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門出(土佐日記):現代語訳とくわしい解説(解説動画付き)・・・井出進学塾〔富士宮教材開発〕

こんにちは、井出進学塾〔富士宮教材開発〕です。

今回は、「門出(土佐日記)」を扱います。

解説動画の方で、細かい品詞分解や、文脈のとらえ方など、くわしく解説しております。(そのため、1つ1つの動画がかなり長くなっています。)

解説動画は埋め込みのもののほかに、タイトルの方にも再生時間込みでリンクを貼っておきます。こちらのリンクは別タブで開かれますので、パソコンでご利用の方には、こちらの方が使いやすいかもしれません。

古文の勉強法として、教科書の文をノートに写すというシンプルな方法を強くおすすめします。

昔ながらのこういう基本的な勉強法が、最も効率の良い勉強法です。

ただ写すだけではだめですよ。

心を込めて、意味をとりながら写していきましょう。

その見本となるように、と撮った動画です。

みなさんも教科書とノートを準備し、動画をみながら、私といっしょに意味をとりながら本文を写していきましょう。

それでは、はじめましょう。

1段落 日記が始まります

1 24分42秒

助動詞は接続から思い出せるようにしておきましょう。
サ変動詞の「す」は、終止形が「す」、連体形が「する」です。

終止形に接続する助動詞には何があったか?
連体形に接続する助動詞には何があったか?

こちらから、おこせるようにしておくことが古文ができるようになる第一歩ですよ。

〔取り扱い個所〕

原文
『男もすなる日記といふものを女もしてみむとてするなり。』

現代語訳
『男性の方がすると聞いています日記というものを、女性であるわたしもやってみようと思い、日記を書いてみます。』

2段落 旅立ちの日時

2-1 7分09秒

古文での時間の表し方も、ここで確認しておきましょう。
時計をみながら、偶数時を中心に2時間ずつです。
こういうのは理解さえできれば、一生覚えてられますよ。

〔取り扱い個所〕

原文
『それの年の師走(しはす)の二十日あまり一日(ひとひ)の日の戌(いぬ)の時に門出す。』

現代語訳
『ある年の十二月二十一日、午後八時ころに門出(仮のの出発)をしました。』

2-2 10分57秒

古文にも「自動詞」と「他動詞」があります。
現代語だと「付く(自動詞)」「付ける(他動詞)」とはっきりしていますが、古文の場合はどちらも「つく」で、しかも活用だけ違うのでやっかいです。
その見分け方など、動画の中でよく説明できました。

〔取り扱い個所〕

原文
『そのよし、いささかに物に書きつく。』

現代語訳
『そのときのいきさつを、少し書いておきます。』

3段落 12月21日の話です

3-1 23分51秒

〔取り扱い個所〕

原文
『ある人、県(あがた)の四年(よとせ)五年(いつとせ)果てて、例のことども皆し終へて、解由(げゆ)など取りて、住む館(たち)より出(い)でて、船に乗るべきところへ渡る。』

現代語訳
『ある人が、国司としての人気の四年五年を終えて、引き継ぎの業務などもすべてし終えて、住んでいた館から出て、船に乗る予定のところに行きました。』

3-2 6分03秒

〔取り扱い個所〕

原文
『かれこれ、知る知らぬ、送りす。』

現代語訳
『あの人やこの人など、知っている人も知らない人も、見送りをします。』

3-3 15分38秒

〔取り扱い個所〕

原文
『年ごろよく比べつる人々なむ、別れがたく思ひて、日頻(しき)りに、とかくしつつののしるうちに、夜更けぬ。』

現代語訳
『長年、親しく交際していた人々は、別れがたく思って、あれこれと(出発の世話など)しながら大騒ぎしているうちに、夜も更けました。』

4段落 12月22日になりました

4-1 4分10秒

〔取り扱い個所〕

原文
『 二十二日に、「和泉(いづみ)の国まで。」と、平(たひ)らかに願(ぐゎん)立つ。』

現代語訳
『二十二日に、「泉の国まで(お願いします)。」と、無事でありますようにと(仏に)祈願しました。』

4-2 4分47秒

〔取り扱い個所〕

原文
『藤原(ふぢはら)のときざね、船路なれど、馬(むま)のはなむけす。』

現代語訳
『藤原ときざねが、(馬を使わない)船での旅路でありましたが、馬のはなむけ(別れのうたげ)を催します。』

4-3 12分53秒

〔取り扱い個所〕

原文
『上中下(かみなかしも)、酔(ゑ)ひ飽きて、いとあやしく、塩海(しほうみ)のほとりにてあざれ合へり。』

現代語訳
『身分が高い人も、中くらいの人も、低い人も、十分によって、たいそう不思議なことに、塩気の多い海のそばであざる(くさる)ことはないはずなのに、いつまでもあざり(ふざけ)あっていました。』


以上です。ありがとうございました。
コメントなど、いただけると、とてもうれしいです。

執筆:井出進学塾(富士宮教材開発) 代表 井出真歩

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