見出し画像

SUPER BATTLE of MINI 2022 4th 参戦計画報告書 抜粋

競走自動車についての記事です。
2022年11月27日に、SUPER BATTLE of MINI 2022 4thのOPENクラスに参戦してきました。
前回走行させたのが2022年2月27日。この前回については、下記の記事にまとめた通りです。

この時は目標が達成されず、また課題もみつかりました。
これを踏まえ3月頃から準備をしてきました。

この記事は、今回のレースへの準備と参戦をひとまとまりの計画ととらえ、
その完了報告書の形式をもって、事実の確認と現状の分析、次回への課題を見出そうとするものです。

ここでの分析と課題を踏まえて、次回の走行に備えて準備をし、
次こそは目標を達成したいと考えております。

ようせい号

謝辞


さまざまな技術面・運用面での支援をいただいている:
アクセルカーズ様
スプリントガレージ様
テムズガレージ様

常日頃大変お世話になっている:
ぐんまのひとたちの皆様
OLD HAT様
ストリームライン様

レースを開催いただき、部品を供給いただいている:
三和トレーディング様
会場でお付き合いいただいている出場者・関係者の皆様


いつも大変ありがとうございます。

※自分用に作成した資料のため、抜粋・非掲載を含みます。

参考資料

  1. ベストラップ比較表

  2. ベストラップ比較動画

  3. 交換部品一覧

  4. 課題管理表

  5. 作業進捗表

  6. オーバーホールチェックシート

  7. セッティングチェックシート

目標

ベストラップ9秒台

結果

目標達成できず

結果の詳細

参考資料:「ベストラップ比較表」
予選と決勝のベストラップは次の通りです。
2020年以来、クリアラップが取れなかったり、赤旗中断であったり、時期に反した高気温であったり、セットが出ていなかったり、そもそもドライビングが下手だったり安定しなかったりで、なかなかタイムが出ていませんでした。

  1. セクター1はベストラップまで、0.385落ち

  2. セクター2はベストラップまで、0.120落ち

  3. セクター3はベストラップまで、0.029落ち

  4. 最高速はベストの2.401km/h落ち

気候(参考情報)

実施事項の確認

実施メニュー

詳細は「交換部品一覧」参照
今回の走行にあたり、実施したメニューは下記の通りです。

エンジン・ギアボックス周り

  • エンジンOH

    • メタル交換

    • ピストンリング交換

    • 各部クリアランス調整

  • カム交換

    • xxからxxに

  • メインストラップ補強

    • 4穴メインストラップ

  • ギアボックス交換

    • xxからxxに

キャブ周り

  • アウターベンチュリ交換

    • xxからxxに

エキゾースト周り

  • マフラー交換

    • ノーマルボア+TTRメガホン(大)からラージボア+バイク用タイコ

クラッチ周り

  • クラッチプレッシャープレート交換

    • ノーマルからxx

  • クラッチカバー交換

    • xxからxxに

  • クラッチフォーク·ブランジャー·レリーズベアリング交換

    • ノーマルからxx,xx

ブレーキ周り

  • Fブレーキ交換

    • ミニスポーツ4Potからxxに

その他

  • エンジンルームペイント

  • シートフレーム製作

セッティング

セッティングチェックシート参照

目標未達の原因と、その分析

目標未達の原因は大きく2点にあると考えます。

  1. セクター1、2の遅延

  2. 最高速の低下

セクター1、2の遅延

この原因はさらに大きく2点にあると考えます。
・走り方
参考資料「ベストラップ比較動画」
ベストラップと比較すると、立ち上がりで大きく遅れをとっている。
クリッピングポイントが奥にとられており、ボトムスピードに到達する位置がコーナー奥となってしまっている。
そのせいで立ち上がりの加速が遅れ、ストレートでのスピードの伸びが足らないことで、ラップタイムが伸びているのではないか。
クリッピングポイントが奥となってしまっている原因は、ブレーキングに空走距離が出てしまっていることや、制動距離の見誤りが考えられるが、根本原因は、走り慣れていないことによるブレーキの効きについての理解の不足である。

ベストラップが出ていた頃の走りを思い出すと、次のような走行をしていたと思われる(曖昧な記憶なので、事実と相違があるかもしれないが)。
クリッピングポイント手前で既にブレーキから足が離れており、アクセルを開けている。しかし車は最大横Gとステアリングブレーキにより減速を続けており、クリッピングポイントでボトムスピードに、そのままアクセルを開け続け、クリッピングポイントを通過した後、舵角の戻りと横Gの戻りにあわせて加速していく。
この走行感を取り戻すことで、セクター1、2のラップタイムが、ベストラップの戻っていくのではないかと考えている。

セクター1、2の遅延に対する改善策

走り方編

  • ブレーキの効きについて、正確な感覚を養う

  • 予選や練習走行において、各コーナーでブレーキングテストを行う

  • クリッピングポイントを手前に取る練習を行う

  • ベスト走行の再現を意識した練習を行う

車両編
立ち上がりの、特に低・中回転域での加速が鈍くなっているように見受けられる。考えられる原因および対策は以下の通り。影響が大きいと考えられる順に記載した。

  • ミッション交換による使用回転域の低下によるトルク不足

    • ミッション交換・ファイナル交換

  • マフラー交換によるトルク不足

    • マフラー交換

  • アウターベンチュリ交換によるトルク不足

    • アウターベンチュリ交換

  • カム交換によるトルク不足

    • カム交換

以上を踏まえて次戦への実施内容を検討する。また、今回の変更点ではないが

  • 圧縮比が低い

    • 面研

ことも中回転域の出力不足の原因として考えられる。

最高速の低下

上記のセクター1、2遅延の原因同様、低中速トルク低下による加速力の不足が原因と考えられる。同様の対応によって、解決されると考えられる。
また、気温が高かったことも原因の一つであると考えられる。
→気温の低い時期に走行する。

グッドポイント

  • シートベース製作によりヒモが不要に。Gや路面からのインフォメーションが感じやすくなった

  • カム交換は高回転域の伸びがでたように思う

  • エンジンルームペイントはきれいになった

  • このタイミングでのOHは、摩耗具合の確認に役立った(ピストンリング)

バッドポイント

  • 内圧上昇幅が見込み値とズレ、予想より内圧が上がってしまった。

    • 今回の値を次回の参考とする。

    • 走り方で変わるかもしれない。

  • いろいろ変えすぎて、どれが原因かわからない

    • 実施内容を絞る

  • 無理な作業スケジュールの策定と実施

    • 各工程の所要工数を確認する

スケジュール実施状況

作業進捗表参照

課題解決状況

課題管理表参照

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?