素人の考古学―神奈川県二宮町の横穴墓群巡り
神奈川県中郡二宮町。相模国二之宮の川匂神社が有る。
二宮町に東から葛川、梅沢川、押切川と相模湾にそそぐ3つの河川があり、横穴墓群はこの3つの河川の流域に多数つくられている。
吾妻山に古墳時代から奈良時代にかけて造られた釜野八重久保、古屋敷、倉上など横穴墓群が現存する。
1.釜野八重久保横穴墓群
釜野丘陵斜面。ほとんどが斜面の低いところにあり観察しやすい。
11基からなる。古墳時代後期。直刀、金銅環、小玉、須恵器、土師器など出土。
2.古屋敷横穴墓群
大磯丘陵の西光寺東の農家斜面にある。46基が確認されているが4基見つけた。市有地であり許可を得て近くまで行くことができた。
2.倉上横穴墓群
倉上横穴墓群は梅沢川によって形成された大磯丘陵南端部の小谷津の中の1つに形成されている。
18基の横穴墓と5体の人骨および副葬品として金銅環や土器など多数発見された。
3.相模国二之宮川匂神社
二宮は、相武と磯長(師長)をあわせて相模国となったときに、寒川神社と当社のいずれを相模国一宮とするかで争った故事によるものとされる。
祭神は大名貴命や大物忌命など。
磯長国造に由来のある神社である。
以上
小兵衛