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仮想通貨 確定申告のやり方 DeFi税金計算 損益計算やり方を調べてみた 暗号資産損益計算ソフト比較一覧まとめ

仮想通貨 確定申告のやり方、DeFiの税金計算や損益計算 やり方はどうすればいいんでしょうか?

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨や暗号資産、DeFiのトレードやステーキング、IDO、トークンセールやエアドロップで得た利益の所得税の確定申告の方法について、細かい計算方法や確定申告の方法に関しては税理士さんでないとアドバイスができません。

仮想通貨の確定申告に強い税理士はいる?

実際のところ、2021年末現在でも、国税庁からもいくつかざっくりとした通達が出ているだけですし、税理士さんも特にDeFiなどは自分で少しは取引などをやっていないと、意味不明でしょう。細かい部分は税務署に確認してください、となってますが、質問された税務署職員も困るでしょうし、税理士さんによっても見解の違いがあるでしょうね。日本国内の税理士で仮想通貨の確定申告に強いという人はおそらく数人、「DeFiの確定申告について、自信を持って対応できる」という税理士さんもそれほど多くは無いでしょうね。税理士の平均年齢って60歳以上らしいので。。。

税理士に仮想通貨・暗号資産の確定申告を依頼した場合の費用の相場

税理士さんの確定申告費用は自分で取引履歴を全部準備したとして、12-20万円くらいが相場のようです。取引の数によっても料金が変わってくる税理士さんもいるようです。

そうはいっても仮想通貨で「億り人」になった人も、2021年中は相当数いたようですし、億まで行かなくても納税額が数百万円にもなると、ちょっとした計算違いでも、重加算税や無申告加算税などがかかってくると大変そうです。

とりあえず資産管理や損益計算はちゃんとしよう

正直なところ、特にDeFiになってくると

  • ウォレットがいくつも分散したり、

  • CeXや海外取引所,DEXなどトレードした場所もバラバラ、

  • バイナンススマートチェーンやポリゴン、ソラナやアヴァァンシュなどチェーンもバラバラ、

  • ステーキングやレンディング中のものはウォレットの残高に表示されない

となると、正直、「実際に今、自分がどれくらいの資産をどこに置いてるのか」全部を完璧には管理しきれないこともあります。レンディング、ステーキングやLPファーミングのリワードRewardを受け取った場合はいいですが、例えば、LPファーミングでインパーマネントロス(インパロス)が発生した場合はどうすればいいんでしょうか?

ロック解除されてないヴェスティング中のトークンの扱いは?

IDOでロック解除されてクレームClaimして売却した分はいいけど、ロック期間中、ヴェスティングVestingされているものの取り扱いはどうすればいいのかよくわかりませんし、トークンセールに参加したけど、上場後値上がりしなかった銘柄については、「ガス代のほうが高いので2回目以降のクレームはやってない、放置!」なんていうこともありますよね。損金扱いにできるのかどうか。。

ガス代などの手数料は経費扱いにした

ちなみに、ガス代などの手数料は経費なので、これも仮想通貨や暗号資産の損益計算では利益から引いていかないといけないですよね。となると、そのときどきのユーティリティトークン、ETHやBNB、SOLなどの日本円での価格も必要になってきますよね。

仮想通貨の確定申告をやってみた

ここでは筆者個人が調べてことやこうやった、こうしている、意識していること、新たに情報が発表されて気になった点などを備忘録として記載しておきます。あくまで個人の備忘録です。
とりあえず明らかなのは、「個人で暗号資産や仮想通貨の取引をして得られた利益(所得)は、雑所得になる」ということが国税庁の方から通知が出ているということです。身近な例だとFX と同じような扱いということですよね。

そのため株式取引や投資信託のような源泉徴収も無ければ損失の繰り越しなどもできないそうです。私は、白色申告の時には FXはFX、仮想通貨は仮想通貨でグループとして全部合計したものを最終的に確定申告書には記入するだけにしてましたし、明細の提出は義務でもないようですしe-taxでは提出する方法すら表示されなかったので、取引履歴などは確定申告で提出していませんでしたが、ちゃんと損益計算はしましたし、税務署から問い合わせが来た時のためにという訳ではありませんが、その申告した利益や損失額の数値の「根拠になる個別の取引履歴の記録や損益を集計したもの」は必要と考えて、用意しています。

取引所ごとに取引履歴をダウンロードしたり送付依頼する

日本国内のGMOコインやDMMビットコイン、ビットフライヤーやコインチェックCoinCheckのような仮想通貨のCEXであればFXと同様取引所ごとに取引履歴をユーザー管理画面からダウンロードできる場合もありますし、問い合わせ窓口で請求しないといけないところもあります。ただ、取引所によっては3ヶ月ほどしか履歴が残らない場合もあるようなので、そのあたりは事前にチェックが必要で、私も一覧表をエクセルで作ったりしましたが、全体で見ると取り扱いが途中で変わることも証券会社などに比べるとかなり頻繁なので、定期的なチェックが必要です。4半期(3ヶ月)ごとに一回は見といたほうがいいなと思ってますし、公式のメールなども最低限、目を通していますが、海外バイナンスBinance.comやgate.io MEXCのような海外取引所CEXとなると、特にメルマガで通知されることも無く、ひっそりと仕様などが変更されてることがあったので、本当に油断ができません。

いずれにせよ、最近、仮想通貨でも増えてきたEA自動取引をしている場合やバイナリーオプションなどをやっている時は、取引の数もかなり多くなるので、エクセルやCSVファイルのフォーマットがずれていたりすると、かなり厄介です。

取引履歴のフォーマットは取引所ごとにバラバラ

苦労して取り寄せた取引履歴のcsvファイルもフォーマットも、取引所ごとにバラバラですしね。csvファイルをエクセルがインポートするときに、特に厄介なことが多いのが、「,(カンマ)」の扱い。数字の中に3桁ごとに区切りのカンマが入ってることが多いのですが、時々エクセルにインポートするときに、CSVのセルの区切りとごっちゃになることがあります。tsv(タブ区切り)だったらそんなことは無いんですけどね。

エクセルにインポートする前に、一度csvファイルを直接開けるシンプルなcsvエディターが無料であるので、それを使ってバックアップを都度取りつつ、編集しています。あとは文字コードや改行コードもWindowsパソコンではおかしくなることが多いですよね。Terapadテラパッドというエディタで文字コードをいろいろ試しに開いてみたり、変換して保存することもできます。

DeFiやDEXでの取引の損益計算はチェーンごとに取引履歴をダウンロードした

bscsan.comでは取引履歴をcsvファイルでダウンロード可能

DeFiやDEXでは、各チェーン、各ウォレットアドレスごとに ETHscan、BSCscan などで取引履歴を CSV でダウンロードして集計しましたが、本当に始めたての頃は1年のうちの取引数も限られていたので、エクセルで手動でポチポチとセルを増やして実用的なフォーマットにはめ込んだりしていました。こちらもダウンロードできる履歴が遡れる期間はマチマチです。海外取引所のバイナンスBainance.comでは取引や入出金履歴は3ヶ月しか遡ることができません。バイナンススマートチェーン(BSC)の取引履歴を見ることができるbscsan.comでは、1回につき5000件まで、30秒しかタイムアウトがないなどの制限があり、取引数が多い人は分割してダウンロードする必要がありますが、遡って取引履歴をcsvファイルでダウンロードすることができます。

仮想通貨・暗号資産の確定申告・損益計算に使えるソフト一覧

日本市場をメインターゲットにしていて、日本語にしっかり対応、画面表示がかろうじて日本語、というだけでなく、ちゃんとサポートまで日本語で受けられる仮想通貨や暗号資産の所得税などの確定申告に使える損益計算ソフトは3種類(3社)だけ。

  • クリプタクト、

  • クリプトリンク、

  • Gtax。

このうち、恐らく8割くらいのユーザーがクリプタクトを選んでいるようです。ビットコインなどの価格のデータも日本円で履歴を持っていますし、それぞれ、日本国内で税理士の監修を受けていたり、仮想通貨の確定申告に強い税理士の紹介を行うサービスもあるようです。

海外のDeFi損益計算・税金計算ソフトを使用する際に注意が必要な「落とし穴」

海外を探すと、ここではコインパンダとコインリーを取り上げていますが、もちろんほかにも、たくさんの優れた損益計算サービスがあります。しかし、「日本での確定申告に使う」とすると、共通している問題点は、恐らく「その日その日のドル円仲値の履歴データを参照して、日本円に変換する必要がある」ということではないかと。これも一手間かかります。ざっくり海外損益計算ソフトの1年分の損益だけを、年末とかどこかのドル円価格で変換して、税務署が勘弁してくれるのかどうか、誰にも分かりません。

クリプタクトはDeFiの損益計算にも対応

DeFiの損益計算にも対応 ユーザー数No.1というクリプタクト

国内海外の取引所CEXだけでなく、DeFiの1万種類以上のコイン・トークンにも対応していて、かなり便利と口コミで人気なのがクリプタクトCryptact。CSVのインポートが基本ですが、「CSV履歴ダウンロードできない」とか、取り寄せ対応があまりよくない一部の取引所では、要望を頻繁に聞いて、APIで取引履歴を自動取得できるように対応しているそうです。

1日に20%の価格変動もザラというボラティリティの高い仮想通貨。1日単位の価格データでは正直、まったくアテになりません。クリプタクトが「対応しているトークン/コイン」と言うのは、「1分ごとの価格(日本円)の履歴を取得しているトークン」と言うことなので、損益計算の精度もぐっと高いはず。これが1万種以上ってものすごいことですよ。

さらに「数万件の取引履歴があっても損益計算は数分以内に完了する」というスケーラビリティが自慢だそうで、EAなどで仮想通貨の先物/現物の自動売買を大量に行っている方にとっては実質的に唯一の選択肢。csvファイルが読み込めるかどうかのテストは、有料プランに登録していない無料プランお試しが可能。50件までの取引なら完全無料。

クリプトリンクcryptolinC.comも取引履歴の自動取得が目玉

クリプトリンクはDeFiの取引履歴も自動的に取得してくれる

クリプトリンクhttps://cryptolinc.com/(cryptolinkではないので注意)という仮想通貨自動収支計算ツールでは、取引所の取引履歴用APIを登録することで、自動的に取引履歴を取得してくれます。ethscanなどもウォレットアドレスを登録しておくだけで、自動で取引履歴を取得しておいてくれます。ソラナチェーンにはクリプトリンクCryptolinC.comによる自動取得が対応していませんが、口コミ情報によると、一時期高利回りのファーミングで人気だったステップファイナンスhttps://app.step.finance/で、ソラナチェーンの取引履歴を取得して、インポートすれば計算させることはできるようです。

クリプトリンク個人向けは意外とリーズナブル 法人向けや税務調査対応も充実


Gtaxは手動ながら無料の使用も可能

履歴の数が少なければ無料で使用できるGtax

「対応取引所数No.1」という仮想通貨の損益計算ソフトGtaxhttps://crypto-city.net/)は取引所やウォレットの取引履歴csvをアップロードすると、損益計算の部分はやってくれます。履歴の数が少なければ無料で使用できますが、取引履歴フォーマットも雛形のCSVに手作業でコピペが必要など、取引数が少ない初心者向け。一方海外取引所CEXやDeFiデータが直接利用できるのは、ライトプラン以上からなので最低でも16500円はかかる。

Gtaxの料金プラン 無料のフリープランは100件まで 国内取引所のみ


英語でも大丈夫ならコインパンダCoinpandが安い

もしあなたが「画面表示や困ったときのサポート体制も英語で大丈夫」、と言う方なら、コインパンダCoinpandaも検討の余地有り。DeFiや海外取引所が中心、と言う方にもおすすめ。一応日本の税制にも最適な損益計算方法、と名乗ってはいますが、、、そのあたりはどうなんでしょうね。対応するチェーンが

  • BSCや

  • ETHだけでなく、

  • Avalanche、

  • SOLANA、

  • Polygon(MATIC)


など多彩なチェーンに対応していたり、NFTにも対応しているスピード感は非常に魅力的ですが、実際に取引履歴がインポートできたところで、DeFiのトークンに関しては「価格情報が取れない(データベースに無い)」と言うエラーが表示されることがかなり多いので、このあたりは都度手動で過去情報を検索して入力・修正してやる必要があります。

コインパンダの料金プラン 25件までは無料って少なすぎ、、、

また、コインパンダCoinpandaに限りませんが、DeFiについては各トークンの価格を入力しないことには損益計算も何も始まりませんし、コインパンダについては取引件数が25件以上の方が損益を見るには有料プランへの申し込みが必要です。年間取引件数が100-1000件の場合は99ドル、約1.1万円なのでコスパは良いと思いますが、今後、日本の税務署で計算方法などに細かい指定が出てきたときに、対応範囲内に収まるかどうかは未知数です。世界中で使われているので、機能としても世界標準と言うか、平均値をとりにきていると思います。

Koinlyコインリーもがんばっているけど、他に比べると対応チェーンでやや見劣り

コインリーKoinly トップ画面の表示はなんとか日本語・

比較的早くから仮想通貨・暗号資産の損益計算や税金計算サービスを始めていたコインリーKoinlyhttps://koinly.io/)。Coinlyではないので注意。今も細かく最新の海外取引所のAPIなども整備しています。ですが、DeFiチェーンではSOLANA,Polygon,TRONには対応しているものの、Avalanche、Terra(LUNA)など、今熱い!チェーンに対応していないのは残念なところ。インポートにもかなり時間がかかることや、こまごまとオプション料金が追加されるのに、ベースの料金がコインパンダとほぼ同じなので、コインリーがオススメな人はDeFi新興チェーンは取引少なく、海外取引所(CEX)を中心にトレードしている方、となりそうです。

コインリーKoinlyの料金プラン