マガジンのカバー画像

明日誰かに話したくなる!音楽おもしろ豆知識

7
音楽がより身近に感じられる、ちょっとした雑学やおもしろエピソードをお届けします。
運営しているクリエイター

#雑学

#3 「モーツァルトの子守唄」は、モーツァルトの作品ではない? | 音楽おもしろ豆知識

連載「明日誰かに話したくなる音楽おもしろ豆知識」 音楽がより身近に感じられる、ちょっとした雑学やおもしろエピソードをお届けします。 「モーツァルトの子守唄」 正式タイトルは、  "Schlafe, mein Prinzchen, schlaf' ein(眠れ、私の王子さま、眠ってね。)"  (邦題:ねむれよい子よ庭や牧場に) ブラームス、シューベルトの作品と並び「世界三大子守唄」とも呼ばれる作品です。 作詞者は、フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ゴッター Friedrich

#2 意外と大人な音楽?シューマン「子供の情景」 | 音楽おもしろ豆知識

シューマン「子供の情景/Kinderszenen」op.15 そのタイトルから子ども向けの曲集と思われることが多いですが、子供が弾くために書かれた作品ではなく、後に妻となる恋人のクララを想って書かれた、大人のための作品です。 猛反対された恋愛「子供の情景」は、1838年、シューマンが27歳の時に作曲されました。 当時シューマンは、恩師の娘であり9歳年下の天才ピアニスト、クララと恋人関係でした。 シューマンにとってピアノの師匠でもあったクララの父親フリードリヒ・ヴィークは、シ

#1 ブラームス「子守唄 」に隠された"秘密のメロディ"

第一回目に取り上げる作品は、ブラームス「子守唄 /Wiegenlied」 op.49-4 シューベルト、モーツァルト(※1) 両氏の子守唄とともに「世界3大子守唄」にも数えられる有名な作品ですが、実はこの曲には、とある「秘密の仕掛け」があります。 ※1:「モーツァルトの子守唄」と呼ばれている作品については、近年は「実はモーツァルトの作品ではなかった」とされています。  Lulla Music 4:ざわざわモンスター  Tr. 11:ブラームス: 子守歌 Op.49-4