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アサクリ騒動とトーマス・ロックリー近況
連日お馴染み、流れの早いアサクリ関連騒動の近況をまとめました。
(目次の使い方が分かりました)
『伝説のブラック侍弥助』ミュージカル化!
なんと!ビッグニュース!と思いきや結構前から進行していたプロジェクトみたいです。全然知らんかったーw
凄いですねw アニメ化→ゲーム化(今ココ)→映画化→ミュージカル化!
伝説のスーパーブラック侍弥助の勢いは留まることを知りません!
世界で唯一の弥助専門家であるトーマス・ロックリー日大准教授の名声もいよいよ世界的規模で増すばかり!
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公式サイトで楽曲を試聴できます。
プクちゃんも仰っていましたが、この2曲目の『BUSIDO』はアナ雪みたいで名曲ですね!
岡美穂子東京大学史学科准教授が日本政府関係者から心配されている件
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と言うのもどうやら大阪万博絡みみたいですね
モザンビークの出し物で「黒人侍弥助」関連の出し物が予定されているのではないかということで、日本政府関係者はネット上での一連の騒動を懸念していると伺える岡美穂子女史のポスト。
大阪万博自体にも色々非難が殺到している中、日本政府関係者は弥助騒動は外交上の懸念と認識か?
浜田聡議員もヒートアップを懸念
民意と学者の見解との対立について言及。
岡美穂子女史の登場で浜田聡議員もトーンダウンか?XユーザーのNathan(ねーさん)氏のポストを引用。要約すると「集団心理で叩きたいだけ、誰かを叩いて気持ち良くなりたいだけ」というネット上の炎上の風潮を懸念、論争について冷静に対応することを訴える。
一方で、海外での日本史に関する受け止め方に対しては「変に楽観視するべきでは無い」とも。
誹謗中傷は当然許されません。非難されるべきです。異論はありません。
また、ミスリードした言説も問題です。
ミスリードした言説
これについてはXユーザーのラム・マイヤーズ氏が指摘されています。
ニッポンジャーナル(15:38くらいから本題)
概ね芯を食った議論なだけにこの点は残念。
ミスリード要約と批判
一部要点を整理しますと、トーマス・ロックリーは黒人奴隷が「日本起源」などとは書いてません。「日本の有力者の間で権威の象徴として黒人奴隷を使役することが流行った」と書きました。
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ロックリー・トーマス (著) 不二 淑子 (著)
また、該当部分は「物語形式で綴った」と書いていますが、著書をノンフィクションとして出版している以上、誤解を招くという指摘は至極真っ当だと思います。
トーマス・ロックリーは著書をノンフィクションとして出版している以上、誤解を招く表現をしているという指摘は至極真っ当である
黒人奴隷が「日本起源」だとトーマス・ロックリーが書いたと主張している言説がネット上で散見されるのは問題です。
だからと言って、トーマス・ロックリーが清廉潔白という訳でもありません。
未発表の自著をソースとしたWikipedia編集で英語版の弥助記事を一時期独占、この炎上の最中で議論のある自説を用いたブリタニカ百科事典の編集(編集者のファクトチェック済み)など、誤解を招く言説を日大准教授の肩書を使って海外に向けて流布しているのは事実です。
その点につきましては前記事でも少し触れました。
トーマス・ロックリー日大准教授、元気にブリタニカ百科事典を編集する
ブリタニカ百科事典でのトーマス・ロックリーの記述一例
・つい先日2024年7月16日にファクトチェックを通過した内容要約
「弥助神説」
「弥助には使用人がついていた説」
「日本の歴史家は弥助は外国人で初めての侍であると認めている(これには異論もある)」
・過去2023年11月9日にファクトチェックを通過した内容要約
「弥助、信長と会話できるくらい日本語堪能説」
「弥助、記録に残る世界で初めての外国人の侍説」
「弥助、信長に出会ってすぐに兵士としての腕を証明説」
「弥助、信長と共に食事をしていた数少ない人物で信長と親密な関係説」
「弥助は信長の介錯人だった説」
この件についてはこちらの動画にまとめられています。
私は学者ではありませんので真偽の検証はここでは致しません。
ブリタニカ百科事典弥助記事(英語)
ブリタニカ記事と岡美穂子女史監修の『つなぐ世界史2』との内容比較
これについてX上の格闘関連部門氏のポストがありました。
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何度も言いますが私は学者ではないのでこの件について検証できません。
しかし、これに対して岡美穂子女史はどんな反応をされるのでしょうか。
女史は今、X上で誹謗中傷に遭っているということで心配なのですが、今のところこの件に関するコメントは発見できていません。
弥助が侍だったのか論争
岡美穂子女史と平山優氏、呉座勇一氏の言説
岡美穂子女史の見解
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女史は"主と共に「刀を持って最後まで戦った」" と仰っていますが、弥助は明智光秀に投降しています。「最後まで戦ってねぇーじゃないかw」と、侍が最後まで戦うとは、特に負け戦の場合は「切腹」、役目を果たしたのちは「主君に殉じて自害」だと思っていました。おめおめと生き延びてはあの時代、日本人から尊敬を得ることは不可能かと。
まぁ世界で唯一無二の弥助研究の権威でいらっしゃるトーマス・ロックリー日大准教授によるとスーパーブラック侍弥助は日本でとっても尊敬されていたそうですからこれを言われるとマズいのかも知れませんw
まぁこれはあくまで私個人の素人の見解ですから。私のような浅学非才が東大准教授様に異を唱えるとは片腹痛いわ、と言われてしまったら嫌なのでお口チャックしておきますねw
平山優氏が「弥助は侍と言って良い」と発言されたのは前記事で既に書きました。
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新たな登場人物としては呉座勇一氏です。
ちょっと長いのですが、要は呉座勇一氏も「弥助が刀と屋敷を与えられた点からも弥助は侍と言って良い」とされています。
但しこれには少しばかり注釈がつき
ただし、弥助が刀と屋敷を与えられたという記述が、『信長公記』の伝本のうち、尊経閣文庫本にしか確認できない点には、留意する必要がある。
(中略)
以上の伝来経緯から、尊経閣文庫本は一定の信頼性を持つ写本とみなせるが、弥助が刀と屋敷を与えられたという記述が書写過程で付け加えられた可能性は否定できない。
(中略)
弥助が武士(侍)に取り立てられたという説の根拠は、尊経閣文庫本『信長公記』のみであり、弥助を「黒人のサムライ」と断定するのには慎重であるべきではないだろうか。
ということだそうです。
断言するのは慎重になるべきだ、と言うことですね。
因みに『尊経閣本』とは『信長公記』の写本のバージョンの一つです。『信長公記』の少しずつ違うバージョンの写本は全部合わせると60種類くらいあるとのこと。
また『尊経閣本』には他から情報が補完された形跡があります。
そして弥助が刀と屋敷を与えられたという記述は『尊経閣本』にしか確認できない点に留意が必要です。
弥助の一次史料についてはSTST氏の記事が参考になります。
トーマス・ロックリーは今のとことアカデミアからは全幅の援護を受けています。
ここまでが現状の動き。長い……。
ところが
トーマス・ロックリーの解雇を求める署名開始
はい、ついに来ました。あんなにアカデミアから庇ってもらったのに開始されました。
こちらの署名も絶賛開催中
トーマス・ロックリーに訂正を求める署名
(7/25追記 現在審査中になっています。異議申し立てがあったようです)
アサクリ反対署名
10万人規模到達か。
とまぁ、アサクリ騒動近況こんな感じです。
疲れましたね……。ということで軽い話題
デービッド・アトキンソン氏、鍵垢で負け犬の遠吠え
デービッド・アトキンソン氏は炎上後、自身のアカウントを鍵付きにしていて、フォロワー以外からは閲覧できないのですが(前記事参照)なんとその状態で反論を繰り返しているとのことw いや見えねぇーよw
デービッド・アトキンソン氏のフォロワーの中にはスクショでリークする者もおり、カオス。カオスっぷりを表すこの投稿には失礼ながら爆笑w
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/148250635/picture_pc_baf71621fe76030610554bc7d25c3311.png?width=1200)
返しが秀逸w
ついに総統閣下にも見つかってしまう
はい、今日はこんな感じでした。
後書き
アサクリ騒動の根底にある西洋ポリコレ、DEI、黒人問題、人種差別、アジア人蔑視、アジア人透明化問題、移民問題などとも絡めて色々思うところがあるのですが、まだうまく書けない。
私は今回のアサクリ騒動で文化盗用の意味を初めて教えられました。(岡美穂子女史なんかはとても純真な方で、こういった背景については全くご存知ないご様子)
これらの点について芯を食った論考をされている方がいらっしゃいましたら是非教えてください。お願いします。
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