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私は今、全てのパフォーマーに問う

我々のパフォーマンスっていうのは、芸人さんでいう「テンション芸」「スベり芸」みたいなもので、とりあえず爆音でムチャクチャになってはじめて成立する、みたいなトコがありまして。

しかし、それは健康な心身と、ライブハウスに常備の大きな機材、そしてムチャをしても許して下さってるスタッフの方々。があってのパフォーマンスだったコトに今さら気付きました。

で、昨日。メンバー全員体調不良、アンプはいつもより小さい(しかし高級な)借り物。

それに気付いたトコロで、とにかく今はこのシチュエーションで最善を尽くさねばならない。

じゃあ、ウンコもらしながらでも風邪でフラッフラになりながらでも平然とした顔でいつもどおりのパフォーマンスをする。いつもより小さい音量なのに、テンション上がってるフリをする。借り物の高価なビンテージアンプだろうが気にせずムチャクチャして、人の良さそうなスタッフさんを激怒させる。

これらはある面から見れば立派な芸人根性、ある面から見れば自分にウソをついてるコトになる。

一体お客さんに対して誠実なのはどっちだ?
芸とロックンロールの違いは何だ?

結局のトコロ、僕はこの問題の結論を本番までに出すコトができず、ステージは惨敗に終わる。

果たしてストーンズがビートルズがフーがピストルズがブルーハーツがチェルシィがキングブラザーズが志ん生がヤスキヨがダウンタウンが昨日のシチュエーションで何をしただろう。
客はそれを観てどんな反応をしただろう。
おそらく近い未来に行われる全国ツアーまでに僕はその答えを皆さんの前に提示します。

(2006年3月19日)
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