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くもをさがして

本を買ったら、その日のうちに少しでも読むようにしている。そのまま読まなくても、それは読まなかった本ではない。私はその本を読んだと胸を張って言えるからだ。(誰に対してかはわからない。)

くもをさがす

久々に新刊を買った。アメトークの読書芸人でヒコロヒーが紹介していた「くもをさがす」だ。

番組を見てすぐに電子で買って少し読み、読書会で続きを読んだ。まだ1章半ばだけれど、人の優しさやあたたかさが心に沁みた。

出会う人や周囲の人の描写や、その人にまつわるエピソードひとつひとつに素敵な響きがあって、世界が優しいことを実感することができた。

こんなに短いのに端的でその人となりがよくわかる文章があるものかと驚いた。

キャンプの時、ご飯を担当した人を毎回探して肩を叩き、「美味しかったよ、本当にありがとう」、そう言ってくれる人だった。

出典:「くもをさがす」 著 西加奈子

マユコは、まっすぐに育った百合のような人だ。透明で繊細だが、とても芯が強い。いつも正々堂々としていて、狡猾さからは程遠い。

出典:「くもをさがす」 著 西加奈子

noteを書き始めたから感じる部分があるのだとしたら、それはとても嬉しいことだ。書くことが読むことに影響を与えるとは一切思っていなかった。

続きを読むのが楽しみです。

Silver Labrador

余談だが、海外の読書が好きな方とやりとりをしたり、本に関する掲示板を見たりしていると、極々フランクに「あなたはどんなものを書くの?」とか「どんな作品を書きたいですか?」というふうに書くことについて聞かれたり、話題が出ていることがある。

もしかして書くことは想像しているほど、特別なことではなく、もっとカジュアルなことなのかも知れないなと、最近は思っている。

読書会の本

読書会で読んだり、シェアされた本を紹介します。

くもをさがす


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