海辺の映画館(2020)

大林宣彦の「海辺の映画館」をみた。

実験的な映画と思うとおもしろいけど、思想が強いから2回目は厳しいな。

CGとはちがう大林宣彦の映像マジックを、今さら実験的というのはどうかわからないけど、「時をかける少女」と「ねらわれた学園」しかみてない。

どういうところが実験的かというと、無声映画の手法を使っていて、それなのに音声があり、純文学、戦争、歴史、SF、転生、メタフィクションいろんな要素が盛り込んである。

映像の切り替えが激しく、字幕だけのの画面が多いのは無声映画の特徴である。ナレーターもいる。

おれはこの映画を大林監督の80年代の映画の技術でやってほしいと思った。

人物にデジタルの背景をはめ込んだり、小道具もデジタルだったりするけど、デジタルすぎてなんかダメだった。プレイステーションのサウンドノベルのゲームで、実写に背景がデジタルの絵というのがあるけど、それを延々と見ている気分になってしまった。

大林さんの映画の魅力は駄菓子屋の魅力だな。ハリウッドみたいなすごいCGじゃないけど、なんか惹き付けられる。その魅力はこの作品もあった。

2001年宇宙の旅のスターチャイルドもでてきた。新しい世代に希望を託す映画だった。

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