片原ぺいん

日記帳 【https://www.instagram.com/idol_worship…

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友人結婚式に参列して

先日の友人の結婚式が本当に良かったので綴ります。 友人の挙式は不純物なく心からおめでたいと思っていましたが、“結婚式”に対しては「ヴァージンロードって文化さぁ…名前どうなん?新婦にだけ清廉潔白を強いてるよね」「父親から旦那に引き渡される感じ、家父長制感あって時代錯誤〜!」とフェミ散らかしてた私だったので、いくら友人が好きだからと言って泣くまではなかろうと、ハンカチもティッシュも持たずに参列したのですが、いざ式場の扉が開いて父親と入場する友人をみたら、娘を送り出す親の気持ちの

    • 漫画が楽しく読めない

      啓蒙も規制も批判も意図していません。 個人の悩みです。 言うの恥ずかしいのですが、色んな漫画読むんです。 王道スポーツ少年漫画、デスサバイバル系青年漫画、ドシンプル王道少女漫画、ほのぼの子育て漫画、異世界転生モノ、闇深家庭環境の女の子がドロドロの恋愛する話、お受験ママのバチバチマウントの話、養子とか嫁として行ったお金持ちの家で愛される話、港区女子が痛い目みる話…諸々… これだけたくさん読んでると、創作物から滲む人間の欲望そのものにうんざりすることがあります。 顔が綺麗な

      • オタクたちの褒め言葉が「萌える」から「エモい」に変わったのは

        今や若者の間で当たり前のように使われている「エモい」という言葉。 その単語を知ったのは、バンド界隈の知り合いが使っていたのをTwitterで見たときで、「便利な言葉だな」と思っていた。気がついたら世間で使われるようになっていた。 流行というのは面白いもので、以前は雑誌やテレビが生み出していたが、インターネット普及後はネットスラング発祥の流行語が爆発的に増えた。そのため、オタクの間ではかなり早いうちから「エモい」という語が使われていたように思う。あとバンド界隈とオタク界隈は

        • 2022-06-01

          中学生の頃、好きなアニメキャラがいた。彼は温泉地で大きな旅館を営む家の嫡男で、精神の気高さが好きだった。彼の好きな食べ物は鯛茶漬け。ファンブックの情報をpixiv百科事典で舐めるように見ていた私はもちろん真似したかった。しかしファンブックはおろか原作約50巻(当時)を買う財力もないのに、“鯛”なんて高そうなもの、食べたいなんて親に言えるわけがない。気分だけでも、と永谷園の鮭茶漬けを何度も何度も食べた。魚の種類が違おうと、心は彼に近づけるのではないか…そんな気持ちだった。 二

        友人結婚式に参列して

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        • 短歌
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        • 小説
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        記事

          2022-02-10

          高校2年生の5月、友達に誘われて、初めて地元のライブハウスに足を運びました。それは隣の高校の軽音楽部が主催するライブで、小さくて汚いライブハウスの中は内輪感に溢れていて、どうにも居心地が悪かったのをよく覚えています。 仲間内で音楽や人間関係を楽しみ、青春を謳歌している様子がとにかく眩しくて、私と同い年の子たちの代が卒業するまで何度も見に行きました。 彼らの引退ライブを照らしていたスポットライトは、宇宙で一番眩しい光だとすら思えました。 高橋まつりさんって知ってますか。

          2022-01-10

          可愛くなりたい欲求は、特に女性の持つ欲求として一般的なものだと思う…けれど、その欲求は精神の美しさと相反してるのではないかと日々悩んでいます。分かりやすくいえば、「美容整形をすることと、ありのままの姿を肯定する心の余裕や自尊心」とか。そもそも顔を変える手術に「形を整える」なんて字を使うのどうなんだ、とも思う。整ってない形ってなに?なんかこれ偏見や差別が絡んでいてめちゃくちゃ醜い気がします。 あと、SNSで散見される、「異性からの外見に関するジャッジに対し『自分のためにやって

          2021-12-06

          ありふれた話ではありますが、小学生の頃、周囲の男の子よりも背丈が高いことが悩みでした。母親に相談すると、優しく慰められてその場は収束し、しばらくしてお風呂掃除を頼まれました。その時分、私が何をしていたかは覚えてないのですが、後回しにしていたら、「図体ばっかりでかいくせに、なんも動かなくて役に立たない」と罵声を浴びせられました。思い返せばそういう人でした。 心療内科に行くのを忘れ、薬を切らしてしまったので精神が悪くなり、新幹線往復一万五千円かけて実家に帰省しました。母親は暖か

          2021-06-19

          親が持っていた普通への憧れによって産み落とされてしまったゴミこと片原ぺいんです。 子どもを産むということは酷くエゴイスティックな行いだと思う。生きるという本質的な苦しみを次世代に継承していくことに果たしてどこまで価値があるのか。反出生主義に傾倒しかねない考え方だが、それでも「こんなに苦しい思いをするなら産まれなければよかった」「こんな思いをする人を増やすのは罪悪とすら言えるのでは?」という思考と、「どうせ産まれたからには、自分と好きな人の遺伝子を掛け合わせてみたい」「子供を

          2021-06-18

          私ってたぶん多くの人から見たらしょうもない人間なんだけど、そのしょうもなさがちょうど人間関係の良いフィルターになっている。 私の良いところを見出して私といてくれる人たちって、結果的に精神や思考が成熟してる人たちばかりになって正直助かってる。 負の人間関係に執着してるとその素敵な人たちを疎かにしてしまいかねないから、私は私のまま今目の前にいる人だけを大切にしたい。

          2021-05-27 短歌

          最近のまとめです 春雨で意味をなくした髪型と絡む指と伸びるクレマチス 月よりも「月が綺麗ですね」なんて言わない君が光っていたね 海の街 沈む夕陽が差し込んで イルカが跳ねる 私も跳ねる いつの日か夢見たおとぎ話では 幸せの後どうなったっけ? 束の間の降り出す陽射し 暑すぎて 波に呑まれるからくり時計

          2021-05-27 短歌

          2021-04-13

          薬を減らす話が出た。 その時点で不安なのだが…という感じだ。 自分より鬱が酷いひとをみるとどうしても精神がそちら側に引っ張られる。自分より多く薬を飲んでいる人を見ると可哀想だと同情や共感する気持ちの中にほんの少し嫉妬が混じってるのがわかる。 鬱屈とした精神状態だといい文章が書ける(ような気がする)。その状態の研ぎ澄まされた感受性が好きだ。でも精神の不安定ってチートみたいなもので、激情的な文章を激情的な状態で書けるのは当たり前だ。幸せな状況で出せるのが実力だと思う。 本当

          私のツイートに鍵リプしてる人へ

          本当に気分悪いのでお返事書いてあげました。誰なのか見当はついているので実名とか載せておこうかな。

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          2021-04-02

          傷口に沸く蛆を好奇心由来の観衆に見せて満たされる承認欲求はかりそめでしかなくて、最近は幸福とは何かについてばかり考えている。花を育てること、手の込んだ夕飯を作ること、好きな人と眠ること。繰り返される小さな幸せを、取りこぼさず見つけられる毎日でありたい。 自分の不幸を演出すると、ひとは面白がっていいねをくれるけれど、それは自分を可哀想にしているだけで、本当はこうしてこっそり幸せになるのがいいみたいだ。Twitterよりも、私に興味ある人が見ようと思ったタイミングで覗いてくれる

          2021-03-25 短歌

          Instagramで載せていた短歌が溜まってきたので、ここにも載せます。 完璧な幸福なんてないけれど チェックのシャツは規則正しい ファミレスのポテトのような生活をできることなら続けてゆこう 潮風の刺さる寒さを味方にし 二枚のカイロ 僕の勝ちです 茜溶け、くゆる紫煙と寒さとが 部屋を満たして首を絞めてる 信仰の紐が切れて宙ぶらりん しがみつくもの探しているのは ほんとうにあたしでいいのずぼらだし 下の句ひねるの面倒がるし 無が有になるのではなく、太陽が動き木陰を

          2021-03-25 短歌

          2021-03-20

          最高の昨日があり、軽音部員で会話する夢を見て自分の笑い声で起きた。夢の中でしてた会話があまりに軽音っぽくて、起きてからまた笑った。軽音のことが好きすぎる。 あまり話すのが得意ではない上に余計なひと言を放ってしまうことも多々あるので、キツめのお言葉を頂いて嫌になってしまう瞬間もあるけれど、大好きな先輩もかわいい後輩も集っていたあのほんとうに幸せだった時間を決して忘れたくない。上の代から下の代まで、あれだけ好きな人がいる空間は人生で滅多にない。かき消されてしまいそうなときに自分

          2021-03-12

          シン・エヴァンゲリオン劇場版:||を観た。永久にも感じられたエンドロール、あのエヴァフォントで名前が書かれることの重みはさぞかし圧巻だろうな…と思った。あれだけの人達が関わりあって素晴らしい映画を作ってることが、人類が人類として生きていく意味そのものだろう。人類の美しさや素晴らしさを感じた。