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インターネットの「凝」(2022/06/03金)

こんばんは。
先日、週刊少年ジャンプにて連載中(しかし長期休載中)の『HUNTER×HUNTER』の作者である冨樫義博氏がTwitterアカウントを開設し、原稿の進捗を画像で報告し始めたことが話題になりましたね。

富樫先生の最初のツイートは、私がこの記事を書いている時点ですでに150万近くのいいねを獲得しているようです。すげ~。

私も「自分が『水見式オーラ選別法』をやったらどの系統になると思うか」「自分ならどんな念能力を編み出すか」という話題を振られれば一晩は語り明かせるくらいには『HUNTER×HUNTER』を愛読しているので、連載再開が仄めかされているともとれる現状にはワクワクが止まりません。

ところで、富樫先生のTwitterアカウントが開設され、それが本人の物だと確認されたというニュースを見て以来ずっと気になっていたことがあるのですが…この広大かつ情報過多とまで言われるインターネットで、一体全体どこの誰があのアカウントを見つけ出したのでしょうか。

いくら富樫先生が超・超・超有名人だとはいえ、どんなアカウントもはじめはフォロー0人/フォロワー0人で始まるはずです。
冨樫先生が他の漫画家さんや出版業界の方々にアカウントの開設を報告していて、その伝手でアカウントが広まったというのはありそうな話ですが、そうだと仮定すると村田雄介氏(『アイシールド21』『ワンパンマン』の作画担当の方)の一連のツイートが不可解に思えてくるし…。

フォロワーを古い順に一覧表示できるサイトがあるので試してみたところ、早くから冨樫先生のアカウントをフォローしていた、いわば「古参」のアカウントたちは、冨樫先生の関係者が運営しているようには見えない一般のアカウントのようでした。
ということは、この人たちが冨樫先生のアカウントをインターネットの海からサルベージしたってことなんでしょうか…なぜ気づけたんだろう…。

『HUNTER×HUNTER』のヨークシンでのエピソードでは、ゴンやキルアたちが「凝」を用いて才能ある人のオーラをまとった骨董品を目利きするというエピソードがありましたが、今回の件も同様に、ツイートに込められた冨樫先生のオーラを「古参」の人々が「凝」を用いて見つけたのかもしれないと妄想してみるとロマンがあって良いですね。

というか、今回の件にかぎらず、インターネット上で話題になるコンテンツを早いうちから見つけ出し、古参を名乗るに値するファンになれるような人々には、インターネット用の「凝」の素養が備わっているのかもしれないな。

冷静に考えてみたら、いくら作者といえども、商業誌に掲載されるはずの原稿を無許可でインターネットにアップロードするはずはないような気もする。となると、今回の件は、ファン待望の『HUNTER×HUNTER』連載再開を盛り上げていくためにSNS上でこっそりと展開された、集英社主導の宣伝活動の可能性もあるかもしれない。

まあそもそも今回投稿された原稿が『HUNTER×HUNTER』のものだと確定しているわけではないですし、外部の人間がいくら考えたところで真相は関係者のみぞ知る話なんでしょうけどね。

美味しいご飯を食べてあったかいお風呂に入ってぐっすり寝ろ