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日本初のコンクリートダムの撤去!!  世界は動きはどうなの???

ダムの役割とは、
洪水調節、水資源の確保(水道用水、工業用水、農業用水)
発電、河川環境の保全など

国交省の資料より

熊本県球磨川の荒瀬ダムを
日本で初となるダムの撤去が
平成24年から6年の歳月をかけて
行われました。

人の生活で必要となり
建設されてきたダムをなぜ
取り壊したのか???

住民による自然環境に対する不安やダム反対運動、
アオコによる水質障害が確認されるようになったからです。

アオコ(藍藻の群衆)

水の流れを停滞させるということは、
自然環境にとって悪影響なのです。

また、球磨川流域に暮らす方は、
ダムによる水害にも悩まされていたそうです。

ダム上流で暮らす方は、
貯水による水位の上昇により
引き起こされる洪水で、

ダム下流で暮らす方は、
ダムの緊急放流による急激な
水位上昇等で。

ダムが無かった当時のことを
地元の方が話しをしています。
「球磨川本来の大水は、
恵みはあっても害はなかったということです。
だから『水害』という言葉もなかったんですよ」
と。



荒瀬ダムの撤去が本格的に始まり、
ダムに溜まった土砂を撤去したそうですが

その量なんと、700,000m3!!
10tダンプトラックで、132,000台分!!
もうちょっとイメージしやすくすると、
東京ドームの約半分の量です。

これだけの量の土砂を溜め込むことは、
自然にとっては、あまりにも不自然ですね。

ダム発破状況写真

取り壊し工事が終わり
水質が改善されて鮎のエサとなるコケや藻、
他生物についても増えつつあるとのことです。


また、その影響は河口~海へと広がり
干潟が甦りあらゆるの生物
(マテガイ、タイラギ、アナジャコなど)
が増加したそうです。
海ではアオノリもどんどん成長し
味も良くなったそうです。

熊本県企業局さんの動画を張り付けています

ダムの撤去前と撤去後の写真


では、世界のダムに対する動きは

どうなのか???


ヨーロッパでは、2022年
16カ国の河川で
325基のダムを撤去しました。

アメリカでは、
1999年から2019年までに約1200基の
ダムを撤去しています。

シネマトゥデイさんの動画を張り付けています


ダムを撤去する一番の理由は

生態系の改善。

不自然な状態を作ってしまった自然を
元の自然の状態に戻す。


水の流れを止めるということは
人の血液を止めるのと同じ事です。

そこには、よどみが生じ
やがては腐ってしまう。
生き物が住めなくなるのは必然なのです。


コンクリートダムだけの問題ではなく
日本も自然環境に対して
考えていくべきだと思います。

最後にこの記事を書くのに
参考にさせていただきました
記事を載せさせていただきます(*^_^*)


最後まで
読んでいただきまして
ありがとうございます(*^_^*)

正ちゃん(*^_^*)


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