最低限揃えてほしいもの

このお仕事をしていると、お勧めの文房具がありますか?というお話をされることがよくあります。
もちろん、お勧めはお勧めとしてきちんと紹介したいのですが、それとは別にお子さまに揃えておいていただきたいものがあります。

1. シャーペン または 鉛筆 (筆圧に合わせてはっきりと書ける硬さの芯を使ってください)

2. 赤鉛筆 または 赤のボールペン(0.7がおすすめ)
 これは採点用です。書き込み用にはもっと細いものが良いです。

3. 消しゴム (あまり小さすぎる場合は、新しいのを買ってあげてください。)

4. 直定規
 アンダーラインや横棒線を引くのに使います。定規を使わなくても、下敷きを使ったりフリーハンドで線は引けますが、なんでも「なくても大丈夫!」を基本にすると、他のこともどんどんいい加減になっていきますので、こういう部分をきちんとしておきましょう。

上記、4点は必須です。1ヶ月に1回くらいは保護者の方が筆箱チェックをして、きちんと学習に必要な長さや大きさ、量があるか見てください。
 
 塾でチェックするのもいいのですが、毎回、~さんのボールペン、インクが少なくなっているので買ってあげてくださいね。っていうのはいう方もいわれる方も嫌な気がするので、できるだけお願いします。

1.シャーペン または 鉛筆
 これは学習をする上で必要不可欠な文房具です。
 鉛筆について 
(1)集中力の分散を防ぐ
小学校で鉛筆が必須である理由は、児童が勉強そっちのけでシャーペンを分解して授業を聞かなくなるからですので、同様の理由でロケット鉛筆もあまり持たせたくはありません。(鉛筆である教育的理由は他にも様々にありますが、塾講師としては分解できないことが、最優先事項だと思っています。)
(2)筆記具をきちんと保持できる持ち方を身につける
 鉛筆が三角形、六角形であるのは、あの太さの棒を持つときに親指・人差し指、中指の3本の指で保持するために、3面が必要だからです。
 市販の「もちかたえんぴつ」が三角形であるのは、単純明快に3本の指できちんと力を入れて持つことを覚えるためです。
 最初から丸い筆記用具を持たせて、きちんとした持ち方や、筆記用具の保持に必要な指の筋力を発達させられなかった子どもは、筆圧が低く文字をはっきりと書けない傾向があります。
 自分の書いた文字がはっきり読めないわけですから、そこから認識される文字能力の伸びははっきりと文字を書ける子どもより鈍い傾向を感じます。
 このため、たくさんの文字を本当にたくさん書くから、鉛筆ではなくシャーペンにしなければいけないと思える学習量になるまでは、鉛筆でしっかりとした手先の筋力や文字の感覚を覚えさせてください。

2.赤鉛筆または赤のボールペン
 意外と赤鉛筆や赤のボールペンを持っていない児童生徒がいます。
間違うと消しゴムで消して、正解をこっそりと写してしまう傾向の生徒は赤鉛筆や赤のボールペンを持っていないことが多いです。
 赤は目立つので使いたくない気持ちがあるのでしょうか。
ただ、学習指導の場において、マルバツを自分で書けないのはそれだけで学習効果を損ねます。何を間違って、何を直すべきなのかを意識するためにも必ず赤鉛筆または赤のボールペンを入れておいてください。
 赤のボールペンは0.7がお勧めです。

3.消しゴム
 消しゴムが筆箱の中に入っていない、授業の度に連続して忘れるという生徒はいろいろとまずいです。
 まず自分の間違いを直せないという状態。児童生徒によっては治す気すらないから消しゴムはいらないと思っているのだろうな・・・という子までいます。
 とりあえず問題を解いたら終わり!という子は、消しゴムは要らないのでしょうが、その考え方に至るまでに相当、思考過程がが歪んでしまってます。
 消しゴムをたまに忘れることがあるのは、これは仕方のないことですが、常習的なら気をつけましょう。

 もうひとつ、消しゴムをしょっちゅう忘れる児童生徒は、他人の消しゴムを使うことが多いです。ちょっと借りたり、置いてあるのをこっそり使ったりして、そのまま自分のものにしてしまってます。
 これは将来的に、結構なトラブルを巻き起こす原因になります。ちょっと借りただけ、そこにあったから使ったという行動が、当人の中で正当化されるとあまりよろしくないです。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?