「愛してるって言わなきゃ帰りませんよ?」と言われて(ナイスパス!)例の如く照れ隠しのふてぶてしさで「愛してるよ〜」と言った瞬間もかわいいし、部屋のロックを解除したテヒョンくんに「なんでロックの番号が分かるの?」と地味に困惑していて繊細に完璧なセキュリティーの壁を築いているようで実はガードがガバガバな部分が丸見えになっていたのもすごくかわいかった。(ちなみにテヒョンくんが解除したドアのロックナンバーを当の本人が忘れ三日間部屋に入れなかったことがあるそうだ。わざとかと思うほどかわいい。)
話は逸れるけれど、ゆんぎひょんは意外と抜けている。『RUN BTS』のラッキーセブンの回ではテヒョンくんのカードを間違えて持って行こうとして止められていたし、『In the SOOP』の初日はやたらと荷物を整理したがっていたけれど、実際キャンピングカーに詰め込んだ洋服は棚にくしゃっと押し込まれていた。
2019年のVliveで何よりかわいかったのは、たくさん投稿されるコメントが見えなくて画面を注視していたときコメントが止められる事を知った瞬間のすごく楽しそうな顔だ。
「コメント止められるの?」と言って確認したあと面白そうに「確かに…」と2回は言ってた。かわいい…!

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ご飯をまずそうに食べる人ナンバーワンと自分で言っているけど、ナムジュンがこんなにおいしそうに食べる分かりやすい人はいないと言っていたときの、分かる人にしか分からないあの表情だ。


ゆんぎが照れてるときのかわいさったらない。
2020年の誕生日のVliveでメンバーからもらったケーキを見せてくれながら「どうしてロウソクが2本なのか」というエピソードを話しかけたのに、突然恥ずかしくなったのか一瞬黙ったあと「何か言ってたけど……」と流してしまった。
ジミンくんがアップしてくれた食事会の様子の動画により「ゆんぎひょんはかわいいから2歳」と言われていた全貌はすでに明らかになっていて、アーミーにもバレてしまっていたのに「何か言ってたけど……」はだいぶかわいい。

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テヒョンくんがステージの控え室で褒められたときの各メンバーのリアクションのものまね大会をしていたとき、ゆんぎひょんはこう!と表情ひとつ変えず口を半開きにして携帯を見つめながら画面をスクロールする動作をして、それを見た周りのメンバーも大爆笑していた。その瞬間を見たことはない(と思う)けど、その姿は容易に想像できる。
そして「ゆんぎひょんはかわいいから2歳!」と言われたときもそうだったように無反応に見えるけれど、Vliveでファンに話そうとしてくれるぐらいには内心とても喜んでいるのだ。いじらしくてなんてかわいいのだろう。


『Winter package』で久しぶりの7人の撮影が始まり、ゆんぎの姿を見たジンくんたちにやっぱり7人じゃないと…などという温かい言葉をかけられていたときも「この海水しょっぱくないよ、味見してみて。澄んだ水を見てみて」と川の水だとどうだとかいう得意の雑学を披露しながら全く関係ない話にすり替えていたのも最高にかわいいゆんぎひょんだ。
何日か学校を休んで戻ってきたら人気者になっていて、調子に乗ってはしゃぐほどはしないけどほんのりうれしそうにしている子のそれだ。


ご飯をまずそうに食べると言われがちなゆんぎが、実は時々誰よりもたくさんケータリングをつまんでいたりするのもかわいい。
テヒョンくんがたい焼きに大興奮だったときも地味に2種類ぜんぶ食べていたし、『RUN BTS』の銭湯の回では、そんなに食べたらお腹を壊さないかと心配になるぐらいスイカにどんどん手を伸ばしていたし、『BE Essential』発売記念のVliveでは親知らずを抜いたばかりだと言っていたのにみかんを3つは食べていたはずだ。
いつの時もとてもおいしそうに食べているように見えるのは私の脳のバグだろうか?あらゆるダイエットに励みながらもグルメをやめられないゆんぎひょんは最強にかわいい。


2. ある夜の話


「かわいい」…というとダメなのかもしれないけど時々とてもマイナス思考なのも最強にかわいい。
『In the SOOP』でジンくんと二人で話をしていた夜、ジンヒョンのような人になりたいと言っていた。いつかの自分が周囲にも頑張ることを強要してしまっていたのではないかと後悔していると吐露したゆんぎは、後悔を減らしたいと言う。だからそんなに後悔することはなくてポジティブなジンくんを羨ましいと思っていると話していた。そのままでも充分素敵な人なのにそんなことを考えていたなんて予想外でとてもとてもかわいい。
後悔するから人は人に寛容になれるはずだし、ポジティブになれないからこそ気づけることが、誰かにとって救いになることもたくさんあるのに、そういう自分の良さをちゃんと分かっている人だと思っていたけれど、もしかして知らないのかもしれなくて、追いかけても届かないほどすばらしく、どこまでもかっこいい人のはずなのに、時折のぞくその自信のなさはとても人間らしくて愛おしい。



3. あたたかくてやさしい人


最近2015年の修能試験のツイートを振り返ってみた。
“修学能力試験”とは、韓国で毎年冬に行われるセンター試験のようなもので、その日の試験の結果次第で志望大学への道だけでなく将来までも左右されるかもしれない大切な日だそうだ。全てを賭けてその日に挑む学生たちへのとてもゆんぎらしいメッセージとともに綴られた当時の彼の思い出は、何度読んでもとても温かい気持ちになる。

( 全文日本語訳➡︎Twitter   )

そこには飾らない言葉で綴られた18歳のゆんぎ少年の思い出が詰まっている。
翌日受験するヒョンの為に夜中にコソコソお弁当を作って、その音が騒々しくてバレバレな練習生の弟たちのかわいさも、本当は起きていて気づいているけど、バレてないかどうか見張りに来る彼らの為に、トイレに行きたいのを我慢しながら寝たふりをしていたゆんぎも、お昼まで開けないで!と念を押されて、言いつけ通りお昼まで待って開いた、便箋が買えずA4の紙に書かれた弟たちからの手紙も、当時はまだ料理上手なジンくんは宿舎にいなかったはずだから、不慣れな子たちだけで作ったであろうカチカチのお弁当を食べたことも、当時いつもつけていたお母さんにもらったマフラーを巻いて試験に向かったことも、その文章の中の思い出は面白おかしくもあり優しい気持ちに満ちていてじんわりと温かくなる。


ゆんぎの優しさは人によっては分かりにくくて気づかれないけど、押し付けがましくなくてさりげなくとても温かい。
『In the SOOP』で自分たちで自由に曲を作り始めていた弟たちの姿を発見したとたん、それを記録しようと、雨の中機材を取りにキャンピングカーへ急いで駆けていく後ろ姿は、とてもとてもかわいくて優しくて愛おしい背中をしていた。

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思えばステージからとても近い場所から彼を見つめた日よりも、体感席と名付けられたコンサートホールの隅から観た公演を妙に覚えてるのは、大好きな彼の背中がよく見えたからだろう。

前から見たときにはあまり注目されない後列の端にいても手を抜かず必死に食らい付いていくように踊るゆんぎの背中は、私の目には誰よりもかっこよく輝いて見えた。
風を切るように踊る彼の背中を見つめることの出来る日が、次はいつになったら来るんだろう?その時が早く訪れることをただただ祈っている。



4. やさしいうそつき


ゆんぎは嘘つきだ。優しい嘘をつくからずるい。オンラインコンサートの2日目の冒頭、左肩を動かさなかった姿にドキリとさせられたのも束の間、はじめのMCでもう大丈夫だと、ちょっと恥ずかしそうに、いたずらが見つかって少しだけ怒られたあと、バツが悪そうに謝る小さな男の子みたいなちょっとぶっきらぼうな話し方で、心配していたであろう観客を優しい言葉で安心させてくれたけど、その後肩の手術で休養することになるなんて、全然大丈夫じゃなかったのだ。
しばらく休まないといけないような大きな手術の後で、休養中なのにVliveをしてくれた気持ちも優しくてずるい。しかも緊張していたのかただの天然なのか、久しぶりに現れてコーヒーを飲もうとして間違ってそのストローが鼻に入りそうになり、一緒に笑える瞬間を生み出したりするんだから反則だ。きっと大変な日々を過ごしているのにそんなことを感じさせないでいつものようにキレの良い冗談と浮き沈みのないおだやかな態度でそこにいてくれるのはとてもとてもずるい。そんな素敵な人を好きになる選択肢以外ないじゃない。


ダンスのレベルは重要じゃなくて音楽を作れる職人気質のラッパーが好きだったはずの自分が、彼の踊っている姿を見られない時間をこんなにさみしいと感じるなんて思わなかった。アイドルと呼んでいいのか分からない一人のアーティストである彼が好きだと思っていたけど、大切な撮影の前には見た目を気にしてダイエットに励み、フラフープがうまくできなかった時には「かっこわるかったかな?」と気にする、アイドルしているミンユンギが大好きだったみたいだ。



5. 29歳の君へ


君と迎える5度目の春。
もうすぐ6周目の季節が始まる。
私は飽き性だったはずなのに、思えば幼い子どもが思春期を迎えるほどの時間が過ぎていた。
それは元々、自分と似ているから好きになったのか、全く違うから好きになったのか、これまで積み重ねてきた時間のその時々の驚きと発見の記憶は曖昧だけど、いつのまにか君に似た価値観で物事を見ている私はなんて滑稽で恥ずかしくてダサいんだろう。
何かあるたびに口を突いて出てくる言葉が、いつか君の話していた言葉だったときのおかしさといったらない。
だけどそのダサい秘密を知らない人から見れば、斜めから世界を見ている私は以前より少し大人になって視野が広がって、君のような優しい人間になったように見えるのかもしれない。


実態のない偶像だとか何かに夢中になる人に、いまだこの世界は冷たいだろう。
だけど誰かに深く想いを預けたときにだけ心に刻まれるものがある。
10代の頃に狂おしく夢中になった音楽や映画や小説が、人の価値観の多くを決めるように、夢中に追いかけた想いの果てに残るものは、愛だろうか、憎しみだろうか?それとも何もない虚しさなのだろうか?
ただ確かなのは、いくつかの季節が過ぎても、君の誕生日と同じ『3月9日』という歌の詩のように、いつまでも君という存在は青く凛と澄んだ空のように眩しく輝いている。君を思い出せばいつだって、この世界はどこまでも美しい。
いつのまにか刷り込まれた物事の価値観や、良いことと悪いことを見分けられる当たり前の感覚、そしてそれを持つことが、実は当たり前ではなく幸せなことなのかもしれないと感じられる心は、紛れもなく、君を見つけたあの日から培ってきたものだから、君にもらった贈りものなのだと、いつまでもとんだ勘違いをしていたい。


大好きな人へ、
今日も明日もかわいく笑って見せてね。
君によく似合う真っ黒なギターを抱えて、大きな声でまた歌を歌って聞かせてね。
そしてもう少し季節が過ぎたら、また風を切って駆けていくように踊る、君のかっこいい背中を見せてね。


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※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。

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