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「リア友」はもう死語?(2002/06/16木)

ふと気づいたんですが、最近「リア友」という言葉をあまり聞かないような気がしませんか。

そもそも「リア友」とは、言うまでもなく「リアル」の「友」、すなわち、インターネット経由ではなく、対面での社会生活の中で知り合った知人や友人を指す言葉です。この言葉は、SNSや掲示板等の普及によってインターネット経由で他人と繋がれるようになり、「ネ友」という概念が生じたことに付随して現れました。

一昔前までは「リア友」「ネ友」という表現を目にする機会が頻繁にあったように覚えているのですが、最近はこれらの表現を使っている人をあまり見かけなくなってしまったような気がします。

考えてみれば、これらの言葉が死語になりつつあるというのは、極めて自然な変化なのかもしれません。

「リア友」「ネ友」という概念は、「リアル」と「インターネット」という言葉の対比構造を前提としています。
しかし、最近のインターネットでは、「リアル」と「インターネット」の対比構造が崩れ、これらが対概念として機能しなくなりつつある。

今や、「リア友」とTwitterやInstagramで繋がるのは常識ですし、そのためにプロフィール欄に母校の名前や自分の本名を入れるのも何らおかしなことではありません。
逆に、「ネ友」と「リアル」の世界で関わることももはや珍しくは無いですし、SNSを通じて出会った人と恋人になったり結婚したりという話もしばしば耳にします。

スマートフォンなどの普及によってインターネットが生活必需品になった今、「リアル」と「インターネット」の境界が曖昧になってきて、お互いがお互いを豊かにするための一部として機能している。

もはや「リアル」と「ネット」、「リア友」と「ネ友」という区別は必要とされなくなってきているのかも知れません。


古きインターネット
新しきインターネット

私は割りと頭が固い方なのか、今でもインターネットに個人情報を公開することには少しだけ抵抗があります。(必要とあらば公開する覚悟はありますが…)
いわゆる「リア垢」(「リアルアカウント」の略。「リア友」と繋がるためのアカウントのこと)も、高校生の頃の一時期を除けば、作ったり運営したりしたことはありません。

なんなら「リア垢」という言葉も死語になりつつあるんでしょうかね?
なにせ私は「リア垢」を持っていないので「リア垢」と繋がる機会もほぼ無いですから、そういう言葉が今でも使われているのかどうかわからない。

こういう類の社会的な変化には人それぞれいろんな意見があるとは思いますが、何はともあれ、言いたいことはひとつだけです。

「かがくの ちからって すげー!」

終わり

美味しいご飯を食べてあったかいお風呂に入ってぐっすり寝ろ