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そんなにたくさんの愛は受け取れないよ

朝劇赤坂行ってきました。 (2020/2/15)

エスパーカズキに救われた人々。
カズキ15周年を(15周年であってますか?)のイベントに7年入らなかった新規ファンが来たと思いきや。
「年会費18万円の詐欺に友達があったから、この会をいまここで解散させろ」って言われます。
18万円の詐欺をメンバがー働いていたのは本当だけど、それを行っていた2人は「18万円なんて振り込まれたことない」と。
でも「解散させろ」の一点張り。

何年も本人不在の会を毎年やって「奇跡を出産する存在」ってみんなは言っててて(言ってたよね?)「ファン」とはちょっと違うなって本人達の認識で(あれ信者って意味だったのかな?)

結局新規ファンと偽って入ってきた人はカズキの実の姉で、会の中のリーダーっぽい人とグルになってこの会を解散させようとしたって話でした。

カズキは数年前からエスパーとしての力を失っていて、それなのに皆が毎年会を開くから、「カズキにもう力がない」ってことを隠して、「カズキはエスパーである」ってままで会を終わらせたかった。

リーダー格の人がすべて喋ってしまって皆にバレたけど、お姉さんは「自分は姉じゃない、とにかくこの会を終わらせろ」って最後までそれで突き通してた。


信仰とか憧れって特殊じゃないですか、恋愛に近いような感情でもあり、でも好きは好きだけど付き合いとかじゃないとか。例えばそれが信仰で相手が「神」であるのであれば、自分とは別の「存在」だから「付き合いたい」とはならないですよね。猫はむちゃくちゃ可愛いけれど猫と付き合いたいとならないのは、猫が人間とは別の生き物だから。

とても曖昧ですよね。好意という感情を恋愛に軸を置いて考えた場合の話ですが。皆それぞれカズキのこと凄いと思ってて何かしらで救われたんです。直接何かを救いをしてもらったわけじゃないけど(これは本人達が言ってた)でも彼らが自分で「救われた」と思ったならそれはもう立派な「救い」です。


私にも推しがいて、救われたことはないですが、「神様じゃんやべぇ!!」って割と本気で思ってるので、まるで自分を見ているみたいでした。

私は恋愛・友情の感情で好かれたことはありますが、「神様じゃん!!」みたいに信仰とか強い憧れで好かれたことはないので、複数人の知らん人間に(認知という意味でなく、極端にその人の素性を知らないって意味)特殊な感情を抱かれるってどんな気持ちになるのかわからないんですよ。

嬉しいのか気持ち悪いのかもっと好きになって欲しいのか崇めてほしいのか、わからない。それがずっと続いてほしいと思うのか、どんどん重くのしかかってくるのか。

私ならちょっとしんどいかも…自分を思ってくれるなら、それに報いる自分でいなきゃってなってしまうかも。


カズキはどうだったのかな。エスパーとしてテレビとかにでてたくらいだから、何かしら人に認められたいとか凄いと思われたいって気持ちはあったと思うんですけど。

流石に自分が活動しなくなっても、好きでいられるのはしんどかったのかな。

お姉さんは最後まで、自分はいちゃもんつけて会を終了させたい悪役であって自分は姉じゃないし、カズキの力が衰えたなんて事実はないって通してて愛だなと思いました。ラスト部分はゲストの人がアドリブで演じるらしく、ゲストによって結末の表現が変わるので、愛あるお姉ちゃんになったのはゲストである松澤くれはさんの脚本によるものらしいです。

会の人々もリーダー格の人が全部喋ってしまったけど、「詐欺を働いたので会は終了します」ってするんですよ。茶番ですけど。カズキの幸せが一番だからって。それは愛ですね。自分が好きだったものへの愛です。信仰よりも距離が近い人間的である気がします。

1時間ほどで時間的にもとても見やすかったし、お芝居をした場所がそのままカズキの会の為に借りた会場って設定だったのでその場にいて事件を見守っているみたいで楽しかったです。ハラハラしました。

1時間だったけど色々考えちゃった。他人のファンになるってどういうことだろ…みたいな。その人が好きで集まったりその人の話をしたり、それだけでも、もうしないでほしいって申し訳ないってなるわけで。人によるんだろうけど。(カズキにも理由があった。力なんてそもそもなかったから…だよね…?)人間の関係は好意であっても難しいですね(犯罪とかに走ったらもちろんダメなんだけどそれ以外でも)


ちなみに私の神様は、エスパーカズキをやった松澤くれはさんなので、「あおわおわおわおわ!!!!」って気持ちで見てました。


とても面白かったです!!ありがとうございました!!


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