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イエス。コレコレ。このカンジよ。

デレク・ハートフィールドっちう1909年生まれの作家はひと月に7万語ずつ原稿を書いたそうな(ちなみに翌年は10万語に、29歳の晴れた日曜日にエンパイア・ステイト・ビルから傘をさして飛び降りる前は15万語にそのペースは増え続けたそうだが)。

ちうコトで、よく考えたら24歳の私はたぶんこの日記と書き損じの歌詞等を含め、ひと月6万語くらいの文字を垂れ流しておる。必死に虚空からなにかを捕まえ、その感覚をなるべくリアルに二次元化する、という訓練を日々行っている。
パッソコンのキーボードなんか、すぐツブしてやる。

世にいう詩、ポエム。 は、①紙に刷られたインク。二次元的な、まあ読み物。

キース・リチャードのヒジをグイっ、とするあのポーズや、オンナのコの目の下のふくらみ。それは②三次元的な存在を伴った詩。

なら、③時空を越えた普遍的な感動、世界のしくみ、日常にプカンと浮かぶ、全ての芸術の源になっているアノ感じは、何なんだ。
アナタが感じた言葉にならないアノ感じ、写真を現像したらショボくてガッカリしたり、何回書き直しても伝わらないラブレターが、時間を越えてるんだ。肉体や物体は諸行無常。がしかし、アレは四次元を孕んで我々の中に在る。

その言葉にならないコトをやっぱり言葉にしようと挑戦する(②や③を①に戻す)なんて、人間のやることはおもろい。人間の意地を見せたれ、人間。
誰に? んー、時間に、か?
カタチあるモノすべて滅びる、て言うたな? お前。見とけよ、意地でも残ったんねんや。ボケ。っちゅうて、無常な時間の流れとハッケヨイ。

そして土俵際で見せた人間様のうっちゃり。
それが芸術、それがロックンロールじゃ。

これからギグ。座布団を投げる準備はアー・ユー・レディか。

(2006年3月4日)
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