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さよなら ビリー・プレストン (You are so beautiful)

ビリー・プレストンが死んだ。

ビリー・プレストン。
少し60〜70年代の音楽に興味のある人なら、キット知ってるハズさ。
名前は知らなくったって、彼のプレイをキミはキット聴いたコトがあるだろう。
だってあの、ビートルズの “Let it be” のソロを弾いてるのは、彼だからね。

もしジョージ・ハリスンがスタジオにビリーを連れて行かなければ、ビートルズは『レット・イット・ビー』も『アビイ・ロード』も作らずに解散していたかもしれない。
もしストーンズとビリーが出会ってなければ、『山羊の頭のスープ』も生まれなかっただろう。

そういうロック史のターニング・ポイントで、ビリーは常にモンスター・バンドの支えとなってきた男だった。
他にもディラン、リトル・リチャード、サム・クック…… ビリーの手を借りたスターの名前を数え上げればキリがないンだ。

そして、僕が東京に出てきてから 何度も何度もくり返し聴いたレコードの中に、ビリーの『KIDS&ME』がある。 このアルバムは、ホントにサイコーなんだよ。
ファンキーで、レーザーで、スウィートな。黒人音楽史に残る名盤だと僕はずっと思ってる。
そういえば、踊りもウマいンだョ。 ブラウン管でいつか観たストーンズとのツアー、ミックと花道でバンプを踊ってたのが忘れられない。
明日のGIGに備えたリハーサルのスタジオで。 僕は彼の為に “You are so beautiful” を、少し歌った。
天国の音みたいなハモンド・オルガンを、この曲でビリーはプレイしてる。
♪You are so beautiful, to me ……
イイ歌だろ?

昔、ビラ配りのセカンジョブをしてた頃、あんまりに立派な桜が満開だったから、ビラなんか全部コンビニのゴミ箱にブチ込んで、おおきな桜の下に座って、一人でお花見したコトがある。
花びらが舞い散る下、ウォークマンでずーっとこの曲を聴いたモンさ。

ビリー・プレストン とってもやさしいピアノ
ファンキーなハモンド、甘い歌声
天国でジョージによろしく
サンキュー レスト・イン・ピース ビリー
LOVE
(GIGの前夜に)

(2006年6月9日)
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