未経験者可の意味

世の中、いろいろな求人があるのですが、経験が少ない人ほど言葉の意味を都合良く解釈してしまっています。

この中でよく使われていて、額面通りに捉えてしまうと辛い思いをする言葉に「未経験者可」があります。

未経験者というのは、
何も知らない・やったことがない、全くの素人という意味と、

その業務に関係する資格などを持っているが、実際に仕事はしたことがない

という意味に分かれます。

飲食業や営業職などでは、全くの素人という意味の未経験でも可能なことが多いですが、
現場仕事では、その仕事に携わるための資格は持っているけど、実際に機械を動かしたり、技術を使ったりという経験がないという意味になることがほとんどです。

例えば、建築・土木の分野では、普通自動車運転免許は現場まで行くのに最低限必要でしょう。(先輩が朝迎えに来てくれて、帰り送ってくれるやさしい現場もありますが、いつまでもお願いするわけにはいかないでしょう。)
道路工事をするにしても、転圧機やバックホーの特別教育や技能講習は取っておかなきゃいけませんし、資格を持っているからって仕事でつかいものになる技量とは限りません。
ただ、もっていないと機械を動かすことすらできないわけです。


予算が潤沢にある企業だったら、自社で建機を操縦させて、小さい機械の操縦教育からやってくれるところもあります(特別教育といいます)が、教育に使っている間、その機械は現場では使えないわけですから、金額的には相当な負担になります。
そもそも中小企業では、自前で建機を購入せずに建機を1日単位でレンタルしているところも多いので、ド素人の教育のために費用を出し渋るところも少なくはありません。

ですので、「資格は持っている」けど、「操縦した経験はない」という禅問答のような求人募集がかかることになります。

求人している業種によって、どの意味での未経験可なのか判断できるようにしておきましょう。
そして、自分が働きたいと思っている業種は
資格がなくて、本当にド素人でも可能 な業種なのか、
資格はあるけど、やった経験がない・プロとしてお金を取れるほど自信はない という意味の 未経験可 な業種なのか見極めましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?