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Hello,HOPE WORLD (ホソク編2)



1  パンドラの底の希望


もし未来の自分を見ることができたら、
未来の自分を見たいと思う人はどのくらいいるだろう?

ホソクくんは、未来を見ることが出来たらいいと思うと言った。
そしてそのすぐ後で、未来を見られたら辛いと思う…とも言っていた。


子どもの頃からダンスが大好きで、一つの夢をまっすぐに追いかけてきたホソク君の現在はとても素敵だ。それは強運だったからではなく、ホソクくんが積み重ねてきたたくさんの努力や思いやりの結果だ。そんな彼でも未来を知ってしまったら自分を甘やかしてしまうかもしれないと思うのだろうか?その一つの質問への回答はとても筋が通っていたようで、私にとってはとても斬新でつかめないものだった。
ホソクくんの言うことは予測不能だ。とても素直で正直なのに、ホソクくんの気持ちやビジョンは水のように滑らかでつかめなくて、いつも圧倒的に強く希望に満ちた新しい世界を見せてくれる。


デビュー前にそれぞれの名前を決めるとき、J-HOPEという名前には“パンドラの箱の最後に残っていた希望”という意味があったそうだ。
これはとても分かる。みんなの“希望”は、ピカピカにただただ明るいのとは少し違う。開けてはいけなかったパンドラの箱から飛び出した数々の絶望の果てに、たった一つ残っていた希望…真っ暗な闇の中で強くあざやかな光を放つ希望…。
ホソクくんにとってその名前はぴったりだ。

ソロ曲「EGO」のMVはとても明るくてホソクくんらしさがいっぱいに詰まっていて聴いているだけで踊りだしたくなるようなそんな曲だけど、めちゃくちゃ底なしに明るいかというとそれは違うと思う。アルバムのコンセプトに合わせて語られた彼の人生観は、ただのポップな音楽と片付けるにはあまりに重いし、何度も観ているとじわじわと怖い。あのセットや背景に散りばめられた謎の伏線のど真ん中にいるのがホソクくんじゃなかったら、奇妙なMVという感想を抱いたかもしれない。でもホソクくんは、圧倒的明るさでそれを“アリ”にする。
幼い頃、三角の帽子をかぶって誕生日ケーキと一緒に写真の中にいたあの日と今も変わらない笑顔で、どんな感情もどんな出来事も全てひっくるめてポジティブな方向に“アリ”にしてしまう。こんな不思議なパワーを持つ人を私は他に知らない。


ホソクくんがどんな人かと聞かれた時、メンバーたちはこんなキーワードを挙げていた。
・ムードメーカー
・明るい雰囲気にしてくれる
・温和で面倒見が良い

私たちファンの中にいるホソクくんもこの言葉通り、とても優しくて気遣いのできる笑顔のすてきな人だろう。

次の動画はライブのリハーサル中にグクと遊んでいるホソクくんだけど、この動画は日を変え、6パターンも用意されていた。ホソクくんの実際のテンションや、どっちの提案で始まった遊びなのかは分からないけれど、こんな風にくだらない遊びに全力で付き合ってくれる人って本当に本当にすてきだと思う。

「RUN BTS! EP.55」で、みんなでペンションのような場所でゲームをした日、自由時間にマンネラインとリビングに残り、グクとジミンくんのゲームを隣で見ていたホソクくんは完全に面倒見の良いお父さんだった。一緒になって遊んでいるけど、過剰な口出しはせず、あくまでも3人のやりたいことを自由にさせているあの感じは全ARMYが大好きなホソクくんだ。



2  Boy Meets Evil


しかしよく見ているとホソクくんは時々見ていいの…?となるような鋭い目をしている時がある。年末の歌謡祭でTXTのパフォーマンス中に画面に抜かれたホソク大先生の目の鋭さったらなかった。おそらく誰かのダンスを観るとき、夢中になってあの顔になるのだと思うけど、そんなこと知らない人が見たら、おっ…と思うだろう。そして時々、なかなかギリギリの発言をする。2020年を一緒に迎えたカウントダウンのVliveでは、ストレッチに使う棒を持ってメンバーをつついていた。(あくまでもとても優しくだしマンネたちにちょっかいを出す姿はたまらなくかわいかった)もしあれがホソクくんじゃなくてマンネラインの誰かなら、人の話を聞いていないとか、失礼だとか、膨らんだ妄想によって叩かれただろう。でもホソクくんは誰にも怒られない。
サマパケで突然盛り上がったゆんぎが大声を出した時には、ホソクくんはわりと低いトーンで「耳鼻科行ったら?」と言った。ジンくんだけが一連の流れに爆笑していてそれはとても面白い瞬間だったけど、ホソクくんはあの優しい笑顔じゃなくて真顔で言っていた。ジミンくんの誕生日のBOMBで用意されたチョコレートケーキを見て、「ケーキ、お前に似てない?」と言ったあの時の悪い顔だ。
LYSツアーで、ライブの前にホソクくんとスタッフさんが廊下を歩いていたシーンで、通りすがりの部屋からマッサージを受けているであろうジンくんが大騒ぎをしている声が廊下にまで響いていた時、スタッフさんは思わず笑いながら部屋を覗いていたけれど、ホソクくんはちっとも笑っていなくて見向きもしなかった。なぜだろう、その瞬間をすごく良い…!と思ってしまうのは。
ゆんぎは何度もホソクくんが練習生の時に倒れて自分がおぶって医務室に連れて行った話をするけれど、その話をしている時のホソクくんもわりと見てはいけない顔をしている。好きだ。
そして2018年のシーグリでも山道で小石を蹴飛ばしながら、ジミナ!ジミナ!とふざけていたことがあった。ホソクくんはジミンくんを溺愛していて、数年前は煙たがられるのでは?と心配になるぐらいベタベタとちょっかいを出したり、わりとジミンくんへの接し方がドSな気がするのだけど、立場が逆なら様々なご意見があがるに違いない。石ころに名前をつけて蹴っ飛ばしても許されるのは、ホソクくんだからだ。
その証拠に少し検索して見たけれど、ここに挙げた、個人的にはとてもかわいい“小悪魔ホソクくん”の瞬間を切り取ったツイートをしている人は見つけられなかった。その時フォーカスされているメンバーの後ろや、画面の端に映り込んだじゃれ合いさえ見逃さない私たちが、誰も気づいてないわけがないだろう。触れにくいのだ。めちゃくちゃおもしろいしかわいいけど、これ言っても大丈夫かな…?文字にした途端ひどい人だと誤解されないかな?というファンたちの思いやりによって、それらのギリギリのかわいさは、きっとこっそりと愛でられてきたに違いない。


私の目に映るものだけがすべてではない。だからアイドルも一人の人間だという事実を忘れた思いやりのかけらもない、あっけにとられるような言葉がこの世界には必ずあるだろう。
だけど少なくとも私の見ている景色の中に、彼の足をひっぱりかねない言葉が一つもなかったのはきっと、ホソクくんを愛する人たちの真心だ。
ではなぜ私たちは、彼の絶対的希望感を守ろうとするのだろう?
答えは簡単だ。
チョンホソクという人が、真心をもっていつも周りを気遣っているからだ。

世の中にはそれだけではどうしようもないこともあるけれど、大半のことは自分次第で変わる。自分がイラつき人に優しくしなければ、きっと周りもギスギスするだろう。反対にどんな時でも自分が人を気遣い思いやりを持って接すれば、鏡のように世界は優しい世界になるだろう。
ホソクくんがそうするから、私たちは彼に、最大限の真心を送りたくなる。



3  防弾の希望


例えば「BON VOYAGE S4」でゆんぎがキムチチゲを作った夜、外国のキムチだったせいかキムチが薄いと何人かのメンバーが悪気なく言った時、ホソクくんはすかさず「これも美味しいよ」と言った。
ジンくんがグクとじゃれあった後で「ジョングギ昔はかわいかったのに」と冗談を言った時にもすぐに「今もかわいいけど?」と言っていたし、休暇後、1ヶ月ぶりの再会が嬉しかったという話の時にも、ゆんぎが「1ヶ月離れたくらいで…」という言葉を口にした瞬間「僕は嬉しかったけど?」と言っていた。(実際ゆんぎの言葉の意図は1ヶ月離れたくらいで大げさだな…ではなく、10年近く一緒にいたからそんな風に思うんだな…という感想だったと思うけれど、話の流れで前述のようになってしまっていた)
ホソクくんの言葉の裏には深い考えなどなさそうで、とても軽いトーンだけど、その一言はすごく重要だ。人の心の中はとても複雑で、良かれと思って放ったポジティブな言葉でさえ、相手のコンディション次第でマイナスに受け取られることがある。ましてや数えきれない多くのARMYが観ているのだから、色々と想定外の感想を抱く人もいるだろう。だからホソクくんの一言は、とてもとても重要だと思う。その軽い一言で、まるですべてが中和されていくみたいに丸く収まっている気がする。


マウントクックでの感想を話した後、ジミンくんに「すごく素敵なことを言っているみたいだけど何もないですね」と冗談ぽく指摘されていたけれど、ホソクくんにはわりとそういう時がある気がする。でもそのどちらにも転ばない“軽さ”は、時に包み込んでくれる心地よさになるのだ。
部屋決めのあみだくじをしている時、テヒョンくんが何度も天使様の話をしていて、誰も聞いていなかった時もそうだった。ジミンくんがテテに手を差し出して「聞いてるよ」というアピールをしていたけど、それに気づいたのかその瞬間からホソクくんはテヒョンくんだけに聞こえた天使様の話を最後まで聞いてあげていた。これは勝手な予想だけど、そういった感性をきっとホソクくんは理解できないだろうしその話も内心どうしたのかな?と思っていそうだ。それでも優しい微笑みで相槌を打ってくれるホソクくんのような人が隣にいるだけで、人はおおむね満足するだろう。

同じくBON VOYAGEでとても感動したのは、ゆんぎとジミンくんが罰ゲームに行っている間「2人が帰ってきたらすぐ出発しよう!」とジンくんやグクがイタズラを企んでいた時、一緒に笑っていたホソクくんだけど、雪山から帰って来た2人を見た瞬間からご飯食べる?と聞いたり、感想を聞いてあげていた姿だ。
聞き上手なホソクくんのおかげで上機嫌になったゆんぎは、「クマと勝負をつけてきたよ」「クマを三角絞めで気絶させてきたよ」などとよく分からないことを言い出して、ホソクくんはおそらく天使様の話の時のように、あまりその冗談を理解していないか、聞いていないように思えたけど、いつものあの笑顔で優しく相槌を打っていた。メンバーたちが言っていた通り、温和で面倒見が良い人だ。7人での旅行中、掃除をしたり、あちこち動き回って、みんなのサポートをするその姿に、この言葉はとてもぴったりとはまる。まさに“防弾の希望”だ。



4  HOPE`S RULE


一方で自分のやりたいことをやらないと気が済まない雰囲気を出すこともある。
7人で取材を受ける時やどこかに並んだりする時には自分は一歩下がって他のメンバーを前に出すホソクくんだけど、時々どうしようもなく、主役感が滲み出てしまう。

グクがジャージャー麺に入っているかやくを使わないでいた時、どうしても入れたそうにしていた。一度いらないと言われたにも関わらず何度も入れたほうがいいんじゃない?としつこく聞いていてかわいかった。そして最近のホソクくんはめちゃくちゃ“希望トースト”を推してくる。LAのホテルで一人、カメラの向こうの私たちに「特別おいしい食べ方がある」と得意気に教えてくれたのと同じやりとりをメンバーたちにも話していた。
フレンチトーストにジャムを塗り、スクランブルエッグとベーコンをのせたそれを、メンバーたちが食べるのを見ていた時の満足気な表情も、またとてもとてもかわいかった。
ホソクくんはナムくんが例えたように“水のよう”な人だけど、水のように柔軟に動き回りながらも、自分の決めたルートをまっすぐに進む人だとも思う。
一番分かりやすいのはVliveの時間だ。だいたい1時間以内で終わるし、ちょうどいい頃合いにあと何分で終わるかインフォメーションしてくれる。はじめから自分のタイムスケジュールを決めているみたいにきっちりしている。とても几帳面だ。
そしてホソクくんはスーパースターとしてプロなので、心配のタネを決して撒かない。初めての長い休暇中、何をしていたのか分からないけれど、愛犬の写真をUPしてくれるホソクくんは家族と一緒にいるんだな…ということを想像させてくれる。
長期に渡るツアーで誰も体調を崩さないでいたら良いと話していたように、誰よりもホソクくん自身が自己管理を徹底しているのだろう。舞台裏での努力や葛藤を見せることで多くの共感や支持を得てきたBTSだけど、ホソクくんの辛そうな姿は、思い返せばあまり見たことがない。“怪我をしたりステージに立てなかったことがないから、そういう辛さが分からない”と以前明るく言っていたけど、そうならないように、私たちの知らないところでたくさんの努力をしているのだろう。それはどうしても“希望トースト”をみんなに食べて欲しかった時のように、Vliveをきっちり1時間以内に収めるように、ホソクくんが自分で決めたルールを遂行している結果なのだ。



5  BIG!!!


そういうホソクくんの強さは、テテFMのゲストとして、ARMYの悩み相談に答えた時にも垣間見ることができた。

“少し無謀だけど私が行きたい道に進むべきですか?
それとも安全だけど特に望んでいないお母さんが望む道に進むべきですか?”というARMYからの相談に対して、

「なんで無謀だと思うの?」と答えた。
「夢のディテールを聞いてみないと分からないけど、皆さんが考えるその道は無謀ではありません。皆さんの考えを信じて、皆さんの望むことをした方が人生が面白いし楽しいんです。」

幼い頃、お父さんに反対され、自分の為にお母さんに苦労をかけていると知っていても、ダンスの道に進むことを決して諦めなかった彼の言葉は、とても重く強い説得力を持っている。「EGO」の歌詞にもあるように“ただ自分を信じて”進むことを諦めなかった人の言葉だ。

そしてホソクくんがすばらしいのは、それを人に押し付けないところだろう。
「友達をどうやって作ったらいい?」という相談に対して
「積極的に近づいて話さないといけません。そうすれば友達もすごく喜んで近づいてくれるんです。」と言いつつも「これは僕だけの方法なので、方法というのは多様に広がっているから、みなさんの方法で先に近づいたりして頂けたらいい」と付け加えた。


ホソクくんの夢はなんだろう?
いつかはグラミーに行きたいと語っていた。グラミーという世界最高峰の舞台でのコラボステージは、そこに立てたこと自体、奇跡だったのかもしれないのに、終わってすぐのVliveで、今度は7人だけでパフォーマンスをしたいと言っていた。
ホソクくんの望みはとても大きい。だけど、それに見合う大きな大きな器を彼はすでに持っているのだと思う。

その器はこれを観れば一瞬でわかるだろう。
ちょっと踊ってこれだ。ステージではもっとすごい。
初めてBTSのLIVEに行った時、きっと多くの人が彼のダンスに目を奪われ、衝撃をうけるだろう。それぐらいホソクくんのダンスには人を惹きつける魅力がある。




6  ベーコンといちごジャムの世界へ



ミックステープに収録されている「P.O.P(Piece of Peace), Pt.1」という曲について、平和のピースになれたらいい、そういった話を続けていきたいからタイトルにPt.1という言葉をつけたと話していた。

もし僕が誰かの力 誰かの光なら…
平和のピースになれるように僕は僕のできることをしたいと歌うその曲に込められた祈りは、綺麗事じゃなく絵空事でもなく、等身大の彼の心情を歌っている。それでいてその内容は身近なのに、とても大きな大きな話でもある。
そしてこうしたホソクくんの願いは、その後もずっと続いているように思う。


その後発表した「Chicken Noodle Soup」はダンスを習い始めた頃の思い入れの深い原曲をサンプリングした曲だそうだ。同じくこの曲にとても深い思い入れがあるというBecky Gと撮影したMVにはたくさんのダンサーたちと踊るホソクくんとBecky Gの姿がとてもかっこよく映っている。
アジアの星であるJ-HOPEとBecky Gを囲む人たちはとても様々だ。HIPHOPやブルースやJAZZがかつてそうであったように、クラシックがそうだったように、それぞれのジャンルのルーツの先には〇〇人の音楽という修飾語がつくのかもしれない。だけど、現代において、少なくともJ-HOPEとBecky Gの「Chicken Noodle Soup」においてはそういった人種の壁はないだろう。音楽とは言葉の上にあるとナムジュンは話していたけれど、その言葉通り、音楽は言葉の壁を超える。そしてその音の中で、まるで水のようにしなやかなホソクくんのダンスはあらゆる壁をすり抜けていく。

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「1999年 世界が滅亡する」というノストラダムスの預言のD-Dayが迫っていたあの時代に、底抜けに明るいラブソングを歌っていたアーティストがいた。
素直で賢くて圧倒的に陽の温度を放つのに、彼の口から飛び出す言葉は予想外で斬新だ。私はホソクくんを見つけるずっと前から、たくさんの歌やインタビューや本に散らばる彼の考えに触れ、ずっと生活の中にあったのに、私は今だに彼のことをよく知らない。
とある人に“インタビューでは何も本当のこと言ってないじゃない”と言われたエピソードが曲の中に出てくるけれど、当の本人も隠しているつもりはなく、なぜそう思われたのだろうと不思議に思っていそうだ。このつかめない不思議な魅力を、私はホソクくんにも感じている。

ホソクくんはとても正直だ。嘘がつけなくて打算もないからゲームが苦手だ。時々は奇跡的にとんでもない恐ろしさを発揮するけど、高確率で負ける。そもそも勝ってやろうという野心も感じないことが多い。それはすごく素直で正直な人柄を感じさせる。何かを隠そうとしたり、自分を大きく飾り立てたりしている様子はない。
それでも私は、本当の本当のホソクくんのことをきっと知らないだろう。

そのアーティストの、めちゃくちゃな世界の美しさを並べた詩の中に“ベーコンといちごジャムが一緒にある世界へ”という言葉が出てくるのだけど、チョンホソクというスケールのでかいビッグスターは、実際、ベーコンといちごジャムにスクランブルエッグまでプラスして、さらにそのトーストに自分の名前をつけて食べている。この一致はきっと本人たちも永遠にお互い気づかないままかもしれない偶然だろうけど、彼らの見ている視点やこれから望む世界の在り方って、もしかしたら一緒なんじゃないかと思う。

言葉にすればとてもチープになってしまうけど、それはあらゆるものが共存しあい、互いに輝く世界だ。人類滅亡の恐怖を吹き飛ばしてくれたあの明るさのように、パンドラの底から飛び出してきた“希望”は、これから始まるその渦の真ん中でピカピカと輝き続けるだろう。



7  大切な君へ


ホソクくんほどストイックで目標も高く周囲のことまで見渡せるような人が練習生の時に辞めると言い出したのはなぜだろう。もし自分が練習生だったらジミンくんと一緒に泣いていたし、約7年後には、こんなに一緒にいるのに、自分のことを本当に理解してくれる人はいないんだな…と思って泣くだろう。(ジミンくんがそうだったみたいに)あんなに優しくて温かい人なのに、ほんのりとさみしくなる瞬間があるのもまた、ホソクくんの不思議な魅力の一つだ。少女まんがのキャラクターに世の中の女の子たちが、明るくて優しいだけの男の子を望まないように、そのつかめないという不安が私たちの気持ちを惹きつけて放さない。
明るくて優しくて気遣いができて、時々悪くて、一瞬冷たくて、素直で正直で、ステージの上ではとんでもなく大きな存在感を放っていて空港に現れた時には意味が分からないくらいイケメンで、とても不思議なその人は、良いところも悪いところもまるでごちゃまぜになったカラフルな色のように自分の魅力にしてしまう。


ホソクくんの銀河はきっとカラフルで色あざやかな銀河だと前にも話したけれど、彼の好きそうな、色とりどりに描かれた美しい絵のように、ホソクくんは強く、輝きを放ち続けるだろう。
彼は27歳の誕生日に「誰かの大切な人になりたい」と言っていた。
「僕のことを本当に大切に想ってくれる、心から愛してくれる、そんな人たちが増えたらすごいでしょ?」と明るく、でも真剣な眼差しで話していた。
きっとその願いはすでに叶えられているはずだ。
ホソクくんは私たちを不安にさせない。それは彼の真面目さや人との関わりの上手さの為せることではあるけれど、それはARMYを大切に想ってくれている証拠だから、私たちはまた鏡のようにホソクくんをとてもとても大切に想うだろう。

ホソクくんが周囲に振りまく気遣いや優しさを見て、私たちが彼にそうしてあげたいと思うように、私にとって、誰かにとって、

彼は、とてもとても大切な人だ。


誰かにとって、力であり、
とてもきれいで明るい光だ。


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※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。

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