とあるキャベツ畑の青虫くんのお話

これは、小さい小さな世界のお話。

とある畑の
とある虫たちの世界のお話。

自然の中では植物も動物も昆虫たちも、あることを原動力として動いています。

人間界では『愛』とか『真心』とか言われているものです。

さて、ここは畑はキャベツ畑。

どのキャベツもピチピチで型が揃っていて、水々しくて美味しそうです。

農薬も使用していません。
愛情込めて自然のものを使って育てられていました。

だけど、青虫くんは見逃しませんでした。

キャベツくんが栄養不足を引き起こしているのを。

そんなキャベツくんを一生懸命青虫くんは食べ始めました。

このキャベツくんは、人間くんたちが食べない方が良いだろう。

食べてもさほど栄養にならないから。

そしてできるだけ、栄養不良の種は残さないほうがいい。

もっと、元気な種が増えていったほうが地球全体のバランスが取れるようになる。

そう言って、青虫くんたちは栄養不良のキャベツくんたちを食べ始めました。

キャベツくんたちも土が栄養不良なのがわかっていたし、
自分たちの種は増やさない方がいいことをわかっていたので、
青虫くんたちが一生懸命食べてくれることに感謝していました。

できるだけ、人間が食べれない状態になるようにたくさんたくさん食べました。

こうして、小さな命たちは何の疑問もなく今日も愛とか真心とか言われているもので動いています。

元気いっぱいの野菜は虫たちが食べないようになっています。

虫たちが、食べているのは元気のない植物です。

元気な種を残そうと働いている。

栄養不足の野菜はわたしたちが食べなくてもいいように働いてくれている。

土に栄養が豊富であれば、美味しい野菜ができる。

それを虫たちはたべません。

土は微生物です。

植物たちに必要なミネラルやアミノ酸などの栄養は微生物たちが働くことで自然に生み出されています。

土に微生物を増やしましょう。

そうしたら、彼らが豊かな実りを与えてくれます。

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