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君はダンデライオン(チェボムギュ🐻大解剖)



チェ・ボムギュ…

2001年3月13日、韓国の首都ソウルから少し離れた大邱という町で、カッコいいお父さんと美しいお母さんの良いところを譲り受けて生まれたチェ家の次男。

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2019年3月4日、TOMORROW X TOGETHERのメンバーとしてババン!とデビューしたグループのまん中の子。


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本人は背が低いと少し気にしているようだけど、179cmというすらりとした高身長で、黙っていると、漫画かFFのゲームの世界から飛び出してきたかのような顔をしているのに、笑うといきなりあかちゃんになる。ずるい。

デビュー期のサイン会で、ファンにもらったくまのかぶり物をしていた時、それがとても評判が良く、本人も気に入っている。その姿は本物のくまたんでしかない。ほぼダッフィーだ。

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私がボムギュを初めて見たのは、Twitterでビッヒの練習生として流れてきた写真だった。あまり顔は見えなかったけど、某SMエンターテインメントにいそうな子だな…と思った。この時点で塩顔と爬虫類顔がすきな私の興味はゼロだ。
そして予想通り、デビュー前に公開された写真と映像は、まるで女の子みたいな甘い顔をしていた。

だけどその後、プレオープンしたファンコミュニティサイトで公開されたメンバーたちの落書きを見たとき、私の中の何かにボムギュは爪痕をのこしたのだ。

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なんだろう…。
他のメンバーたちのお絵かきもかわいかったけれど、迷路というチョイスはクセがすごい。小学3年生だ。かわいい。
こうして私の中の気になる存在になったボムギュくんは、その後もおどろくべきマメさで日記を更新していった。
まだどんな声かも、どんな子なのかも知らない…私たち“ファン予備軍”が抱くわくわく感と同じように、彼もまた、まだ見ぬファンたちに会う日をとてもとても楽しみにしているようだった。
日記に綴られた17歳(デビュー前の年齢)らしい素直な彼の気持ちはとても新鮮で、かわいらしく、多くのファンの興味を集めただろう。

ファンの名前ができた日、ボムギュは何度も何度もモア〜と嬉しそうに口にした。
日記やツイートにも“MOA”というその名前をくり返し使う。「もあもあもあ!さらんへ!」こんな風にくり返すところが本当に本当にかわいらしく、彼の重ための愛を感じる。


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待ちに待った3月4日、ついにTOMORROW X TOGETHERの歌声やダンスを見ることができたその日、きっと多くのボムギュペンが驚いたことだろう。
あの女の子みたいな甘い顔をしていながら声が低い…!まだデビューしたばかりで一生懸命さが滲んでいるせいなのかダンスのパワー感がすごい。そして5人の中で誰よりも口数が多かった…。推しじゃなくても、写真とのギャップ選手権第1位だろう。
そうしてデビューして1年が経ち、ボムギュは20歳になった。(日本では13日に19歳になる。)1年を駆け抜けてきた10代から大人へと変わる彼の、かけがえのない時間をここに記していきたい。




1  グリフィンドールのいたずらっ子


ボムギュはたぶん気が強い。
笑うと赤ちゃんだけど、黙っていると時々こわい。顔がきれいだからそう感じさせるのかもしれないけど、こわいというか、なんていうか、目の奥のテンションが低い時がある。
T TIMEというコンテンツで、他のメンバーが日記の話をしている時、後ろでボムギュが銀河一かわいいくしゃみをしたのだけれど、そのあとなぜか真顔でじっとカメラを見つめてきた。世界観が分からない…
このにじみ出る気の強さは、メンバーたちには周知の事実のようで、ボムギュが実家で飼っているオウムのトトについて、“わがままな子だ”という話をしていた時、グループの長男であるヨンジュンくんに、飼い主に似たんだと言われていた。うける。
また、2段ベッドのヨンジュンくんの上にいるのがボムギュだったそうだけど、最近は洋服部屋で一人で寝ているそうだ。事情はわからないけど、他の4人はそのことをいじりながらも、特に不満がある様子はなかった。日常茶飯事なのかもしれない。
そしてその理由についてボムギュ先生は「メンバーの健康の為に二酸化炭素の量を少なくしている」と言っていた。憎めないのだ。かわいい。


アメリカでのショーケースツアー中、個人的に大好きだったのは、ヒュニンカイに“トマト”の発音をからかわれて「お前メイクもう一回してやろうか!?」といきなり手を広げ、まるで怒ったアライグマのように威嚇したことだ。泣かしてやろうか?という意味をオブラートに包んだようなニュアンスなんだろうけど、かわいらしい脅威だ。

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しかしその後、USJでジェットコースターに乗る時、絶叫マシンが苦手なヒュニンカイに対して、「大丈夫か?嫌だったら本当に乗らなくてもいいんだぞ!?」と何度も真剣に聞いていたし、ヨンジュンくんが体調を崩し、あとで合流した時にも「本当に大丈夫ですか?踊れそうなの?痛くないですか?ご飯は食べれそうですか?」と質問攻めにしていてかわいかった。

また別の時にはスビンくんを騙してお菓子を横取りしたり「メリーさんのひつじ」のメロディを歌いながら「ヒューニンカーイ パ〜ボ〜ヤ〜」と替え歌をしてきたりなかなかだるい。(こういう時ヒュニンカイが醒めた目で見たり鼻で笑って取り合わないのが推せる。)
ヨンジュンくんに対してもこうだ。わるい…

そして20歳を目前にした2019年の年末には、誕生日が2ヶ月しか変わらないからと言って、年上のスビンくんにタメ口をきいたり、呼び捨てにしていたそうだ。スビンくんは大人なので「取り合ったら調子に乗るだろうと放っておいたけど…」と言っていたけど、その時も憎めないあの笑顔で、口を三角にしてめちゃくちゃ笑っていた。



2  ニュールーキー


ボムギュはこうした子どものようなイタズラをするけれど、一方でとてもプロ意識が高く、高い理想を持っている。TXTの子達は、新人とは思えないほどしっかりしている。慣れないテレビやライブの進行もしっかりとセリフを覚えていてスムーズにこなす。それでもまだ、彼の中での理想には到達していないのだろうな…と感じることがある。
たとえばアメリカのショーケース中、セットにぶつかり脚を怪我したことがあった。まるで怪我していないみたいにパフォーマンスをやり遂げたのに、コンサートが終わった瞬間、ボムギュはファンたちの前で上手く出来なくて申し訳ないと泣いてしまった。
ライブ後、心配そうにモニタリングするボムギュに、ヨンジュンくんが「全然分からなかったよ。プロだね。」と優しく励ましていたけれど、その言葉をちゃんと受け取りつつも、その表情はとても納得していないように見えた。
その厳しさは自分だけではなく、他のメンバーにも向けられる。
MCのリハーサル中、慣れなくてモニターばかり見てしまっていたヒュニンカイに、こわい顔でちゃんとセリフを覚えないと…と注意をしていた。その夜、きちんとセリフを頭に入れライブに臨んだヒュニンカイのことをボムギュはちゃんと褒めていたけれど、ダメ出しをしながらも、言ってしまったことに関しては気にしていたのかな?と思うとその不器用さがたまらなくかわいい。



3  かわいいぼむぎゅくん(TMI集)


ボムギュのかわいいところを振り返りたい。


1.
ボムギュはホラー映画が全くこわくないらしいけど、虫がとっても苦手だそうだ。同じく虫が苦手なメンバーと2人で宿舎で虫と遭遇してしまい、わざわざ虫の平気なヨンジュンくんに電話をかけたり、部屋に虫が出て驚き、2段ベッドから飛び降りたこともあるそう。危険だ。


2.
(これまで私が好きになった人たちがたまたまそうだったのかもしれないけど、)韓国のアイドルたちは忙しい中でも新しいドラマを割とチェックしているイメージがある。

だけど、ボムギュは、いつもだいたい、ちょっと古いドラマを観ているのだ。
なかでも『応答せよ1988』にはとてもはまったようで(終わり方はイマイチだと言っていた。)その時は口を開けばドラマの話ばかりしていたそうだ。
ファンとのコミュニティサイトでもネタバレしないで!と言っていてかわいかった。


3.
ボムギュはとても日本語が上手だ。勉強中ですと謙遜するけれど、耳がいいのか発音がいい。また、インタビューで最近覚えた日本語を聞かれて、滑った時に「しーん」というのが気に入っていると言っていたけど、「しーん」と言っているかわいいボムギュの姿はとても想像がつく。


4.
ボムギュは練習生になった為1年休学していた為、デビュー当時はマンネラインと同じ高校2年生だった。そのせいなのかVliveでMOAからの相談に勉強は高校からがんばればいいと言い、スビンくんとテヒョンくんにざわつかれていたけれど、そんなことを言いながらも、英語の塾に熱心に通っていたようだし、とても賢そうに見える。だがしかし、レッサーパンダを知らないのだ。意味がわからなくてかわいい。他にもありとあらゆる場面でみんなに「〇〇ってなに?」とよく聞いているイメージだけど、ボムギュの知らないものの数々は、どうやってそれを知らずに生きてきたのか不思議なものが多い。


5.
ある日突然、こんな写真をTwitterに投稿してくれた。
14歳の時にインフルエンザにかかって、この警告文を部屋のドアの前に貼っていたそうだ。ツイートには「モアの皆さんもマスクをしてよく手を洗って!」とファンの健康を気遣うメッセージつきだ。


※警告
①入る時は手を綺麗に
②感染の危険があります
③ヒョンはこの部屋では寝れません
④この部屋のベッドで寝ないこと
⑤歯ブラシ、タオル、歯磨き粉は共用しないこと
⑥寂しいだろうけど治るまでは別々にごはんを食べること

※画像の文字の訳はこちらからお借りしました。続きも訳してくださっているのでぜひ(➡︎https://twitter.com/pomu_uxu/status/1232278061912952832?s=21)


「感染の危険があります」「お兄ちゃんはこの部屋でねれません」「寂しいだろうけど別々にご飯を食べること」……など、書いてあることがかわいすぎてもはやこの張り紙はファンシーだ。ちなみにピンク色の「警告」という文字の隣のむらさき色のハングル文字は“ウォーリン”と書いてあるが、その下に英語で書いたのを消した跡がある。スペルがわからなくなったのだろうけどたぶん「Warning(警告)」と書きたかったのだろう。かわいすぎて泣きたい。


6.
ボムギュの反抗期はお兄ちゃんに悪態をついたら鉄拳を食らって一瞬で終わったらしい。最近久しぶりにお兄ちゃんにあった話を聞かせてくれたけど、ソウルに行ったらこんなに変わるのか?とボムギュの成長に驚いたお兄ちゃんの真似をしていてかわいかった。


7.
Vliveに先輩グループであるBTSのテヒョンくんが登場した時(ボムギュは練習生の時からテヒョンのファンだった事でもとても有名だ。)テヒョンくんが間違えて“モア”のことを“アミ”と読んでしまった…!テヒョンくんはよく言い間違いをするので決して悪気はなかっただろうけど、あ、間違えちゃったぴえん…という顔をして「モアの皆さん」と言い直した瞬間、ボムギュはとっさに無垢な笑顔で「でもここにいるのは…」と言いかけた。“ここにいるのはみんな先輩のファンでもあります!”とでも言いかけたのだろうか?私はARMYなのでまったく説得力がないけど、この世界にはモアでだけいる人たちがたくさんいるよ!と言ってあげたくて、私はちょっとだけ切なくなった。

ボムギュはインタビューで、いつかは先輩たちのように自分の言葉で曲を書いてモアたちに届けられるようになりたいと話していた。
自分の言葉でしっかりと表現できる、そんな歌手になることが彼の目標だそうだ。
今はまだ、憧れの先輩たちの前で話をしたとき、耳まで真っ赤になっていたデビュー1年目の歌手だけど、いつかはきっと誰にも似ていない、自分だけの表現のできるかっこいい歌手になってくれるに違いない。



4  道端にたくましく咲いた、あの美しい花のように


ボムギュはスカウトされ、BIGHITに入ることになったそうだ。中学校でバンド部に入っていたものの、歌やダンスを本格的に習ったことがなかったボムギュは、ソウルに来たらゆっくりレッスンすると言われていたのに、いざソウルに行き練習生になったら、すぐにデビュー組に入ることが決まり、毎日8時間以上のレッスンに耐え抜いたそうだ。お母さん!デビュー組に入ったよ!と喜んだのもつかの間、話が違うとお母さんに愚痴っていたそうだ。

練習生1日目のボムギュはとてもおとなしかったという。
まったく喋らなくて、次の日から突然たくさん話し始めたというエピソードは、メンバーたちがよく話してくれるけれど、本人曰く、初日に話さなかったのは「僕より出来ない人がいるか状況を把握しないといけなかったから」という理由だそうだ。確実に勝ちにきている…。
その日の夜、宿舎のリビングで一人スマホを見ていたらヨンジュンくんに「一緒にパックしよう」と誘われ、パックしたセルカをお母さんに送ったそうだ。エピソードの癒され度がどうぶつのもりで仲良しになった住人がこちらに駆け寄ってくるときのアレでしかない。



ボムギュはご両親のことをいつもとても褒める。お父さんは友達みたいな、あこがれのお父さんで、お母さんは自分を正しい方に成長できるよう導いてくれる存在だと言っていた。

まだ中学を出たばかりの幼い男の子が両親の元を離れ、8時間以上の練習に食らいついていった日々はどんなものだっただろう。
デビュー1年目の記念日にコミュニティサイトにあげた手紙にはとても泣かされた。その日記の中には、いつもテンションが高くて笑顔でみんなを盛り上げて、時々はわがままで気が強いけど、徹夜明けに弟たちを学校に連れていってあげたりと面倒見の良いボムギュが、どうしてそんな風に正しくがんばれる優しい子になったのか、その理由が詰まっていた。


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あまりにも大きな看板を背負いデビューしたチームのメンバーは、みんなそれぞれ新人とは思えないほどに磨き上げられたスキルやセンスを持っている。(だからこそ大変な苦悩もあるだろうとパンPDは話していた。)練習生の頃から注目されていたメンバーもいる中で、ダンスも歌も未経験だった男の子が、たった一人訪れたソウルで、仲間たちに肩を並べてデビューのステージに立つことはとてもとても大変だっただろう。
きっとそれは彼じゃなければできなかったことだ。
それはとてもとてもすごいことだ。
だけどまだ20歳になったばかりの男の子は、そんな自分だけのすごさにも気づかないまま、きっとこれからも成長し続けるのだろう。その大きな目をキラキラと輝かせて、まっすぐにあこがれと自分の夢に向かって、走り続けるだろう。


ボムギュは「ダンデライオン」という曲が好きだそうだ。

“たくさん笑うよ
君のためにたくさん
たくさん笑うよ”

そのフレーズを聴きながら「モアにあげたい言葉だ」とはにかんだ彼の瞳は、まるで漫画の中の瞳のようにとてもとてもキラキラしていた。


たくさん笑って、周囲を明るくするくせに、
メンバーからの手紙にはこぞって“悩みすぎないで、大変なときには頼って”と書かれていたあの子が、明日も正しくがんばれる世界であることを私は願う。
たくさんたくさん笑わせてあげたい。


“おかえり 君
毎日 待ってるよ”


君が教えてくれたその歌に祈りをのせて、
やさしい君に突き返したい。


HAPPY BIRTHDAY
たんぽぽのようなかわいい男の子


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※おわりに
最後まで読んでくださりありがとうございます。
このnoteは人物の考察ではありません。だれかの中の“好き”という気持ちがいっぱいになりますように。



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