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おかえりマイユーフォリア(ジョングク編5)


消えてしまわないだろうか?
もしかして夢なのかな?


ARMYのことを想うと胸がいっぱいになって、ふとこのすべてが消えてしまったら、もしも夢だったなら、どうすればいいんだろう?
そんなことを考えたことがあるのだとジョングクは言っていた。
2022年のFESTAにて、ジョングクからアミへ贈られた‘My You’に添えられたそのメッセージは「僕のアミ、愛しています」という言葉で締めくくられていた。
“僕のアミ”というその響きに、まるで自分がとてもかわいらしい生き物になったような、とても大切な存在なのだと思い知らされるような錯覚に陥る。

私は彼のかわいいところやすばらしいところを見つけるたびにそっくりそのまま同じことを思っている。
こんなに素敵な人が本当に同じ世界に存在しているなんて嘘みたいだな…と思う。
きらきらと濁りない瞳の輝きを見るとき、まるで夢の中にいる人のような気がする。
消えてしまわないかな?
もしかして夢なのかな?
そんなことを時々考えながら、
‘My You’の詩のように
“星降る夜に僕の君がぐっすりと眠れますように”と祈っている。



ジョングクって本当に夢みたいだ。
世の中がフェイクニュースで騒がしかった日、(フェイクニュースと言っていいのかは分からないけれど)ふらりとVliveをつけて「解散なんてしませんよ」と笑い飛ばしてくれたジョングクは、まるで昔、ジョングク自身が憧れていると言っていたジブリ映画の登場人物みたいに、私たちのピンチに現れてサッと救い出してくれるかのようなあの感じで、疲弊した私たちの心を癒してくれた。  
いつものかわいさと面白さで色んな歌を聴かせてくれながら、最後の一曲!と言って全然終わらない愛おしいその時間の中で、どこかの誰かの言葉に流されてほんの少し感じてしまった不安さえもすっかり忘れていた。

世の中で取り沙汰されたイシューよりもまず、『バンタン会食』を観て温かい言葉をくれたアミへの感謝を話した後で、寝て起きたらすごいニュースになっていて驚いた…という話と、グループ活動を中断したり解散するつもりもないという話をとても簡潔に分かりやすく話してくれたジョングクは、一連のできごとに関する真面目な話をしながら、コメントで指摘されたのか、突然「はい、唇の皮は剥きません」と言って唇の皮を触っていた手を放して目尻に皺を寄せ、いたずらっぽく笑った。あの瞬間のかわいらしさはどうだろう。(そしてしばらくするとまた唇の皮を触っていた。)
世間の穿った解釈とは全く別世界にいるような、ジョングクとアミたちだけのやりとりの和やかさとそこに流れる穏やかな時間は、なんてかわいく愛おしい時間なのだろう。

個人的には、アイドルとファンの関係に限らず、他者に対してあれをしないでこれをしないでと要求する行為は大嫌いだけど、唇の皮は剥きません!と笑っていたあの瞬間はとても微笑ましい瞬間だった。
それから、会食中に昔話に花が咲いたメンバーたちが教えてくれた昔のジョングクの、「部屋にマットレスが2つあった」とか、「空気清浄機が部屋中にあった」とか、「部屋のサイズが合わなかったマットレスをハサミで切っていて衝撃的だった」などの面白いエピソードについてジョングクは、アミたちの前でこっそりと「メンバーたちがオーバーに話しました」「悔しいです」と言って笑っていてとてもとてもかわいかった。


アミと話すジョングクのかわいさったらない。

昨年の誕生日の前日(2021年8月31日)、weverseでファンたちに“僕に話したいことがあったら書き込んで下さい(歌詞のように)”という内容を投稿した。
それはのちに‘My You’として発表された曲の歌詞のヒントを募集していたのだけれど、ARMYたちから「ハッピーバースデー」の大量のコメントが届き、
「みなさん、僕まだ誕生日ではありませんw 僕の意図をよく把握して下さい…!」と言っていたジョングクもまた、とてもとてもかわいかった。

インスタストーリーでアミからの質問を募集して答えるという遊びにハマっていたとき、アミの質問の面白さも秀逸ながら、ジョングクの切り返しはとてもかわいかったりドキドキさせられるほどに甘かったり、それでいて面白くもあり200点満点だった。
例えば「ジミンは私のもの!」「テヒョンは私のもの!」という質問に対してそれぞれ「僕のものだ!!!」と返事をしたのに「ジョングクは私のもの!」という質問には「君のものだよぉぉぉ」とかわいらしい言い方で切り返していた。

いつからこんなことが言えるようになったの!?と思うけれど、きっとずっと昔から人を喜ばせてあげられる気の利いた言葉をたくさんたくさん持っていたのだろう。
『バンタン会食』で、これから7人よりも個々の活動が増えるという報告のあと“いつかまた7人になった時”の話をしたジョングクは、
「今よりもっと成長した7人になっていると僕は信じているので、心配しないでいてくれたらいいし、期待してくれたら嬉しい。」ときっぱりと話していた。
それを聞いたナムジュンは「僕よりもとても賢く話す」と言って感心していたし、お酒の入っていたユンギに至っては「ジョングク本当に大人になったな…」を100万回繰り返していた。
ジョングクが大人になったのかどうか、一ファンの私にはとても判断のつかないことだけど、手放しで信頼させてくれるその言葉の誠実さや態度は、こちら側が新しく知っただけの元々あった彼の一面で、同時に6人の兄たちの背中を見て成長してきたからこそ身についたものなのではないかと思っている。


思い返せばWINGS TOURの頃のインタビューでも「知名度が上がるほど、遠く感じると思わないで下さい。」と話していたことも印象的だった。
遠くなったと感じたとしても「僕たちの方から一歩ずつ、近づいていきます。」と言ったジョングクは、また別のインタビューでは
「ARMYたちが会いたいときはいつ来てもいいし、行かなきゃいけないときや行きたくなったときは、いつでも離れて大丈夫です。でもこれだけは憶えておいて下さい。僕はいつでもこの場所にいます。」とも話していた。
このかっこよさと底の見えない懐の深さは、今も最高を更新し続けている。



ジョングクは2022年に満年齢で25歳になった。
アイドルとして一番輝くであろう時期に、以前のように自由に飛び回ることのできなくなった世界の状況やグループでの活動が少なくなったことを憐れむ人もいるのだろう。
ジョングクもまた、自分の置かれた現状を憂いているのだろうか。
それは本人以外誰にも分からないことだ。
しかしながらあの時「心配しないでいてくれたらいいし、期待してくれたら嬉しい。」と話したジョングクの瞳の輝きや声色に迷いや不安はなかったように私は思う。

世の中はいまだに、年齢という分かりやすいものを基準にして物事を判断するのかもしれない。あらゆる要素を持ち出して考慮したとして、それはたいてい正しいだろう。
だけど私は、自分の限界は自分で決めるものだと思う。
世間の言う“旬”を過ぎても、きっとジョングクなら、7人なら、想像を超えた輝きを放つのだと信じている。
ソロのトップバッターだったホソクくんのアルバムをいち早く聴いたジョングクは、感想も何も言わないで自分の作業室に直行したそうだ。ホソクくんはおもしろかったエピソードとしてその話を聞かせてくれていたけれど、あのすばらしい作品を聞いて、居ても立ってもいられなくなったジョングクのこれからが楽しみで仕方ない。30歳になったジョングクがどんなすばらしいアーティストになっているのかと考えただけで未来がとても輝いて見える。
WINGS TOURでソロ曲の‘Begin’をパフォーマンスしたとき、今の自分に限界を感じたと言っていた。だけどあれから、カムバックのたびに、コンサートのたびに成長していく姿を私たちはずっと見守ってきたのだ。
だからこそ「心配しないで、期待してくれたら嬉しいです。」と話した彼の言葉は、とてもまっすぐで心強くて、少しだけ不安になった心を安心させてくれたのだ。



WINGS TOURのFINALで、涙でぐしゃぐしゃになりながら「嬉しいのに…」と言っていたあのかわいらしいジョングクも、ステージがうまくいかなくて悔し涙を流していたジョングクも、兄たちの助言を全然聞かない姿も、“私を愛してください”という自分の誕生花の花言葉を覚えていて、その花を腕に刻んだことも、そして一番よく見える場所に“ARMY”の文字を入れたことも、ウィンターパッケージの手紙で“僕はアミのことを一番たくさん考えています。アミたちのことを考えると胸がいっぱいになるから、僕はもっと頑張ります”と言って泣き出したジョングクも、その後そんな胸いっぱいの想いを最高にやさしい音楽にして届けてくれたかっこいいジョングクも、どんな彼もとてもとても愛おしく大切で、誰も代わりになんてなれないかけがえのない人だ。

ARMYにとって、“ただ、良い人であって欲しいです”と言っていた。
「この人はそれでも良い人だ。BTSに必要な人だ…と思われたいです」と丸い目をきらきらと輝かせて話していたその言葉の通り、25歳のジョングクはとても素敵な良い人だと私は思う。
アメリカンドッグを見たとき、綺麗な雲の絵を見たとき、五本指ソックスを見たとき、皿洗いをするとき、ふとした生活の隙間にいつかの彼の姿を思い出す。
微笑みの理由になってくれてありがとう。
やさしい歌をありがとう。
星降る夜に、私たちの大切な君がぐっすりと眠れますように。
そして始まる新しい日々の中でも、
君の胸をいっぱいにしてくれるこの夢がいつまでもいつまでも続きますように。


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※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。

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